読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2009/04/29『日本の国宝、最初はこんな色だった』
2009/04/28『怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち』
2009/04/27『植物と会話ができる本―オジギソウはなぜおじぎする?』
2009/04/24『熈代勝覧の日本橋―活気にあふれた江戸の町』
2009/04/20『イスラム金融はなぜ強い』
2009/04/19『ホームページアクセスアップ完全計画』
2009/04/18『ウイルスは生物をどう変えたか―進化の演出者・ウイルスの世界を探る』
2009/04/13『迷宮美術館 アートエンターテイメント』
2009/04/12『信貴山縁起絵巻―躍動する絵に舌を巻く』
2009/04/11『ゆるみ力』
2009/04/08『ホームページが楽しくなる!アフィリエイト徹底活用術』
2009/04/07『カレーライスの誕生』
2009/04/06『検索にガンガンヒットするホームページの作り方』
2009/04/05『とっておきの秘技 もっと人とお金が集まるブログの秘伝書』
2009/04/01『イスラム金融入門―世界マネーの新潮流』


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日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)
日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)
小林泰三
光文社 2008-10-17

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関連商品
できそこないの男たち (光文社新書)
カラー版 浮世絵 (岩波新書)
蘇我氏の古代史―謎の一族はなぜ滅びたのか (平凡社新書)
ルネサンス美術館(全1巻)
臓物大展覧会 (角川ホラー文庫)

美術品のデジタル復元を専門とし、テレビ出演の際に作家のいとうせいこうから”美術刑事”と呼ばれるようになった著者による、デジタル復元によって日本美術が当時どのような形で受け入れられたのかを考察している本。

現在美術館や寺社で見られる絵巻物や襖絵、仏像などは時間の経過とともに色あせやいたみにより渋い感じになっているものが多いが、作成された当時はそれなりにカラフルで、美術品としての扱いであったとも限らないのは考えてみれば当然といえば当然である。
著者はこれをデジタル上にて、「金をかけない」および「何が描かれていたかではなく、何が見えてくるか」という2点を重視するポイントとして復元を試みている。

こうして復元された結果として、極彩色で恰幅のよさが映える四天王像やあざやかな青い甲冑をまとった平清盛(平治物語絵巻)、当時使用されていたと思われるように屏風の形に折り曲げることでより描かれた対象が活き活きとしてくる屏風絵(花下遊楽図屏風)など、これまでの印象が一変するようなものが出来上がってくるのは強い衝撃を受ける。

著者はこれらの作品について、当時の人々が美術品と認識していたわけではなく、自在に折り曲げたり巻き戻したりしてもよい実用品として製作されたものだったというようなことを書いていて、なるほどと思った。
美術品に対しての見方が変わる1冊で、面白かった。



[近いテーマを扱っている作品]
修復家だけが知る名画の真実 (プレイブックス・インテリジェンス)
「修復家だけが知る名画の真実 (プレイブックス・インテリジェンス)」
 著者:吉村 絵美留
 出版:青春出版社
 発売日:2004-01
 価格:¥ 788
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怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち
怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち伊藤 清司

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関連商品
中国妖怪伝―怪しきものたちの系譜 (平凡社新書)
山海経―中国古代の神話世界 (平凡社ライブラリー)
鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 (角川文庫ソフィア)
桃山人夜話―絵本百物語 (角川ソフィア文庫)
図説 百鬼夜行絵巻をよむ (ふくろうの本)

江戸時代に、山海経など古代中国の文献に描かれていた妖怪を描いた絵巻物である『怪奇鳥獣図巻』を、カラーグラビアとともに解説している本。
作者不明で漢字の記載ミスや読み間違いが多いようで、そのあたりを著者が丁寧に訂正している。

ちょっと見では普通の鳥のようなのに、よく見ると鼠の尻尾だったり足が人間の足の鳥、キングギドラのような三つ首の鳥、人間の顔が9つもついたありえないような形状の虎や蛇など、奇妙かつ面白い妖怪たちが描かれている。

これらの中には現れることで豊作や飢饉、戦乱など何かしらの大イベントを引き起こす神も多く、吉兆の神にしても知らない人が見ると妖怪や悪魔にしか見えないものも多い。

少しとぼけたような感じの絵のタッチということもあり、眺めてけっこう楽しむことが出来た。
あと1,000円安ければ、購入し手元に置いて楽しみたい作品である。

[著者の他の作品]
サネモリ起源考―日中比較民俗誌
「サネモリ起源考―日中比較民俗誌」
 著者:伊藤 清司
 出版:青土社
 発売日:2001-09
 価格:¥ 2,730
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植物と会話ができる本―オジギソウはなぜおじぎする? (ワニ文庫)植物と会話ができる本―オジギソウはなぜおじぎする? (ワニ文庫)
(1993/02)
矢崎 一史

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植物の生態について、身近にある疑問、珍しい生態の植物、昆虫との関係、毒と薬になる薬草、植物の今後の利用方法の5章構成で、各々例を挙げて平易に解説している本。

植物が太陽や時間に対応して変化するメカニズムや昆虫を水ごと吸い込んでしまう食虫植物、地衣類のハイブリッドな生態や虫こぶの存在など、知らなかった植物の雑学を得ることが出来てまずまず面白かった。

他にも植物に関する本をもう少し読んでみたいと思う。
[近いテーマを扱っていて関心のある本]
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『熈代勝覧』の日本橋―活気にあふれた江戸の町 (アートセレクション)
『熈代勝覧』の日本橋―活気にあふれた江戸の町 (アートセレクション)小澤 弘

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洛中洛外図 舟木本―町のにぎわいが聞こえる (アートセレクション)
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1999年にベルリン東洋美術館で発見された江戸の情景を描いた絵巻物の『熈代勝覧(きだいしょうらん)』をカラーのグラビアにて解説している本。
この作品は江戸の今川橋から日本橋までの大通りを描写したもので、1671人もの人々や越後屋から屋台に至るまでの商店など、ルーペでしか見えないところまで細かく、かつ活き活きと描かれた全長12mにも及ぶ大作である。
作者は不明だが、本書の著者は題字を書いたと思われる書家などから、画家としても活躍した戯作者の山東京伝ではないかと推測している。

見ていくと武家や商人、職人などで構成される活気ある江戸の雰囲気が活写されていて飽きない。
単身者の引越しや町人同士の喧嘩、怪しい日掛けの金貸しに江戸版コンビニなど、下手な本を読むよりも江戸の習俗や文化がよく分かる。

Amazonのレビューなどで、日本版『ウォーリーをさがせ!』のような印象を持った人も多いようで、確かに各々の個人がさまざまな行動をしているところがこと細かく描かれているかなりの労作である。
ポイントごとに拡大して人々のやっていることや江戸の地域的な事情などについても解説されており、実に見ごたえのある一冊だった。

ウォーリーをさがせ!きえた名画だいそうさく! (新ウォーリーのえほん)
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 著者:マーティン・ハンドフォード
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