読んだ本の感想をつづったブログです。


悪党の裔〈下〉 (中公文庫)
悪党の裔〈下〉 (中公文庫)
北方 謙三
中央公論社 1995-12

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道誉なり〈下〉 (中公文庫)
陽炎の旗 (新潮文庫)
楠木正成〈下〉 (中公文庫)

赤松円心の生き様を描いた歴史小説の下巻。

楠木正成や円心の活躍、そして大塔宮の奮闘、ひいては幕府軍の中核を担った足利高氏の寝返りにより、鎌倉幕府を倒し建武の新政を樹立することに成功した。
しかし早くも高氏と大塔宮の反目、そして後醍醐政府の不公平な論功行賞により武士たちの不満が高まるなど、問題が多発する。

円心は正成や大塔宮とだけでなく、高氏あらため尊氏ともつながりができており、彼らが敵味方に分かれて戦う中、その後背が周囲からも注目される。
そのような中、円心はあくまで悪党として振る舞い、状況を見極めた上で尊氏に与し、対立する新田義貞の大軍を居城にて食い止めるという最大のクライマックスを迎えることとなる。

北方作品らしく登場人物たちが実に活き活きと描かれており、一気に読み進めることができた。


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悪党の裔〈上〉 (中公文庫)
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北方 謙三
中央公論社 1995-12

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道誉なり〈上〉 (中公文庫)
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楠木正成〈下〉 (中公文庫)

太平記に登場する赤松円心入道則村(あかまつえんしんにゅうどうのりむら)の活躍を描いた歴史小説。

播磨の悪党である円心が配下を引き連れて、代官へ配送途中の水銀を奪うところからこの小説は始まる。時代は鎌倉幕府末期で、倒幕の機運が少しずつ出ているものの依然として北条氏の支配が強いという状態だった。円心は表面上は北条氏の役人におもねるふりをしつつも勢力を蓄え、世に出る時を待つ。

やがて倒幕の動きは朝廷より何度も出てきて、河内の悪党である楠木正成、そして後醍醐天皇の皇子である尊雲法親王(大塔宮護良親王)が倒幕の兵を挙げる。それまで何度誘われてもなかなか挙兵に応じなかった円心も、ついに北条氏への反乱を起こし六波羅の幕府軍と戦いを繰り広げるところで上巻は終わる。

自らを悪党と規定し自らのために戦う円心、そして武士の支配する世の中を終わらせようとする理想家の大塔宮の生き方が鮮明に描かれていて面白い。


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ロスノフスキ家の娘 (上) (新潮文庫)
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ジェフリー・アーチャー (著), 永井 淳 (翻訳)
新潮社 1983-02

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『ケインとアベル (上)(下)』の続編。前編の主人公の一人でホテル王のアベル・ロスノフスキの娘であるフロレンティナが父親譲りの経営センスを発揮して経営者として成長し、ついで政界進出も果たしていくサクセスストーリー。

友人や恋人、政敵やライバルなど多彩な人物も登場し、またアメリカの選挙戦の模様や冷戦時代の雰囲気も随所に出てきて面白かった。


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ケインとアベル (上) (新潮文庫)ケインとアベル (上) (新潮文庫)

ジェフリー・アーチャー (著), 永井 淳 (翻訳)
新潮社 1981-05-27

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ケインとアベル 下 (新潮文庫 ア 5-4)ケインとアベル 下 (新潮文庫 ア 5-4)

ジェフリー・アーチャー (著), 永井 淳 (翻訳)
新潮社 1981-05-27

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2人の全く境遇の違う男が、人生の重大な場面で遭遇する長編小説。

ケインはアメリカの銀行家の息子として、アベル(ヴァデク)はポーランドの農奴の子として生まれる。
ケインは銀行家への道を歩み、アベルはアメリカへ移住後長い下積み時代を経てからホテルチェーンの経営者としてのし上がっていく。
その後お互いをライバルとして意識することになり、様々なドラマが展開される。

2度の世界大戦や冷戦など20世紀のアメリカ史が背景として物語に大きく影響しており、実に読み応えのある1冊だった。


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ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)
「ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)」
 著者:ジェフリー アーチャー
 出版:新潮社
 発売日:2007-01
 価格:¥ 660
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「国鉄マン」がつくった日韓航路―俺たちのプロジェクト「ビートル」物語 (日経ビジネス人文庫)
「国鉄マン」がつくった日韓航路―俺たちのプロジェクト「ビートル」物語 (日経ビジネス人文庫)渋田 哲也

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将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情

JR九州が運行する、日韓航路をつなぐ高速船・ビートルが軌道に乗るまでの経緯を描いたノンフィクション。

ビートルの事業部ができたのはいいが、当然配属された人たちは鉄道のことしか知らない人たちばかりであり、やったことのない高速船の運営をやることとなりかなりの苦労を強いられる。また、ビートルがゆれないということを顧客に理解してもらうことに手間取ったり、事故や不具合も発生するなど多くの問題が発生する。

また、当初は博多-平戸-長崎航路と博多-釜山の2航路があり平戸航路の方が利益は出ていたものの、平戸航路は将来性がないという理由で、あまり儲かっていなかった釜山航路のみに絞るという大きな賭けに出ることになった。

これが結果として当たり、博多-釜山間はそれまで日航機が多かった状態から、ビートルが多くを占めるという状態にまで持っていったのは多くの方々の絶え間ない努力の賜物だと結構感動した。

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