読んだ本の感想をつづったブログです。


ねじのかいてん 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ
ねじのかいてん 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ
椎名 誠
クリーク・アンド・リバー社 2014-11-05

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住宅の解体で発生する廃木材からバイオエタノールを抽出してガソリンに代わる燃料にする動きが産業ベースに乗りつつあるというニュースや、京都市が家庭ごみからバイオマス発電に成功したというニュースを見て、中学の頃読んだ椎名SFの初期短編集である本書に収録されている「ゴミ」という短編を思い出した。

ストーリーとしては、近未来の東京でゴミが増えすぎて都市機能が麻痺してしまい、政府が抜本的な対策として”ゴミ処理庁”を発足させて大規模な補助金を出したことにより、リサイクルが大幅に進んだだけのみならず、逆にゴミ不足の様相を呈するようになったというものである。

SFに現実が近づいていることを実感して、なかなか感慨深いものがある。

[表題作のパロディ元になったと思われる作品]
ねじの回転 (新潮文庫)
「ねじの回転 (新潮文庫)」
 著者:ヘンリー・ジェイムズ
 出版:新潮社
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びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)
びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)熊谷 徹

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元NHK特派員で、退職後フリージャーナリストとしてドイツに16年以上在住している著者が、どちらかといえば生活者としての視点からドイツの社会やドイツ人の行動を描いた本。

一般的イメージとして、ドイツ人は規則に忠実で几帳面というイメージがあるが、実際に日本では道徳に委ねるようなことまで法律で強制したりその場の空気を気にせずに歯に衣着せぬ発言をしたりすることがあるようだ。
ただし、その反面休暇を愛し、会社では上から下までかなりの期間の有休を消化しているという面もある。

思うに、日本では仕事中に休憩や息抜きをして緊張をほぐしていることや日本神話では最高神に当たるアマテラスですら機織りをしているように労働に対する考え方の違いがこの違いに影響しているのではないかと思う。
つまり、労働は嫌なものととらえ、さっさと終わらせようと緊張したまま仕事をすることでストレスがたまるため、その反動として休暇への欲求に表れるのではないだろうか。

他には会社では労働組合の力が強くて労働者の権利が他国に比べて保障されていることや、個人主義の考え方が強いこと、社会保障が行き届いている反面、税金が高くて手取りが意外に少ないことなどが書かれている。

また、東西ドイツ統一後の東側受け入れの大変さや、直面している社会保障の問題も出てきて、日本に通じる部分もある。西ドイツによる東ドイツの併合は経済的に例えてみれば現在の日本が北朝鮮を平和的に併合するようなイメージなのかも知れない。

[著者の他の作品]
ドイツ病に学べ (新潮選書)
「ドイツ病に学べ (新潮選書)」
 著者:熊谷 徹
 出版:新潮社
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吉田電車 (講談社文庫)
吉田電車 (講談社文庫)吉田 戦車

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吉田自転車 (講談社文庫)
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『伝染るんです』や『ぷりぷり県』などのギャグ漫画で人気のある吉田戦車が電車での旅行を書いたエッセイ集。

麺類が大好きで、大抵の場所でラーメンやそば、場合によってはどじょうも麺の一種とこじつけて食べる。

鉄腕アトムでおなじみのお茶の水博士に勝手に勝蔵という名前をつけたり、サッカー場でファンルームと記された扉を見つけてファンが何をするための部屋なのか・・・?と考え込んだりしていて思わず半笑いしてしまう。
(言うまでもなく、ここでのファンルームとは空調の意味)

また、花泥棒のイメージやブルーギャル、店の名前を昔の殿様に「家来」と名づけられてしまう店主の図など、著者独特のあやしげな漫画が随所に描かれていて面白い。

鉄道エッセイは宮脇俊三が正統的なタイプと思うが、この作品は鉄道マニアでない人が書いているだけに、鉄道に詳しくなくても軽く読むことが出来る。

伝染(うつ)るんです。 (1) (小学館文庫)
「伝染(うつ)るんです。 (1) (小学館文庫)」
 著者:吉田 戦車
 出版:小学館
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ダマされたくない人の資産運用術 (青春新書インテリジェンスシリーズ)
ダマされたくない人の資産運用術 (青春新書インテリジェンスシリーズ)上地 明徳

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アメリカ・エール大学の資産運用を参考に、世界全体の株式に投資する投資信託を中心として分散投資を行うことで、売買タイミングにとらわれない長期運用を薦めている本。

投資信託は手数料が・・・ということが少々気になるところではあるが、お勧めの投資信託をわりと客観的に書かれていて、売買タイミングを気にしてしまいがちなことを考えるとそれなりに参考になった。


[著者の他の作品]
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「社会福祉法人の財務戦略―10年後の修繕に備える仕組み作り」
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 出版:筒井書房
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大御所家康の策謀 (日経ビジネス人文庫)
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征夷大将軍をわずかな期間で三男の秀忠に譲り、駿府で大御所として豊臣家滅亡に執念を見せた徳川家康の姿を描いた歴史小説。

隠居という形で世間には趣味である薬の調合に凝っているように見せつつ、その実家康は僧侶、学者、商人、外国人など多くの人材を駿府に集めて、豊臣家を滅ぼすための方策を練らせていた。

特に、単に攻め滅ぼしたのでは裏切りという形で後々に悪影響を残すため世間に申し訳の立つよう、大義名分を用意するところにかなりの手間がかけられているのを感じた。

家康のタヌキオヤジぶりが良く出ていたと思う。


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