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読んだ本の感想をつづったブログです。





他人と直接接触を行うことのない社会で、おしゃべりを始めるとどうなるかという表題作など、9編からなる書き下ろしのSF短編集。

他には、食物や空気が全て合成のものを利用する社会を舞台とした「フード・プロフェッサー」やコンピュータによって管理される乱婚型社会で起こった奇妙な出会いを描く「ローテーション」など、異常な社会を扱ったものが多い。全体的には、良くも悪くもそこそこ面白いというところで、他の作品も読んでみたい。

この中では、カップルが巨大な魚や鳥、草などを乗り物にして壮大な旅行を続ける「ヒッチハイク」が最も好きな作品だった。クウキウオやタイヨウドリといった生物が出てきて、椎名誠の『アド・バード』や『武装島田倉庫』のようなSFに近い舞台設定と淡々としたストーリー展開が良かった。




5分間SF (ハヤカワ文庫JA)
草上 仁
早川書房 2019/7/18


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