fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。


榎本武揚から世界史が見える (PHP新書)
榎本武揚から世界史が見える (PHP新書)
臼井隆一郎
PHP研究所 2005-02-16

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
榎本武揚 (中公文庫)
人生を二度生きる―小説榎本武揚 (祥伝社文庫)
近代日本の万能人 榎本武揚
武揚伝〈1〉 (中公文庫)
武揚伝〈2〉 (中公文庫)

幕末、旧幕臣として函館五稜郭で明治政府軍と戦った榎本武揚を主人公として、世界史の流れの中から考察した作品。

武揚と列強の要人との交流や、ロシアとの樺太・千島交換条約、そしてメキシコへの移民などから当時の世界情勢が述べられていく。

戊辰戦争後に戦争犯罪人として獄につながれたものの、その能力を求められて外交に活躍する武揚の存在感が際立っている。
明治維新から日露戦争へと、日本は帝国主義化していくことになるが、その中で武揚は現代でも通用するような、自由貿易そして環太平洋経済圏の構想を持っていたことは賞賛に値する。

福沢諭吉は『痩せ我慢の説』の中で武揚や勝海舟を変節漢として非難しているが、どちらかというと日本という大きな枠組みの中で捉えることの出来なかった諭吉の視野の方が狭いと思う。
それだけ潔癖ともいえるが。

武揚は諭吉に返事を催促された際に”今忙しいからそのうちに返事します”と返しているが、さぞいやな気持ちだったことと思う。

あと、幕末から明治維新にかけての時代の世界情勢の中に、プロイセンが蝦夷島への植民地化構想を持っていたことなど、東アジアへの進出で大きな役割を果たしていたことは少し驚いた部分である。

よく知らない人物が多く、登場して話の流れが分かりにくい部分はあるものの当時の国際情勢を知るうえでは役に立つと思う。



にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




京都 影の権力者たち
京都 影の権力者たち
読売新聞京都総局
講談社 2004-05-21

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
京都に蠢く懲りない面々―淫靡な実力者たち (講談社プラスアルファ文庫)
闇人脈―西本願寺スキャンダルと同和利権 (講談社プラスアルファ文庫)
だれも書かなかった「部落」 (講談社プラスアルファ文庫)
関西に蠢く懲りない面々―暴力とカネの地下水脈 (講談社プラスアルファ文庫)
関西に蠢く懲りない面々―続・京に蠢く懲りない面々

高僧、家元、共産党など、一見目立たない京都の権力者たちの実態を描いたノンフィクション。

タイトルからは裏で行われる悪口が出てくるような印象を持ったが、実際は彼らの実態を淡々と描いている。

全体的にはあまり関係のない世界の話であるため入り込みにくかったが、高僧、家元、共産党については割と面白かった。


にほんブログ村 本ブログへ