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読んだ本の感想をつづったブログです。


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世界大規模投資の時代―世界同時産業革命で日本に「超」長期好況が到来する
世界大規模投資の時代―世界同時産業革命で日本に「超」長期好況が到来する
長谷川 慶太郎
東洋経済新報社 2007-06

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長谷川慶太郎の経済評論。本作では世界で大規模なプロジェクトが次々になされている点に重点を置いているが、基本的なところは最近の他の著作と同じではある。

目新しいと感じたのは各国の軍隊についてや、先進国の大都市で再開発が盛んに行われているといったところだった。
日本の自衛隊が志願制なのは周知の事実だが、先進国ではアメリカが志願制でフランスが少し前に徴兵制を撤廃、ドイツが徴兵制、途上国では徴兵制が多いとのこと。
徴兵制から志願制になりつつあるのは軍事技術の進歩や教練技術の高度化が理由という。いやいや戦うか志願して戦うかの違いはあるとして、戦争のタイプが兵の量から質に変わっていることが大きいのだろう。



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ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)
ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)
芦原 すなお
東京創元社 2000-10

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作家の奥さんが名推理を披露する安楽椅子ものミステリー。
語り手は少々おっちょこちょいの作家で、彼には不相応なほどよくできた奥さんがおり、料理上手で性格もいい。しかも時折作家の友人である刑事が持ち込んでくる事件まで解決してしまう。

ミステリーのトリックとしてはそこまで奇想天外なものではないが、奥さんのキャラクターの魅力や料理の描写、八王子の田舎にある作家の自宅のひなびた感じなどは、他に代えがたい良さがある。
奥さんの多才ぶりや男女のトラブルに心を痛める純粋さ、不機嫌さがすぐ表れてしまうような可愛らしさなどは、理想の妻の1つの形と思える。

続編もあるようなので、そのうち読むことにする。



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世界野球革命 (ハヤカワ文庫NF)
世界野球革命 (ハヤカワ文庫NF)
著:ロバート・ホワイティング 訳:松井みどり
早川書房 2007-04

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素晴らしき日本野球

野球を通した日米の比較文化論的なノンフィクションである、『和をもって日本となす』の続編とも言える作品。野茂やイチローなどメジャーに挑戦した野球選手や、バレンタインやヒルマンなど外国人監督、さらにはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を通して元々あった日米の野球の違いから近年の変化にまで描いている。

現在ではあまり触れられないが野茂の大リーグ挑戦の際はかなりのトラブルとなり、野茂へのバッシングは大変なものだったようだ。また、バレンタインの第1次政権時代は広岡GMを始めとして江尻、江藤、尾花らコーチたちとの確執により1年で解任されたが、ここを読んで強く思ったのは”そんなに文句があるならお前が監督をやれ!→広岡”ということだった。

メジャーに挑戦した選手については野茂、佐々木、イチロー、松井といったところから石井一、新庄など数多く触れられていて、これまでの軌跡が分かって面白い。
ただ、訳の段階で伊良部とソリアーノについての章が割愛されたとあり、日本人が読んで面白い話でないとはいえ、できればこれらも読みたかった。
とはいえここ20年弱の日米の野球環境の変化についてよく書かれていて良かった。




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凡人の投資学凡人の投資学

古川 龍也 (著)
本の泉社 2007-03

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投資によって脱サラした著者による、投資の考え方とやり方を述べた本。

少々ひとりよがりの傾向があって考えが合わないところもけっこうあるが、ギャンブルは還元率が低くて嫌いとか読書の重要性に語るところは納得できる。

著者の実践する投資としては以下の3つ。
1.長期投資としての中国株
2.中期投資としてのFX
3.短期投資としての日本株のスイングトレード

この中では2.が考えが近かった。反面3.は取り引き回数が多くなって面倒だし、1.は中共政府が嫌いなのでこれもやりたくない。
ちなみに私が現在関心を持っているのは、トルコリラでのFXである。

好き嫌いも含めて納得のいくやり方をするのが良い投資だと思うので、これも考え方の一つだろう。
投資方法を考えたり、見直したりするいいきっかけになる。





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