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毒笑小説 (集英社文庫)
毒笑小説 (集英社文庫)東野 圭吾
集英社 1999-02

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先日直木賞を受賞した、東野圭吾の笑いをテーマとした短編集。現在TBSで放送中の『白夜行』のような暗めのミステリーとは対照的に、ブラックな笑いで書かれているものが多い。

忙しい孫に会えない老人が麻雀仲間と誘拐を計画する「誘拐天国」や、自首をしようとした主人公が警察でマニュアル主義に翻弄される「マニュアル警察」、社宅の重役夫人の道楽に付き合わされる悲喜劇を描く「手作りマダム」など大笑いできる。

巻末で同じくミステリー作家で笑いに関する同士といえる京極夏彦との対談が掲載されており、笑いを取るにはかなりのエネルギーと集中力を要すると書いてあり、なかなか興味深いものがあった。
また、本書に収録されている「つぐない」という短編は笑いというよりも涙や感動に近いカテゴリの作品だったが、本当は笑わせようとして書いたものだったとのこと。笑いのツボは決まったパターンがない、というよりもパターンがないから笑いが取れるのであり、これを探すうちに泣かせるツボをついてしまう場合があると述べてあった。ただし、その近くには”シラケル”という大きなツボがあるという発言がかなり面白かった。



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