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読んだ本の感想をつづったブログです。


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メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫 し 11-30) (集英社文庫 し 11-30)
メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫 し 11-30) (集英社文庫 し 11-30)椎名 誠

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椎名誠がインドシナ半島のラオス、カンボジア、ベトナムをメコン川に沿って旅行した紀行文。
普段日本にいるとそれほど意識することはないが、メコン川は中国からミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムと5ヶ国を流れる国際河川で、しかも長江、黄河に次いでアジアに3番目に長い川ということを初めて知り少し驚いた。

行く先ではラオスで山から川の流域へ移住して漁業を営む少数民族の祭りからカンボジアの巨大で大きさが定期的に変わる淡水湖、ベトナムのメコン川河口における壮大な網漁であるドンダイ漁など、大きな恵みを与えるメコン川流域でたくましく生きる人々の暮らしが描かれていて興味深い。



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博士の異常な発明 (集英社文庫)
博士の異常な発明 (集英社文庫)
清水 義範
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コントでしばしばネタとして扱われる、マッドサイエンティストがあやしい発明をして・・・というテーマの作品を集めた短編集。

唐の時代にバカ殿タイプの皇帝に変な発明を次々に披露する「袁孫の発明」や目立たなさを極限まで高めることで透明人間を実現しようとする「半透明人間」、121世紀に現代の日本が発掘された際の対談として書かれた「鼎談 日本遺跡考古学の世界」など、SFとしてもユーモア小説としても面白い。



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株主代表訴訟 (幻冬舎文庫)
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牛島 信
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いまいち認知度の低い監査役が、商法で規定される最大の範囲で活動したらどこまでできるかをテーマとした企業法律小説。

ワンマン会長とその愛人に公私混同で支配されている百貨店の赤木屋で監査役を務める水上は、ある日30万株以上の株主の代理人と称する人物の接触を受ける。
そこで「監査役の義務として取締役を訴えなさい。さもないとあなたも義務を怠っていて同罪なので訴える」と要求を受け、悩みつつも会長を始めとする取締役たちを相手に株主代表訴訟に参加することになる。

会社と取締役が対立した場合は監査役が会社を代表することや、監査役は必要とあれば調査費を会社に一方的に請求できることなど、監査役というポジションが適切な場を与えられれば本当は強大な権力があるという点がわかって興味深い。



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不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫)
不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫)鏡 明

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ひとりの富豪がワンダーマシンと呼ばれるタイムマシンを利用して過去を改変する事が日常的に行われる世界で、ハードボイルドタイプの私立探偵が助手の美女とともに活躍するSF連作。

主人公のノーマンはある日、ワンダーマシンを管理するブライスから依頼を受けて調査を行うことになり、その後もこの世界特有の事件の数々に関わっていく。
過去の改変によっては目の前の人物が別人に変わったり証拠が消滅したり、ひどい場合は殺人事件がなかったことになってしまったりする。

ブライスの秘書だったジェニファーもいつの間にかノーマンの助手として活躍することになるが、彼女は特殊なトレーニングにより素手で人を殺せるほどの運動能力を身に付けており、怒るとノーマンをしばしば叩きのめしてしまう。

パラレルワールドの要素によりややこしさが合わないところもあるが、まずまずといったところ。

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