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野球の見方が180度変わるセイバーメトリクス
野球の見方が180度変わるセイバーメトリクス
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宝島社 2008-03-07

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先日とても面白く読んだ『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』で、従来の指標では測れない野球選手の成績などを測る手段としてセイバーメトリクスという分析手法が書かれており、関心を持ったので本書を購入し読んでみた。

基本的には『マネー・ボール』に書かれていたものと同様で、さらに細かな指標が書かれており、意外なデータが浮かび上がってきて面白い。
例えば投手の防御率はバックの守備や球場の環境、運などによって左右されるために年によってばらつく傾向があるのに対し、与四死球や被本塁打などから割り出した指標では投手の能力による部分が大きいために極端な調子の波を除けばあまり変動しないことが分かる。

そして2007年の日本プロ野球のデータをセイバーメトリクスで分析しており、具体的にどの選手が従来の数値以上の働きをしているかが具体的にわかるのが興味深い。
チームで言えば巨人はセイバーメトリクスでも強大な戦力であることや、当時4位だった横浜のデータが従来の指標よりも勝ちにつながらないことが書かれており、その後の横浜の低迷を見るとうなずけるものがある。
選手で言えば当時中日だった福留がカブスと高額の契約を結ぶことができた背景に、出塁率や長打率などを元にした実践的なデータが高かったことがあることや、ダルビッシュの成績が防御率や勝ち数だけでなくいかに勝利に貢献しているかも分かる。

細かく見すぎるほどカルトな趣味はないが、こうした指標を念頭に置くとまた違った野球の見方ができそうで、まあまあ楽しめた。


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