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読んだ本の感想をつづったブログです。


君主論 (岩波文庫)
君主論 (岩波文庫)ニッコロ マキアヴェッリ (著), 河島 英昭 (翻訳)
岩波書店 1998-06

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先日韓非子を読んだので、今度は西洋で似た傾向で、いろいろな意味で有名な本書を購入して読んでみた。

著者が仕える君主に対して書いたもののようで、26章にわたり政体や君主のあり方について書かれている。
訳文ができるだけ原文に近いような訳し方を行っているようで文章はあまり読みやすいとはいえず、訳注が半分を占めていてうっとうしいが、それらをあまり気にしないように読んでいくと論旨そのものは明快である。

中央集権の国は征服が難しいが支配はやさしく、逆に封建制の国は征服しやすいが支配が難しいことや、軍事を傭兵や外国勢力に依存するとろくなことがないこと、民衆から冷酷さで怖がられるのはOKだが軽蔑されたり憎まれるのはNGなど、政治学の古典とされるだけあってかなり現実に即していて興味深い。

また、城砦をいくら整備しても民衆にそっぽを向かれると役に立たないと述べられた点は、武田信玄の”人は城、人は石垣、人は堀・・・”という言葉と一致していて面白かった。

ヨーロッパ史に対して知識が少ないのでよくわからなかったが、例として扱われていたチェーザレ・ボルジアなど、混乱の中世イタリアについての本も読んでみたいと思った。



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