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日本古代史 謎と真説 (学研M文庫)
日本古代史 謎と真説 (学研M文庫)
関 裕二
学習研究社 2005-05

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邪馬台国、大和朝廷の誕生、聖徳太子そして大化の改新と壬申の乱など、日本古代史の解明を試みている本。

著者の他の著作でも述べられているが、日本書紀の記載を藤原氏に都合よく書かれているという観点から読み解くことで、古代史の真相を推測している。
大化の改新の首謀者の一人である藤原鎌足に始まり不比等、房前、仲麻呂、百川、時平など藤原氏はライバルを様々な手段を用いて葬ってきた。その範囲は蘇我氏、物部(石上)氏、大伴氏、菅原道真といった朝廷の臣下だけでなく、有馬皇子、大津皇子、長屋王、井上内親王といった皇族まで及び、枚挙に暇がない。
そのため、買った恨みも並大抵のものではなく、藤原氏はその祟りに悩まされ、怨霊を鎮めることに苦心することとなる。

かぐや姫の『竹取物語』も、実は藤原氏の天下に対する批判が盛り込まれていることは知らなかった。かぐや姫に求婚する5人の貴公子のうち、姫に求められた宝を偽造して求婚した「くらもちの皇子」という卑怯な貴公子は藤原不比等をキャラクター化したものという説があるとのこと。藤原氏からの糾弾を恐れて”藤原”とか”中臣”といった言葉を使わなかったようである。

皇室を別にして日本最高の名門となるにはきれいごとだけではすまないだろうが、藤原氏はかなりえげつないことをやっていたようである。



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