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利休殺しの雨がふる (八切意外史)
利休殺しの雨がふる (八切意外史)
八切 止夫
作品社 2002-11

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白=神道派VS黒=仏教徒の構図で描かれる八切日本史の利休篇である表題作ほか6篇。
ここでは黒の権力者秀吉に抵抗し殺される白の代表として、利休が登場する。

秀吉や石田三成ら仏教徒との争いに敗れた利休は切腹を命じられるわけだが、利休を守ってあくまで徹底抗戦を主張する白の者たちを諭して従容と死に向かう。
白だの黒だのいう話は横に置いて、変節すれば助かった可能性が高いにもかかわらず志を曲げなかった利休は、イザヤ・ベンダサン(山本七平)著『日本人とユダヤ人』で言うところの日本教の殉教者ではなかっただろうかという思いを強く持った。
ベンダサンは西郷隆盛を日本教の殉教者の代表としてあげているが、むしろ千利休の方が日本の価値観でかなりの部分を占める美に殉じたという意味で殉教者にふさわしいと感じる。

他には、毛利元就謀略ものである「渡海毛利元就」、毛利家の象徴がサンフレッチェではなくヨンフレッチェではなかったかとする「毛利は四ツ矢」、甲賀の下忍である彦が大名の息子に買われて滝川左近一益へと出世する「乱波素波」など戦国時代の歴史小説として面白かった。



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