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天皇になろうとした将軍―それからの大平記 足利義満のミステリー (小学館文庫)
天皇になろうとした将軍―それからの大平記 足利義満のミステリー (小学館文庫)
井沢 元彦 (著)
小学館 1998-03

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最近報道されている民主党・小沢幹事長の言動を見ていると、以前読んだ本書に登場する足利義満がかなり重なってきているように感じている。

内容としては、足利義満と足利尊氏の事跡や義満の死は暗殺だったのではないかといったところが書かれており、歴史学者がまず書かないようなミステリーじみた考察が刺激的で面白い。

そして、本書で描かれている義満像としては皇室に対して日本史上最もなれなれしく接し、かつ足利氏による皇位簒奪も企んでいた怪物という評価である。
その事例として御所を見下ろすような位置に塔を建てたり、金閣寺の構造に隠された意図などが述べられており、詐欺的な手法で南北朝を統一した豪腕も含め、有能だがかなり危険な人物だったと思わされてくる。

本書に書かれているこうした側面の他に、貿易上の便宜を求めて、当時の明が行っていた中華秩序に日本を参加させて「日本国王」に封じられたことを思い起こすと、現在の小沢氏が中国寄りの姿勢を見せているあたりもかぶっているように感じられ、かなり不安である。


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