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びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)
びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)
熊谷 徹
新潮社 2006-12

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元NHK特派員で、退職後フリージャーナリストとしてドイツに16年以上在住している著者が、どちらかといえば生活者としての視点からドイツの社会やドイツ人の行動を描いた本。

一般的イメージとして、ドイツ人は規則に忠実で几帳面というイメージがあるが、実際に日本では道徳に委ねるようなことまで法律で強制したりその場の空気を気にせずに歯に衣着せぬ発言をしたりすることがあるようだ。
ただし、その反面休暇を愛し、会社では上から下までかなりの期間の有休を消化しているという面もある。

思うに、日本では仕事中に休憩や息抜きをして緊張をほぐしていることや日本神話では最高神に当たるアマテラスですら機織りをしているように労働に対する考え方の違いがこの違いに影響しているのではないかと思う。
つまり、労働は嫌なものととらえ、さっさと終わらせようと緊張したまま仕事をすることでストレスがたまるため、その反動として休暇への欲求に表れるのではないだろうか。

他には会社では労働組合の力が強くて労働者の権利が他国に比べて保障されていることや、個人主義の考え方が強いこと、社会保障が行き届いている反面、税金が高くて手取りが意外に少ないことなどが書かれている。

また、東西ドイツ統一後の東側受け入れの大変さや、直面している社会保障の問題も出てきて、日本に通じる部分もある。西ドイツによる東ドイツの併合は経済的に例えてみれば現在の日本が北朝鮮を平和的に併合するようなイメージなのかも知れない。



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