読んだ本の感想をつづったブログです。


秀吉の枷 (下)
秀吉の枷 (下)加藤 廣
日本経済新聞社 2006-04-18

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
秀吉の枷 (上)
明智左馬助の恋
信長の棺
空白の桶狭間
信長の棺〈下〉 (文春文庫)

秀吉を主人公とした歴史小説の下巻。本能寺の変後に織田政権を事実上乗っ取った秀吉が、信長次男である信雄と結んだ家康と小牧長久手で戦うあたりから始まり、天下統一を果たすこととなる秀吉の苦悩を描く。

家康家臣の本多平八郎忠勝や服部半蔵と秀吉家臣の前野長康率いる闇の部隊との対立や、正室の称々や側室の淀殿、竜子らの間における確執、後継者問題のこじれから秀次殺害の真相など天下人となった秀吉の苦悩に関してさまざまなエピソードが登場する。

側室の淀殿は鶴松と拾(後の秀頼)を生んだが、出生にまつわるエピソードやその背景にある問題が次から次に登場してなかなか面白い。

著者は75歳で昨年デビューを果たしたかなり遅咲きの作家ということだが、新人とは思えないできのよさには感じ入るものがある。
信長、秀吉ときて次は家康が出ると思うのでこれも期待したい。


[本書の文庫版]

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 加藤廣, 豊臣秀吉,

秀吉の枷 (上)
秀吉の枷 (上)加藤 廣

日本経済新聞社 2006-04-18
売り上げランキング : 21810

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
秀吉の枷 (下)
明智左馬助の恋
信長の棺
信長の棺〈下〉 (文春文庫)
空白の桶狭間

昨年ベストセラーになった歴史ミステリである『信長の棺』の続編とも言える作品。

タイトルの通り今回は秀吉が主人公で、播磨三木城攻めの陣中で軍師の竹中半兵衛が死の床で秀吉に重大な遺言をするところから始まる。
その後秀吉の隠されたエピソードや、やがて起こることとなる本能寺の変への関与について語られてゆく。

秀吉が丹波の山の民出身であるという説を採用しており、また前野長康の隠された働きなどは八切止夫の『信長殺しは、秀吉か』に近いように感じた。

上巻は本能寺の変から山崎の戦い、 賤ヶ岳の戦いを経て信長三男で天下取りの障害となる信孝を切腹させるあたりまでとなる。
例えば司馬遼太郎の『新史太閤記』と比べると、なかなかダークなストーリーでそれはそれで面白い。

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)
「新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)」
 著者:司馬 遼太郎
 出版:新潮社
 発売日:1973-05
 価格:¥ 780
 by ええもん屋.com

にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 加藤廣, 豊臣秀吉,

私が彼を殺した (講談社文庫)
私が彼を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社 2002-03

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
卒業―雪月花殺人ゲーム (講談社文庫)
悪意 (講談社文庫)
眠りの森 (講談社文庫)

一人称の章がが3人によって交互になされる異色のミステリ。

結婚式の当日に新郎が毒殺される事件が発生し、状況証拠から新郎のエージェント(直之)、新婦の担当編集者(香織)、新婦の兄(貴弘)の3人に犯人が絞られる。
ただしストーリーは3人称でではなく、彼ら3人の1人称での語りで進んでいく。

事件の担当として加賀刑事が謎に迫っていくが、おおむね読者に犯人を考えさせることに重点を置いているようだ。

クイズやパズルのような構成で斬新さはあったと思うが、あまり好きな作品とはいえなかった。


にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 東野圭吾,

松永弾正久秀―梟雄と称された知謀の将 (PHP文庫)
松永弾正久秀―梟雄と称された知謀の将 (PHP文庫)黒部 亨

PHP研究所 2001-04
売り上げランキング : 317440

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
戦国ドキュメント 松永久秀の真実
長宗我部元親―信長・秀吉に挑んだ南海の雄 (PHP文庫)
宇喜多秀家―秀吉が夢を託した男 (PHP文庫)
のぼうの城
大谷吉継―「関ケ原」に散った仁将 (PHP文庫)

一介の浪人から、畿内を牛耳る戦国大名へと成り上がった松永久秀の生涯を描いた歴史小説。

三好元長に見出されてその息子の長慶を盛り立てて畿内支配に貢献し、さらには三好家を乗っ取り将軍の足利義輝を暗殺、その後信長が上洛すると反乱と降伏を繰り返し、最後は信長に攻められて名物の平蜘蛛の釜と共に爆死するという波乱万丈の人生を描ききっている。

久秀をさんざんに翻弄した幻術師の果心居士は登場しないが、その分忍者の活躍が出てきて重要なポイントとなる。

久秀の宿敵である筒井順慶が単なる点としてしか登場しないことと、弟の松永長頼が出てこない点が少々不満だった。


果心居士の幻術 (新潮文庫)
「果心居士の幻術 (新潮文庫)」
 著者:司馬 遼太郎
 出版:新潮社
 発売日:1977-10
 価格:¥ 460
 by ええもん屋.com

にほんブログ村 本ブログへ

さいえんす? (角川文庫)
さいえんす? (角川文庫)
東野 圭吾 (著)
角川書店 2005-12

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
ちゃれんじ? (角川文庫)
あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)
おれは非情勤 (集英社文庫)
ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット)
探偵倶楽部 (角川文庫)


理系出身の作家である著者が、主に科学的な事柄を描いたエッセイ集。
男女の距離感の違いや温暖化問題、技術の進歩による心配から、やや脱線してプロ野球改革案や出版業界の不況への危惧と結構真面目に論じている。
ただし難解なことは出ず、読みやすい。

書店で本を買わずに図書館や新古書店でのみ本を読む傾向が続くと、本自体がなくなるという憤りはもっともと思った。


にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 東野圭吾,