読んだ本の感想をつづったブログです。


為替がわかれば世界がわかる
為替がわかれば世界がわかる榊原 英資

文藝春秋 2002-12
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経済の世界勢力図
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経済の世界勢力図 (文春文庫)

元大蔵省財務官として為替相場への介入を行った榊原氏が、為替と世界情勢の関わりについて述べている本。

主に書かれているのは新古典派経済学に代表される理論がしばしば現実通りにはいかないので、現実の世界情勢をしっかり分析して事に当たりべきということであった。
例として、為替への介入は過去何度も失敗しており、経済理論でも意味がないとされていたのに対し、失敗の原因は何度も見え見えのやり方で行うからとして、抜き打ち的に大量の円売りを行うことで円高の是正に成功したことをあげている。

また、市場へのサプライズを与えるためには事前に秘密を守らなければならないが、日本では記者クラブという悪しき習慣があるためそれが出来ない点に関して、マスコミは他へ批判するくせに自分たちではカルテルを作っていると強烈に非難している。

あと、為替への介入は結果的に見ると政府が資産運用をして利益を上げているという意見は、言われてみれば確かにその通りと思った。


[本書の文庫版]
為替がわかれば世界がわかる (文春文庫)
「為替がわかれば世界がわかる (文春文庫)」
 著者:榊原 英資
 出版:文藝春秋
 発売日:2005-04
 価格:¥ 500
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女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)
女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)山田 真哉 (著), 久織 ちまき (イラスト)

角川書店 2004-10-25
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女子大生会計士、はじめました―藤原萌実と謎のプレジデント (角川文庫 や 37-7)

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者が書いた、会計をテーマとした小説。

女子大生にして優秀な会計士の萌美と、会計士になりたての柿本が会計監査を行う際に事件に巻き込まれ、それに立ち向かうというストーリーの連作。

会計操作や企業と監査法人の駆け引きなど、会計に関する知識や概念が登場してためになったような気がする。
タイプは全く異なるが、青木雄二の『ナニワ金融道』のような感じで知識を得ることができる点がちょっと似ているかもしれない。

ストーリーも軽妙なタッチにまとめられており、割とすんなり読み終えることができる。


ナニワ金融道 (1) (講談社漫画文庫)
「ナニワ金融道 (1) (講談社漫画文庫)」
 著者:青木 雄二
 出版:講談社
 発売日:1999-03
 価格:¥ 777
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国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)藤原 正彦

新潮社 2005-11
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祖国とは国語 (新潮文庫)
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バカの壁 (新潮新書)
決定版 この国のけじめ (文春文庫)

「すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論!」という帯のフレーズにつられて買ってしまった本。

著者は新田次郎の息子で数学者という肩書きの人らしいが、テーマはタイトル通り日本的な価値の重視といった点である。

いくつか挙げるとこのような感じか。
  • 論理で全てが解決すると思ったら大間違いだ
  • 民主政治は衆愚なので、真のエリートを養成するべきだ
  • 教育の基礎は情緒だ
  • 失われつつある武士道精神を復活させるべきだ
  • いくら理屈をこねても、ダメなものはダメ

元が講演で語った内容らしく表現に独善的な点が目立つが、序言でもその点は著者が断っている。
文章は読みやすく、言いたいことの方向性はある程度評価できるものの、具体性が乏しくあまり琴線には響かなかった。
内容のある程度は日下公人や渡部昇一などの著書で以前読んだことのあるものも多かったため、それほど目新しさを感じなかったのだろう。

結論としては、語り方や構成に問題があるように感じ、あまりいい本とは思えなかった。


[著者の他の作品]

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闇の中の系図 (ハルキ文庫)
闇の中の系図 (ハルキ文庫)
半村 良
角川春樹事務所 1998-02

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巨根伝説〈上〉 (ノン・ポシェット)
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高校時代に読み、かなり衝撃を受けるほど面白かった小説。

嘘の天才である宏一は、嘘部という古代から歴史を操ってきた一族の末裔であることを知らされ、その嘘構成能力を買われて大規模な陰謀を成し遂げていくという物語。

著者である半村良の語り口が絶妙で、本当にそのような一族があるのかもしれないと思わされてしまうほどだった。

半村作品には他にも『戦国自衛隊』『黄金伝説』など好きな作品が多いが、この『闇の中の系図』が私の中でベスト作品である。

久々に少し読み返してみたが、基本的な構成は全く古びていなかった。
『闇の中の黄金』という続編があり、これもまた面白い。

闇の中の黄金 (河出文庫)
「闇の中の黄金 (河出文庫)」
 [文庫]
 著者:半村 良
 出版:河出書房新社
 発売日:2009-03-04
 価格:¥ 924
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春秋名臣列伝
春秋名臣列伝宮城谷 昌光
文藝春秋 2005-11

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戦国名臣列伝 (文春文庫)
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中国古代の春秋時代に活躍した名臣たちの業績を描いた本。
屈巫や子犯、子産など有名な人物から、著者もよく分からないまま記載した人物まで20人が登場する。

文字の変換ができるかどうか分からないため名前は書かないが、人徳や強い信念を持った人物が選ばれたようである。

ただ、中国古代の人物は各国ごとに文公、武公、恵公、景公など同じ呼称の君主が登場するので非常にややこしい。
それは長編の小説では流れの中で何とかついていけるのだが、本書のように短い頁で記載してあると頭に入らない。
内容はまあまあなのだが、構成には難があると思った。


[本書の文庫版]
春秋名臣列伝 (文春文庫)
「春秋名臣列伝 (文春文庫)」
 著者:宮城谷 昌光
 出版:文藝春秋
 発売日:2008-03-07
 価格:¥ 590
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