読んだ本の感想をつづったブログです。


中国の思想 孫子・呉子 (徳間文庫)
中国の思想 孫子・呉子 (徳間文庫)
『中国の思想』刊行委員会 (著), 松枝茂夫 (著), 竹内好 (監修), 村山 孚 (翻訳)
徳間書店 2008-06-06

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中国の古典で『孫子』、『呉子』、『尉繚子』、『六韜』、『三略』、『司馬法』、『李衛公問対』からなる「武経七書」とおよび、『孫月賓兵法』(そんぴんへいほう)といった兵法書から全部あるいは代表的な部分を抜き出して現代語訳している本。

基本的には戦術・戦略論なのだが政治や経営、人間関係など現代でも十分通用する言葉があり、短い言葉の中に味わいがあって折に触れて読み返してみたい。

特に印象的だったのは『李衛公問対』で、登場するのが太宗(李世民)と李靖という当代一流の名君と名将であり、その掛け合いも面白いものとなっている。
ほんの一部しか載っていないが、全部読んでみようかとも思う。

[孫子・呉子以外の武経七書がメインで扱われている作品]

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宇宙旅行はエレベーターで
宇宙旅行はエレベーターでブラッドリー C エドワーズ (著), フィリップ レーガン (著),
関根 光宏 (翻訳)

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タイトル通り、宇宙エレベーターによる宇宙進出について語っている本。
先日読んだ『宇宙エレベーター』ではタイトルの内容が数ページのみと肩透かしを食わされてしまったが、本書は真っ向からこのテーマについて書かれていて、期待に沿ったものとなっている。

まず、宇宙エレベーターのアイデアはけっこう以前にさかのぼり、アーサー・C・クラーク著『楽園の泉』という作品が宇宙エレベータを扱ったものとしては有名らしい。

現在宇宙へ進出する手段としてはスペースシャトルのようなロケットによるものがあるが、コストが莫大という問題があり、その大部分が地球の引力圏から脱出することに費やされているとし、宇宙エレベーターを建設することでその費用が抑えられると論じている。

技術的には静止軌道まで達する長さに耐えられるだけの軽さと強さを併せ持つ素材が必要となるが、開発中のカーボンナノチューブという素材が実用化されることで、これまでロケットや橋梁、建設などの現在存在する技術を応用することで十分実現可能としている。

その上で実際に地球側における発着基地の場所選定や宇宙エレベーターが事故やテロで破壊される危険への対策、政治的な問題といった現実的な事柄について語っていき、さらには月や火星へのエレベーターの設置など、夢の広がる内容となっている。

決してSFの世界の話ではなく今後十分実現可能なことであることが述べられており、読みごたえがあって面白かった。


楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)
楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)アーサー・C. クラーク (著), 山高 昭 (翻訳)

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ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)野尻 抱介

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以前読んだ『太陽の簒奪者』『沈黙のフライバイ』といったSF作品が面白かった著者による、初期のスペースオペラ。舞台設定はクレギオンというゲームのものを使用しているらしい。

ストーリーとしては、山っ気のある社長と美人操縦士からなる運送会社の宇宙船が、失われた技術で制御された機雷源に包まれた惑星に挑むというもので、ナビゲーターとして新人の少女が加わることになる。

軽く読めるエンターテイメント性と、現代の科学知識をきっちり利用した舞台設定のうまさが両立されていて面白い。 ただまあ、上記で述べた2作品の方が重厚さがあって好みではある。

ちなみに、このシリーズは以下の7作まで書かれている。
気が向いたら、これらも読んでみようかと思う。


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韓非子〈下〉 (文春文庫)
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韓非子を解説している本の下巻。
法をきちんと運用できていれば、君主は不仁で人民は不忠で問題ないとしていたりして、上巻よりもさらにドライさが増していく。

また、「守株」や「矛盾」といった有名な言葉も出てきて、儒教で理想とされる聖天子や賢君を期待するのは無駄というより有害としていたり、中途半端は温情は政治に悪影響を及ぼすと述べていてかなり手厳しい。

老子で説かれる道という概念の理解が難しいところもあるが、それが現実に即したところにつながっているのが興味深い。

[著者の他の作品]

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韓非子〈上〉 (文春文庫)
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歴史作家が法家の古典である韓非子を解説した本の上巻。

春秋戦国時代の斉の桓公や晋の文公、管仲や趙簡子、田成子といった王侯や政治家、軍人などの逸話を元に話を進めている。

韓非子が荀子(儒教で性悪説を唱えたことで知られる)の弟子だったと伝えられていることから法家は儒教から派生したのかと漠然と思っていたが、儒教よりも老子の同郷の影響が強いようだ。
どうやら儒教が現実を理想に当てはめようとする傾向があるのに対して、法家は現実をありのままに受け止めた上で対策を立てるという感がある。

疎ましくても権力、愚かでも君主が秩序には必要としていて、2000年以上前に書かれたとは思えないほど現実的なところが見受けられ、なかなか面白い。


[韓非子について書かれている本]

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