fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。


トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
シャイア・ラブーフ, マイケル・ベイ, タイリース・ギブソン, ジョシュ・デュアメル
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-12-19

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付・2枚組)
ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組)
アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)
スパイダーマンTM3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) (初回限定豪華アウターケース付)
バイオハザードIII デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)

子供の頃テレビアニメで放送され、おもちゃもいくつか持っていたトランスフォーマーの映画を観に行った。
原作は日本なのだが米国での人気の方が高かったのか、米国で実写版として製作された。

観てみると主人公の青年を守るバンブルビー(日本ではバンブル)がアメ車に変形したり、オートボット(日本ではサイバトロン)のリーダーの名がコンボイではなくオプティマス・プライムだったり、敵のボスにあたるメガトロンがワルサー式拳銃に変形してくれないなど、日本で観たアニメと異なる部分がいくつかあり、少し違和感があった。

特にバンブルはフォルクスワーゲン・ビートルという固定観念があったため抵抗があったのだが、日本でならともかく自動車の国アメリカで外車に変形するロボットが重要なポジションを占めるのはうまくなかったのだろう。
少年時代の思い入れが強かったためのご愛敬というところです。

それ以外はアメリカ映画らしく戦闘機や戦車、建設機械などがロボットに変形して戦うシーンは迫力があり楽しむことが出来た。


スポンサーサイト




自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)
自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)
阿部 謹也
筑摩書房 2007-09-10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)
西洋中世の男と女―聖性の呪縛の下で (ちくま学芸文庫 ア 25-2)
歴史とは何か (岩波新書)
知性の磨きかた (PHP新書)
READING HACKS!―読書ハック! 超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

西洋史の学者による、自分と歴史の関わりや日本とヨーロッパの文化の違いについて書いている本。

少年時代にキリスト教の施設にいて漠然と感じた文化の違いや、学生時代に担当教官から受けた影響など平易な文体で書かれている。
ヨーロッパにおけるキリスト教組織について研究を進めていく中で、畏敬を受けていた職業が差別の対象になっていく過程を見出したことが出てきて興味深い。

初めのうちは堅そうな学者の書いている事だから外れかな?と思ったが、読み進むうちに歴史がわかるとはどういうことかということを真剣にとらえているのが感じられて良かった。



にほんブログ村 本ブログへ

王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B) (集英社新書)
王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B) (集英社新書)
森 達也
集英社 2007-08-17

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
世界が完全に思考停止する前に (角川文庫)
視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930) (講談社現代新書 1930)
それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫 も 13-5)
死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う
「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

裸の王様や蜘蛛の糸、桃太郎といったおとぎ話や神話をもとに、痛烈なパロディやツッコミを試みている本。

正義とは何か、立場を変えればどうなるかなど、現代社会やマスコミの報道のあり方などにもツッコミを入れていて読みやすい。

他の話に混じって、『仮面ライダー ピラザウルスの逆襲』も入っており、『「世界征服」は可能か?』でも挙げられていたショッカーの苦しい台所事情が書かれていて特に面白かった。




にほんブログ村 本ブログへ

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
岡田 斗司夫
筑摩書房 2007-06

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
フロン―結婚生活・19の絶対法則 (幻冬舎文庫 お 26-1)
未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論
オタクはすでに死んでいる (新潮新書)
オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1))
東大オタク学講座 (講談社文庫 お 103-1)

アニメや特撮番組で登場する悪の組織を題材に、それらが目指した世界征服というものがどのようなもので実現にはどうするかといったことを論じている本。

世界征服と一口に言っても思惑は違っており、著者は以下の4類型に分類している。
  1. 自分の価値観を押し付ける魔王タイプ(ex.:『ドラゴンボール』のピッコロ)
  2. 思うがままに指示したい独裁者タイプ(ex.:『デスノート』の夜神月)
  3. 贅沢をしたい王様タイプ(ex.:『ドラゴンボール』のレッド総帥)
  4. 裏から悪を実行したい黒幕タイプ(ex.:『ドラゴンボールZ』のフリーザ)

また、世界征服を遂げる上での組織作りから資金や人材集め、その上資金が予想以上に集まった場合にモチベーションが下がる問題まで語っている。
扱われている題材も他に『北斗の拳』の覇王ラオウや聖帝サウザー、『仮面ライダー』のショッカーなどバラエティ豊かで楽しい。

特に、『バビル2世』に登場するという「ヨミさま」という悪役が独裁者タイプで、部下たちから”ヨミ様、起きてください”と起こされてろくに睡眠も取れず、3度も過労死することをもじった「ヨミさますごろく」というのが特に面白かった。




にほんブログ村 本ブログへ

プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)
プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)
浅田 次郎
集英社 2001-11

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)
プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫)
プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)
三人の悪党―きんぴか〈1〉 (光文社文庫)
血まみれのマリア―きんぴか〈2〉 (光文社文庫)

ヤクザだらけのホテルで繰り広げられる物語である、プリズンホテルシリーズの完結編。

清子と結婚した孝之助が日本文芸大賞にノミネートされ、その後継母の富江が姿を消すところから始まる。今作では他にシェフの服部の出戻り問題や、伝説の老侠客の52年ぶりの出所などいくつもの人生をからめており、これまでの作品同様バラエティ豊かな内容になっている。

あくの強い人物だらけなので何事も起こらないわけはなく、最後の大団円に向かって突き進んでいく。
ああ面白かった。



にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 浅田次郎,