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クーデターの政治学―政治の天才の国タイ (中公新書)クーデターの政治学―政治の天才の国タイ (中公新書)
(1993/09)
岡崎 久彦、横田 順子

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クーデターは通常悪いイメージで語られることが多いが、それが政治の1イベントとして定着している感のあるタイの政治について語られている本。

タイでは、クーデター → 改革 → 民政復帰 → 腐敗 → クーデター と、このような流れで政治が動いており、上も下もクーデターに慣れている。欧米が重視する民主的かどうかという視点よりも、良い政治かどうかという点が重視されているようだ。

タイの国軍では陸軍司令官がエリート中のエリートであり、世論や議会の様子を見て、立ち上がるべきタイミングを判断してクーデターを遂行する。国王や民衆もそれが適切と判断するかが重要となる。1991年のクーデターの際は陸軍司令官だったスチンダーの言動にクリーンさが欠けていると判断されたため、通常起こらないはずの流血事件が発生してしまったが、これはむしろ例外。大抵のクーデターから民政復帰は、する側もされる側も粛々となされる印象である。

学生時代に本書を読んでいたため、昨年9月にタイでクーデターが起こった際も、それほど驚きも心配もしなかった。



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