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読んだ本の感想をつづったブログです。


マーケティングを知っていますか (新潮選書)
マーケティングを知っていますか (新潮選書)
鹿嶋 春平太
新潮社 2000-03

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関連商品
マーケティングミックスの論理
国際政治史としての20世紀
戦略フレームワークの思考法
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
マーケティング優良企業の条件―創造的適応への挑戦

教授と学生の対話形式で語られる、マーケティングの入門書。

”24時間戦えますか?”というコマーシャルが知られる三共のリゲインを市場に登場させた際の戦略から始まり、マーケティングの発祥地であるアメリカの事情、さらにはマーケティングの理論とその応用までと体系的に論じられている。

分かりやすい文章と豊富な例により、興味深く読むことが出来る。



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ザ・対決 (講談社文庫)ザ・対決 (講談社文庫)

清水 義範 (著)
講談社 2001-08

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3年ほど前に読んだ ザ・勝負 の前編に当たる作品。
これもポジションが似たもの同士を対立させることでの面白さを狙った作品集であり、本書では桃太郎vs金太郎や孔子VSキリスト、楊貴妃VSクレオパトラといったあたりを比べてドタバタを描いている。

特に面白かったのは、ロビンソン・クルーソーが暮らす島に漂着したガリバーがドタバタを起こす「ロビンソン・クルーソーVSガリヴァー」と最澄と空海の関係を現代に仮託して描いた「空海VS最澄」、後は「シェイクスピアVS近松門左衛門」で近松の文体によるハムレットが書かれていたのがおかしかった。

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凡将家康 天下取りの謎―独創性のない男が、なぜ覇者になれたのか (ノン・ブック)凡将家康 天下取りの謎―独創性のない男が、なぜ覇者になれたのか (ノン・ブック)

武光 誠
祥伝社 1999-12

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家康をさほど才能はないが人をまとめるのがうまいタイプの人物と定義し、彼がどのようにして天下を取ったのかを論じた本。
家康が天下を取った背景に、前身の松平氏が勢力拡大する中で家臣団の結束力が強まった事や家康がここ一番で辛抱する事ができた事を挙げている。

また、日本人に多く見られるタイプを、
  • 武断型:織田信長
    (正義感の強い善人、金八先生や寅さんなどもこのタイプ)
  • 智謀型:豊臣秀吉
    (おだて上手の人気者、プロ野球の名監督に多い)
  • 堪忍型:徳川家康
    (日本的なリーダー、中小企業の社長や小学校の校長に向く)
  • 独創型:坂本龍馬
    (新規事業開拓に向く)
  • 沈着型:勝海舟
    (好奇心旺盛、様々なことを身につけることを好む)
の5つに分類しているのが面白かった。


[三傑を扱っている作品]

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予知夢 (文春文庫)
予知夢 (文春文庫)東野 圭吾
文藝春秋 2003-08

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探偵ガリレオ (文春文庫)
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
ガリレオの苦悩
聖女の救済
悪意 (講談社文庫)

現在フジテレビで放送されている『ガリレオ』の原作である、 『探偵ガリレオ』 シリーズの第2作。
ホテルで起こった密室殺人事件のトリックに迫る「絞殺る」のように、既にテレビ放映されている作品もあり、第1作と同様に楽しめる。


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法と正義の経済学 (新潮選書)
法と正義の経済学 (新潮選書)
竹内 靖雄
新潮社 2002-05

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自由はどこまで可能か―リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)
自由とは何か (講談社現代新書)
戦争とゲーム理論の戦略思考
象徴系の政治学 (文庫クセジュ)
市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか (中公新書)

法律や刑罰、裁判といった事柄を経済学の視点から論じ、社会的なコストを抑えつつ犯罪の少ない社会の実現方法を論じている本。
正義=不正のない状態、正義の回復=不正による被害者への補償と定義して、どうすれば実現がなされるのか模索している。

方法が通常用いられがちな道徳論からではなく、アメと鞭、モチベーションといった経済学に登場する心理学めいたやり方が出てきて、語り口のドライさが面白い。



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