fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。


インターネット天文台―美里から世界へ
インターネット天文台―美里から世界へ
尾久土 正己
岩波書店 1999-10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
天文台へ行こう (岩波ジュニア新書)

和歌山県の小さな町にある天文台長による、インターネットを利用したさまざまな取り組みについて述べた奮闘記。

著者は以下2つの問題意識を持ち、それを変えるべく様々な行動を開始したようだ。
1.天文教育は授業中に実物を見れないので、人気がない
2.バブル期に天文台がやたら造られたが、あまり活かされておらずこのままでは税金の無駄遣いと批判されかねない

具体的には各地の天文台を当時普及しつつあったインターネットで結んで最新の天文情報を共有から始まり、学校の授業で天文台の望遠鏡をインターネット経由で遠隔操作したり、天体ショーの中継、さらには時差を利用して海外から昼でも天体観測が出来るようにするなど、多くの取り組みを精力的に行っていく。

これらには当然技術やノウハウ、多くの人々の協力が必要となり、都度チームを作って事に当たっていく。当時の通信事情による制約やOSやアプリケーションの不具合、費用の捻出、肝心な時に天候が悪くて天体を観測できないなど障害も起こるが、著者たちは皆前向きに生き生きとプロジェクトを進めている。

夢を持って物事にあたっている様子がよく伝わってきて、読んでいて元気が出る。
どれくらい売れたのか知らないが、もっと読まれていいと思う。



にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト