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読んだ本の感想をつづったブログです。


古代史の結論―歴史は二度、嘘をつく (プレイブックス)
古代史の結論―歴史は二度、嘘をつく (プレイブックス)
豊田 有恒
青春出版社 2001-06

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好きなSF作家の1人である豊田有恒が書く、古代史を考察した本。

”縄文時代は野蛮”、”渡来人は日本の侵略によって強制連行されてきた人々”、”日本にある銅鏡は全て中国製”などといった左翼史観、そして史学界における権威主義を排し、古代日本もいい活躍をしていたという考えが全体を通してのメッセージとしてある。

近年縄文時代の遺跡から高度な建築物の遺構が発見されたことなどから縄文人は現代人が考えているよりも豊かで文化的な生活を送っていたと述べられている。

また、出雲地方で銅鐸や銅剣が大量に出土したことから、これまでの青銅器の分布地図は塗り替えられ、大和:銅鏡文化圏、九州:銅矛文化圏とすべきということは知らなかった。

あと、記紀ではあまり触れられていないものの、群馬県では古墳が大量に発見されていて大和とは別の上毛野なる大きな王権があったという記載には、思っていたよりも東国の勢力の大きさに改めて驚嘆した。

タイトルが”古代史の結論”というのは大げさではあるが、歴史読み物として面白くためになった。



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謎とき本能寺の変 (講談社現代新書)
謎とき本能寺の変 (講談社現代新書)
藤田 達生
講談社 2003-10-20

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本能寺の変について、信長のライバルの一人であった足利義昭の役割を中心としてその実像に迫っている本。

義昭は信長に京都から追放された後、備後の国鞆で毛利氏の庇護を受けたことは知られているが、一般的なイメージとしては政治的に消えたような扱いをされることが多い。
しかし本書では”鞆幕府”というべき亡命政権を立てて以前と同じように信長に対してさまざまな策謀を行っていたとしている。

本能寺の変の実行者とされる明智光秀は、対四国政策をめぐって信長政権下におけるライバルであった羽柴秀吉との派閥争いで敗れ、徐々にクーデターに追い込まれて<いったとしている。その根拠として信長が阿波の三好氏を助けると決定した後に光秀が信長の敵対勢力であった上杉景勝などに書状を出している点が挙げられている。

また、秀吉はそうした光秀と義昭のクーデター計画について実は察知しており、変後の中国大返しもある意味予定通りの行動であったとしている。<

変後の光秀や義昭の行動の鈍さがこの説の苦しいところだと感じないでもないが、まあ説の一つとしては比較的オーソドックスなものの割に面白かったと思う。


[本能寺の変について書かれている本]

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関連タグ : 藤田達生,

東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫)
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網野 善彦
講談社 1998-09

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日本人は単一民族で同じ歴史を共有してきたという通説に対し、そうではなく地方によって多くの違いがあり、その中でも東と西に焦点を当てている論考。

言語(方言)から家族形態、稲作と畑作、船と馬(交通手段)など多くの例を挙げ、縄文時代からの歴史の違いについて述べている。

東西は対立する局面が多く、もう少し細かく見ると東-九州の組み合わせと西-東北の組み合わせの二者が対立することも多かったという遠交近攻的な見方は考え方として面白かった。

ただ、予備知識の不足もあり少し難しいというか、途中から退屈してきて斜め読みになってしまったことも確かではある。




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