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森林の思考・砂漠の思考 (NHKブックス 312)
森林の思考・砂漠の思考 (NHKブックス 312)
鈴木 秀夫 (著)
日本放送出版協会 1978-03

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タイトル通り、風土と思考の関係について論じている本。
こつこつと成果を積み上げていく森林型、全体を俯瞰して細かいところは後から修正していくという砂漠型という図式化をしており、これに多神教と一神教の違いもからめている。
これに著者が専攻する地理学の観点から、氷河期のメカニズムや砂漠化に影響を与える赤道西風といった具体的な気象についても語っていて論を補強している。

日本は古くは中国から論語や仏教、新しくは欧米の影響を受けて思考が”砂漠化”してきたが、それでも縄文時代から続く森林の思考も根強く残っているとしている。

後半では上記の論とは変わり、変に抽象化していない分布図を利用した分析の重要性を語っていて、この方法は砂漠的思考方法としている。

約30年前に書かれたものであるが、それほど内容も古びておらず、文章も平易で読みやすかった。



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