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読んだ本の感想をつづったブログです。


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退職刑事 (1) (創元推理文庫)
退職刑事 (1) (創元推理文庫)都筑 道夫

東京創元社 2002-09
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刑事の息子が、定年退職した元刑事の父親に抱えている事件の内容を語り、父親が名推理を披露するという安楽椅子探偵ものミステリ連作。

テイスト的には鮎川哲也の三番館シリーズやアシモフの黒後家蜘蛛の会シリーズに近いが、本作は主な登場人物が父親と息子、あとは嫁の美恵が少し顔を出す程度と際立ってシンプルな構成になっているのが特徴である。

著者はあとがきで”マンネリズムに徹して”いると書いており、最近の言葉で言うと安楽椅子ものでのベタを追求している。それだけに内容のみで勝負する部分が多くなるが、それに十分耐えられるだけの中身がある。

推理としては奇想天外なトリックではなく、読者や息子が抱きがちな錯覚を利用した論理を利用したものが多く、この点でも著者のこだわりがあるようだ。

冒頭の方で語り手役の息子による”かつては硬骨の刑事、今や恍惚の刑事”というフレーズに吹き出し、面白く読むことが出来た。


[著者の他の作品]

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歴史、社会、文化など、日本と中国の相違点を語ったエッセイ集。

漢字を利用する点で日本と中国は似ているとされることが多いが、それすら使い方が違っていることがしばしばある。しかも明らかな違いなら分かりやすいが、中途半端に似ていたりするため、変に話が通じたりもして始末が悪い。

例えば”鬼”という言葉だが、日本では強くて恐いというイメージがあるのに対して、中国では幽霊に近いイメージとなる。

また、血統を重視する日本人と文明を重視する中国人、鉄砲が発達した日本と大砲が発達した中国など、卑近な例から違いが浮き彫りになっていく。

著者が歴史作家だけに三国志や秀吉の朝鮮出兵などにも話題が及ぶ。三国志は英雄が多くてまとまらなかったのではなく、むしろ二流の英雄ばかりで本当の英雄が不在だったため統一が出来なかったとか、曹操は三国志演義で描かれるような悪人ではなく、本質は成功した楽天家だったなど独自の視点が出てきて面白かった。


[著者が日本人と中国人の違いについて書いている本]
日本人と中国人 (集英社文庫)
「日本人と中国人 (集英社文庫)」
 著者:陳 舜臣
 出版:集英社
 発売日:1984-01
 価格:¥ 420
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徳川三代―家康・秀忠・家光 (中公文庫)徳川三代―家康・秀忠・家光 (中公文庫)

司馬 遼太郎 (著), 童門 冬二 (著), 小和田 哲男 (著), 原田 伴彦 (著), 高橋 富雄 (著)
中央公論新社 1999-11

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作家や学者による、徳川三代の事跡についてのアンソロジー。

家康について目新しいことはほとんどなかったが、秀忠や家光の実像については名君あるいは凡人と評価が分かれていて、その違いが面白かった。

[司馬氏が家康を主人公として書いた歴史小説]

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野尻 抱介 (著)
早川書房 (2007/2/1)


近未来における人類のファーストコンタクトや宇宙進出を描いた5作品からなるハードSFの短編集。
以前読んだ 『太陽の簒奪者』 が面白かったため、同じ著者が書いた本書を読んでみた。

表題作は極小サイズの探査機を大量に宇宙空間にばらまくという、現在既に検討されているアイデアをもとにしたファーストコンタクトもの。研究所の技術者たちが、”赤い小人”というコードネームの異星人が放った探査機が太陽系に来つつある事を突き止め、それらとの邂逅を描いている。

他には自身が60過ぎになってから小惑星を訪れて現在の疑問の答えを探すという「轍の先にあるもの」、火星への植民を扱った「片道切符」と「ゆりかごから墓場まで」、そして女子大生が思い付きから大気圏外への進出をする「大風呂敷と蜘蛛の糸」が収録されている。

どの作品でも荒唐無稽さが少なく、スタートレックのようなスペースオペラ好きには地味に感じられるかもしれないが、その分現在の宇宙調査の状況をよく踏まえているようで、リアリティが感じられ面白かった。
最近読んだSFの中では、かなり当たりの部類に入る。


[著者の他の作品]
ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)
ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)
野尻抱介 (著), 撫荒武吉 (イラスト)

早川書房 2012-07-24

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南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

野尻 抱介 (著), KEI (イラスト)
早川書房 2012-02-23

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