以前マネックス証券でセミナーの講師をしていて受講したこともある内藤忍による、ある程度金融資産が貯まってからの投資方法を紹介している作品。
金融資産が1000万円になるまでは投資信託による積み立て投資を行い、1000万円を超えると次の段階に行くとしている。
1000万円が区切りというのは少しリスクを取りすぎているような気もするが、この額は人によって異なるものだと読み替えて次に進んでみる。
具体的には各種の投資信託を日本株式ならETF(上場投資信託)、海外株式なら海外ETF、日本債券なら国債、海外債券なら外債そのものあるいはFXなどといった形で買い替えをする方法となっている。
この中では海外ETFと国債に関心がある。
海外ETFは多くの証券会社で扱うようになっていて信託報酬が低いのが利点だが、「たわらノーロード 先進国株式」のように信託報酬が低いインデックスファンドも出ていて、信託報酬の差が小さいのなら積み立てができて売買に手数料がかからない投資信託の方が使い勝手がいいような気もする。
国債については投資信託と利率や使い勝手の違いがまだ分かっていないので、具体的な数字を調べてから比較したい。
そしてさらに金融資産が貯まった場合として、実物資産への投資に話が移る。
具体的には海外の不動産投資とワイン投資だが、どちらも実際に行うことはないと思うので斜め読みした。
海外の不動産投資はリスクへの対策をきちんと立てれば難しくないとしているが、現地を何度も訪れたり、信頼できるパートナーを見つけるなど、普通の会社勤めの人が到底できないことが書かれている。
ワイン投資は著者がワインが趣味で造詣が深いからこのようなことを書いていると思うので、ワインへの知識や関心がない人は手を出さない方が無難だと思う。
後半は庶民にあまり関係のない話だが、前半はそこそこ役立てられるかと思う。
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『内藤忍の資産設計塾』、『内藤忍の資産設計塾 実践編』に続くシリーズ第3作。
タイトル通り、外貨投資について書かれている。
外国株式、外債、FX、その他商品と各章で金融商品の解説とそれらの投資方法について体系的に述べられており、ある程度知っていても復習になって良かった。
その後の章で為替市場の仕組みや読み方について書かれていて参考になった。
本書のスタンスが長期投資を前提としたものであるため、外貨投資の本にありがちなチャートの研究がらみの話が出ないのも分かりやすさの一因と思う。
著者の立場上、マネックス証券の商品が中心になってしまうのは仕方ないところではあるが、それを除けば外貨投資の入門書として良書と感じた。
7月下旬に福岡で著者のセミナーを受講し、その際特売されていて購入した本。
前作と同じく人生に目的を設定することで、そこから逆算していくらくらいの資産が必要になるか、それだけを手に入れるためにはどのように資産を増やしていくか、といった資産設計の方法を論じている本。
前作と比べると金融商品に関して更に突っ込んだ形で書かれており、前作を読んだ上ではまずまずという印象。
資産設計に向かない金融商品も列挙されているところもあり、投資の初心者にはいい本だと思う。
ただ、インデックスファンド→ETFや、外貨MMF→FXといったリレー型の投資が書かれていたが、10万程度ならまず貯めてから一気に投資というやり方の方が余分な手数料を払う必要がなくなり効率がいいのでは?と思わないでもなかった。
資産設計においては、何にどの程度割り当てるか、というアセット・アロケーションが投資の多くの部分を占めるので、目標とする収益に見合う投資はそこから計画していくべきとしている本。
著者が働いているマネックス証券に先日口座を開きいくつか商品を購入し始めたが、まだこわごわ行っている現状であるため、体系的に資産運用の方針やリスクとリターンに対する考え方(まずリスクを考慮した上でそれに見合ったリターンが得られるか)などが分かり非常にためになった。
また、それぞれの金融商品の特性が解説されていたり、投資により収益を得ることは社会に貢献することで少しもやましいことはないと最後の方で書いてあったのも良かった。
個別の金融商品についての本を読む前に、理解しておくといいことが多く書かれており、資産運用の教科書として有効に利用できそうである。
[本書の新版]
内藤忍の資産設計塾【第3版】----あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法 (資産設計塾シリーズ) 内藤 忍 自由国民社 2012-11-29 Amazonで詳しく見る by G-Tools |