読んだ本の感想をつづったブログです。



 日付 記事タイトル
 2009/07/28  『3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性』
 2009/07/27  『インテリジェンス読書術―年3000冊読破する私の方法』
 2009/07/26  『ホームページ アクセスアップの鉄則』
 2009/07/24  『「今のインド」がわかる本』
 2009/07/21  『イスラム―繁栄の弧のゆくえ』
 2009/07/18  『植物力 人類を救うバイオテクノロジー』
 2009/07/14  『思考・発想にパソコンを使うな-「知」の手書きノートづくり』 
 2009/07/13  『絶対嫌われない断り方 仕事・恋愛・近所づきあい』
 2009/07/12  『ピクトさんの本』
 2009/07/11  『甲子夜話秘録 狐狩り』
 2009/07/10 『三略 (中公文庫BIBLIO S)』
 2009/07/09  『イヌジニン ―犬神人― (1)』
 2009/07/06  『人たらしのためのブラック交渉術』
 2009/07/05  『孫子 (講談社学術文庫)』
 2009/07/03  『論理的思考を身につける本 』
 2009/07/01  『孟嘗君と戦国時代』


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3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性 (講談社プラスアルファ新書)
3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性 (講談社プラスアルファ新書)
島田 裕巳 (著)
講談社 2008-04

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宗教学者による、日本人を職業による行動様式の違いから3種類に分け、現代社会の様相と合わせて論じている本。

”日本教”というのは山本七平著『日本人とユダヤ人』で提唱されて広まった、日本人が一つの宗教様式でまとまっているとした概念である。この中でキリスト派、創価学会派、マルクス派などの宗派に分かれているというもので、著者はここから以下の3種類の宗派(?)に分けられるとしている。
  1. サラリーマン系
    :集団や組織への帰属意識が高く協調性に優れる反面、プライベートの人間関係がドライ
  2. 自営業・自由業系
    :個人で社会と直に対応してリスクもリターンも高いため、勝負強い傾向にある
  3. 公務員・教員系
    :仕事のやり方が個人ベースとなり、縄張り意識が強くなる
こうした属性の違いは家庭を通じて伝わっていくとしており、自己の属性と異なる職業に就いたり、別の属性の人と恋愛や結婚をした場合にうまくいかない場合がしばしばあるとしている。

こうした違いは大学で言えば、
  • 東大 : 公務員・教員系
  • 慶大 : サラリーマン系
  • 早大 : 自営業・自由業系
となるし、近年の総理大臣を上記の出身大学別に分けると、
  • 東大 : 宮澤喜一
  • 慶大 : 橋本龍太郎、小泉純一郎
  • 早大 : 竹下登、海部俊樹、小渕恵三、森喜朗、福田康夫
とタイプが納得できそうな形で分かれてしまう。

後半では現代社会がサラリーマン化の傾向が進んでいることで、このタイプが増えると親の職業を間近に見ることができないことや、就職活動時に企業が学生にエントリーシートの提出を求めることなどが企業の宗教化につながるとしていたりして憂いているところは少々違和感が残る。

確かに人が育つ環境に影響を受けることは確かだが、これにより属性が決定するようなことを強調すると社会の固定化につながると思うし、ある程度の階層移動のあるゆるい社会の方がいい。
また、サラリーマンという属性が歴史の浅いものだというのも分からないではないが、社会がその方向に向かってきた面だけでなく、日本人の行動様式がサラリーマンという属性に合ったからこそ増えてきたという面もあると思う。

結論の持っていき方が強引で納得は出来ないが、一つのモデルとして面白い視点により書かれていてなかなか興味深かったと思う。

[著者の他の作品]

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インテリジェンス読書術―年3000冊読破する私の方法 (講談社プラスアルファ新書)
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中島 孝志 (著)
講談社 2008-04

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以前読んだ『キラー・リーディング 「仕事脳」が劇的に回り出す最強の読書法』の著者による、続編ともいえる作品。
前著と重なる部分も少なくないが、具体的にこのような本からこうした影響を受けたというたぐいのエピソードが豊富に扱われており、読書から何かを得るための夢や目的意識を持つこと、別の読書に関するテクニックなども書かれていて、これはこれで役に立つ部分も多い。

