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信長殺しは、秀吉か (八切意外史)
信長殺しは、秀吉か (八切意外史)
八切 止夫
作品社 2003-03

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信長の末弟である織田有楽が、探偵役として本能寺の変の真犯人を探る歴史ミステリー。
著者の『信長殺し、光秀ではない』『謀殺―続・信長殺し、光秀ではない』に続く作品といえる。

通説では明智光秀の犯行となっているが、脈絡のなさや犯行後の不自然な行動から、黒幕がいたのではないかとよく論じられる。
黒幕としてよく挙げられるのは朝廷、足利義昭、秀吉、家康、長宗我部元親、キリシタン宣教師などであるが、どれも決め手にかける。

前作でも光秀は時間的に本能寺の変の現場に居合わせることはできなかったとしており、”罠にはめられた”、あるいは”はめられたふりをして逃げ延びた”ということになる。

では本能寺を襲って信長を”爆殺”した軍勢は、誰の指示で、どこから、どのような人々によって構成されていたのか・・・という謎に有楽は挑んでいく。

その中でこれまであまり有名といえない人物である、信長正室の濃姫、秀吉の親戚である杉原家次、あるいは謎の出世を遂げた木村吉清や小野木縫殿助などが次々と容疑者として浮上していくものの、有楽が尋問しようとすると次々に不自然な死を遂げる。
そして実は中国大返しを行い光秀を討った秀吉ではないのか・・・と有楽の推理が進んでいく。

このシリーズでは白(土着系・神道派)と黒(渡来系・仏教派)の対立が背景として描かれておりこの手の構図はあまり知らないので面白い。
白系の代表が信長と家康で、黒系が秀吉である。

また、本書ではこれまで風流人で欲のないというイメージしかなかった有楽が、”臆病者””腰抜け”と呼ばれ苦悩する不器用な男として描かれているのが新鮮だった。



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