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読んだ本の感想をつづったブログです。


のんびり!カンタン!!幸せな長期投資 (RYU SELECTION)
のんびり!カンタン!!幸せな長期投資 (RYU SELECTION)
沢上 篤人 (著), 横田 濱夫 (著)
経済界 2005-10

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長期投資を主眼としたさわかみファンドの社長と、はみだし銀行マンシリーズの著作で知られる横田濱夫の長期投資に関する対談。

安い時期に購入し高い時期に売る-簡単だが実際に実行するのは難しい投資の基本戦略を勧めており、正統的な方法だと思った。

機関投資家の運用が過大に言われることも多いが、個人投資家にかなわない最大の理由として顧客の意向に逆らえないという点が挙げられており、対して個人投資家は長期投資を行える点が有利とあって、他の本にも書いてあるのは個人投資家がいかにそれらを実行できていないかが背景としてあるようにも思った。

投資の内容には株式と投資信託が主に書かれており、その理由として債券よりもリターンが高いからということだったが、以前読んだ横田氏の著作では株よりも債券の方が安定しているようなことを書いていて意見が異なっているのは対談であるためか、当時と経済状況が変わっているからか。

いずれにしても、元本が限られた個人にとっては長期が投資の基本であるのは異論がない。また、リターンを求めすぎるなどあまり欲張るべきでもないだろうが、複利運用の効果は大きいようだ。




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信長の家臣団―「天下布武」を支えた武将34人の記録 (学研M文庫)
信長の家臣団―「天下布武」を支えた武将34人の記録 (学研M文庫)樋口 晴彦

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羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家といった歴史ドラマの常連から、菅谷長頼、前波吉継、塙直政といった一般人にはよく分からない無名に近い人物まで、34人の信長の家臣についてその業績を述べることで当時の織田家の状況を語っている本。

無能なために追放されたとされる佐久間信盛が実は退却戦の名手であったとか、ナンバー2と思われていた丹羽長秀は一線級の武将と評価されていなかったとか、信長の行いを諌めるために切腹した忠臣とされる平手政秀は信長にとって抵抗勢力であったために抗議のために切腹したなど、通説とは異なる著者の見解により語られているためそれぞれの武将たちが実に活き活きと描かれている。

名前があまり知られていない人物やイメージの悪い人物にしても、かなりの業績を上げていたのが分かり、判断ミスや無能さのために没落した者もいれば、当時の情勢や運のためにメジャーになれなかった者もいることに対して企業の中間管理職に通じるものがあって面白かった。



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戦国武将「できる男」の意外な結末 (PHP文庫)
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後世に名を残した約80人もの戦国武将たちのエピソードを紹介しその末路を追うことで教訓じみたコメントをつけている本。

軽めですぐに読み終えることが出来、業績の後についてくる”ご教訓”というのにけっこう皮肉が効いていたりしてそれなりに面白い。

少し抜粋すると以下のような感じ。
  • 思ったことをすぐ口にするのは控える(黒田如水)
  • ここぞという場面でだけ目立てばいい。(真田信繁=幸村)
  • 女性問題では言い訳が出来ない(秋山信友)



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三内丸山遺跡の発見などから、海からの視点で縄文・弥生時代を考察した本。

三内丸山と言えば、青森で縄文時代の巨大な木造建造物が発見され、背景としての都市と言えるほどの集落の存在と高い文化が判明したことで知られる。
その集落が、日本海を通じて北陸や山陰などとな交流を行っていたことや、栗を栽培していたことが分かっていると書かれている。

東日本の巨大遺跡が三内丸山なら、西日本の巨大遺跡は吉野ヶ里が挙げられる。
こちらは弥生時代の遺跡で、邪馬台国との関わりが取り沙汰されることも多いが、この吉野ヶ里にいた勢力は当時有明海を通じて大陸や日本の他の地方と交流を持っていたのではないかとしている。

古代は各地方が独立して生活していたイメージがあるが、前述した大規模な遺跡の背景には、海を通じた交流があったようだ。
東北地方にラグーン(潟湖)という一種の干潟があったことが海を行き来しやすくし<交流を促進したのではないかという考えは知らなかったのでその点は新鮮だった。
歴史を考える上では地勢や気候も考慮すべきと言うのがよく分かったような気がした。

後半では古代史お決まりのテーマである、邪馬台国の比定地の話題となり著者は九州説を採っているが、それほど目を引くような解釈とまでは感じられず軽く読み飛ばした。



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岡崎 良介
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有望株の選び方 (日経文庫)

できるだけ細かな売買で神経をすり減らすのを避け、大き目のスパンで長期的に資産を増やすという、フリーランチ投資家を薦めている本。

投資には興味があり少し勉強しているが、正直な話本業もあるのであまり時間はかけたくない、また頻繁に売買すると手数料や税金がかさむので長期的にのんびりお金を殖やしたいという気持ちがあるので、比較的気分に合っている内容だった。

資産を分散させ、またその内容も価格変動ができるだけ異なるものを組み合わせることでリスクを減らしていくという戦略、また外債の比率を多めに、株の比率を少なめにというやり方は理にかなっているように感じた。

外債や外国株は為替の変動によるリスクが当然存在するが、例えば外債では長期的に複利での運用を行うことである程度までリスクを減らすことが出来るようである。

こうした形での説明であれば、損をしたとしても自分の責任と割り切ることが出来る。これが最近書店によく置いてある外国為替取引(FX)で儲かるとか書いてある本になると立ち読みしてもよく分からないので、怖くて手が出せない。

日本株を除くと、売買に関してタイミングはあまり重要ではないという提言がかなりインパクトがあったが、目先の変化に一喜一憂しない投資の方法があるという点は大いに参考になった。



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