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読んだ本の感想をつづったブログです。



陳 舜臣 (著)
祥伝社 (1998/7/1)


歴史、社会、文化など、日本と中国の相違点を語ったエッセイ集。

漢字を利用する点で日本と中国は似ているとされることが多いが、それすら使い方が違っていることがしばしばある。しかも明らかな違いなら分かりやすいが、中途半端に似ていたりするため、変に話が通じたりもして始末が悪い。

例えば”鬼”という言葉だが、日本では強くて恐いというイメージがあるのに対して、中国では幽霊に近いイメージとなる。

また、血統を重視する日本人と文明を重視する中国人、鉄砲が発達した日本と大砲が発達した中国など、卑近な例から違いが浮き彫りになっていく。

著者が歴史作家だけに三国志や秀吉の朝鮮出兵などにも話題が及ぶ。三国志は英雄が多くてまとまらなかったのではなく、むしろ二流の英雄ばかりで本当の英雄が不在だったため統一が出来なかったとか、曹操は三国志演義で描かれるような悪人ではなく、本質は成功した楽天家だったなど独自の視点が出てきて面白かった。



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