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読んだ本の感想をつづったブログです。


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全宗 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)
全宗 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)
火坂 雅志
小学館 2002-05

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豊臣秀吉の侍医として権力を振るった施薬院全宗(やくいんぜんそう)の生涯を描いた歴史小説。

甲賀の下忍に生まれ、薬物の魅力に取り付かれた全宗は甲賀を逃亡して俗世の追求が及ばない比叡山延暦寺に入る。やがて知略と実力により薬樹院(比叡山の製薬部門)の住職の地位を得ることになるが、織田信長の比叡山焼き討ちにより逃亡することになる。

その後竹中半兵衛の紹介で秀吉に会った全宗は、当世随一の名医だった曲直瀬道三に入門することで医学に磨きをかけるが、目的のためには手段を選ばない全宗の強引なやり方は道三とぶつかり袂を分かつこととなる。

野心あふれる全宗はその後も秀吉と更に結びつきを強め、山崎の戦いや伴天連追放令、刀狩り、ついには秀吉の後継者問題にまで関わっていくこととなる。

全宗という一般には”誰それ?”という人物を野心家であくの強い医師として描いており、非常に面白かった。



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信長の密使―異聞・桶狭間の合戦 (学研M文庫)
信長の密使―異聞・桶狭間の合戦 (学研M文庫)
火坂 雅志
学習研究社 2001-10

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木曽川流域の野武士集団である川並衆の副首領の前野将右衛門長康が首領の蜂須賀小六正勝とともに、郷土の尾張を守るために桶狭間の合戦で暗躍する歴史小説。

織田信長に仕え、不祥事を起こして追放された将右衛門は、あることから今川義元による尾張侵攻の情報をつかみ、嫌いだがスケールの大きさを認める信長について今川軍を破るために様々な活躍をしていくことになる。

今川軍に属する松平元康(後の徳川家康)がキーとなると睨んだ信長は元康への工作を将右衛門へ命じ、工作活動をしていく中で美人のくの一である空蝉(うつせみ)や上司の服部半蔵と知り合う。
そして様々な紆余曲折を経て、桶狭間への合戦へ突き進んでいく。

前野将右衛門という、影の活動を行った人物の若い頃をアクションとして面白く描かれていて楽しめた。



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名古屋学 (新潮文庫)
名古屋学 (新潮文庫)岩中 祥史
新潮社 2000-03

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名古屋の人の行動様式について語られている本。

ケチと見えるのは合理的でない消費を嫌うから、値打ちが分かるので単なる安売りは通用しないなど具体的である。

また、きしめんやみそかつなどの名古屋の食べ物があるが、いまひとつ印象が薄いのはあまりグルメでないかららしい。

名古屋から人の移動が少ないのは、独特の居心地があるからだろう。
イメージをつかむのにはいい。



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適当、無責任な感じで飄々として見えるタレントの高田純二が、なぜあのようにあこがれられるのかを精神科医の和田秀樹が語っている本。

ああ見えて結婚後に劇団に入ったため、生活費を稼ぐために必死で働いたエピソードなどが登場し、苦労の押し売りをしないあたりも魅力なのだろうと思った。

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