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マグマ (朝日文庫 ま 27-1)
マグマ (朝日文庫 ま 27-1)
真山 仁
朝日新聞社 2008-03-07

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地熱発電のプロジェクトをめぐるさまざまな駆け引きを描いた経済小説。

冒頭はエネルギー関係の国際会議で日本代表が原子力発電をやめるように欧米から圧力をかけられるところと、ハゲタカファンドに勤める主人公の妙子が地熱発電の会社再建を任されるところから始まる。

そこから日本の原子力発電のチェック体制の甘さと事故隠し、そして地熱発電が原子力がらみの利権により割を食ってきたことなどが妙子と関係者たちとのやりとりから浮かび上がってくる。

登場する人物も、命を削って地熱に打ち込む研究者やエネルギー利権の黒幕といえる政治家、要領よく立ち回って実績を上げようとする妙子の上司などバラエティに富んでおり、エネルギー利権と環境利権の衝突のようなところも出てきて読みごたえがあり面白い。

実際のところ地熱発電(と高温岩体発電)はどこまで引き合う事業なのかよく分からないが、石油価格の高騰がこのまま進むと現実味を帯びてくるかもしれないと思った。



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