タイトルに”インテリジェンス”とついていることから、作家・起訴休職外務事務官の佐藤優氏に影響を受けているのかと推測していたが、やはり著者は佐藤氏のファンで、全著作をチェックしているということだった。
本文でも『インテリジェンス人間論』で旧日本軍の情報将校が、終戦後やってきた米軍将校に対して渋い情報戦をしかけたエピソードが紹介されており、少しの情報から多くのものを読み取る技術の重要性が書かれていて興味深い。佐藤氏の本は読んだことがないので、どれか読んでみようと思う。

インテリジェンス人間論
「インテリジェンス人間論」
 著者:佐藤 優
 出版:新潮社
 発売日:2007-12
 価格:¥ 1,575
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読書のテクニックの中には、塩野七生の『ローマ人の物語』(全15巻)や山岡荘八の『徳川家康』(全26巻)のような気が遠くなるような長編を読む場合の対策として、参考書や漫画、DVDなどをよんで予備知識を付けておく方法が書かれており、『ローマ人の物語』あたりに挑戦してみたいところである。


あと、本を探すために書評サイトをチェックする場合のポイントの1つとして”たっぷり書いている”というのがあり、その理由にブログの場合は量と質が比例するからとされていたのには少々ギクッときた。
私の場合も、確かに印象の薄い本の場合は記事が短く、あたりさわりのない形になるので図星だ・・・
ただし、ブログを発信することで本の理解を深めるというスタンスは当ブログでも多少は意識しており、励まされたつもりで充実した内容の記事を書くことを心がけたい。


[著者が影響を受け、本書でエピソードを紹介している作品]

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関連タグ : 中島孝志,

ホームページ アクセスアップの鉄則
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KEI (著), 蒲 健太 (著)
翔泳社 2002-08

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もっと「稼げる」ホームページ最強宣伝術―プロが教えるサイト集客の実践テクニック66
ホームページアクセスアップ完全計画―検索エンジンからのリンクがどんどん増える!


タイトル通り、アクセスアップに対する基本的な考え方が書かれている本。
細かなテクニックというよりは、訪問者が再度訪れたくなるサイト作りやストレスなく見たいページに進めるやり方について書かれている。

ブックオフにて105円で販売されていたのを見つけ、購入した。その日は105円の商品5点で300円のサービスが実施されていたので、実質は60円くらいになる。
出版されたのが2002年なので既に絶版になっているだろうと思っていたが、基本的なところはそれほど古びていないのが功を奏したのか、現在も販売されていた。

アクセスアップについてはYahooに登録することを勧める本も少なくないが、本書ではそれにこだわりすぎる必要はないとしているのが目立った点である。
また、訪問者からして見づらいサイトなども具体的なものの画像やURLも挙げて解説しており、管理者の自己満足に陥らないよう気をつけなければならないということがよく分かる。
既に知っていることも少なくないが、サイトやブログの運営について見直すいいきっかけにはなったと思う。



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「今のインド」がわかる本 (知的生きかた文庫)
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門倉 貴史
三笠書房 2007-04

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BRICs経済研究所代表による、インド事情を解説している本。

下に記載している関連記事の本を読んだ後なので重なるところも多いが、
  • 実は石炭やクロム、ボーキサイトなどの天然資源に恵まれた資源大国でもあること
    (ただし石油はあまり出ず、中国と石油利権の争奪戦を演じてきた)
  • 近年注目を浴び続けるIT産業の他にも医療や製薬、ダイヤモンド加工などの産業が盛んなこと
  • タタをはじめとする財閥とビジネス集団の関係
    (例えばタタ財閥は、ペルシア系のゾロアスター教徒が中核となっている)
  • 観光資源が豊富なこともあり、外国からの観光客が急増していること
  • カースト制度やインフラ不足、テロのリスクなどの他にも、ストライキの多さが外資を悩ませていること
  • パキスタンや中国など隣国との衝突してきた経緯
など、それなりに初めて知ることがいくつもあり、なかなか勉強になる。

また、先日NHKのドキュメンタリーで今年行われたインド総選挙を扱ったものを見て、アンタッチャブル(不可蝕民)階層出身のマヤワティという人物が率いる大衆社会党という政党が北部の州で勢力を拡大していることを知ったが、本書でも触れられていて改めて政治の複雑さを感じた。

著者は日本が経済において中国依存が進むリスクを強調しており、リスク分散などの観点からインドへのコミットをこれまで以上に進めていくことを主張しており、まあそうだろうなと思う。
巨大かつ多様で、いい面も悪い面も桁外れな国であることが分かり、興味深く読むことができた。


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