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読んだ本の感想をつづったブログです。


カオスだもんね! 20 ありがとう編
カオスだもんね! 20 ありがとう編
水口 幸広 (著)
アスキー・メディアワークス 2009-11-26

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カオスだもんね! 17 台湾編


週刊アスキーに連載されているレポート漫画の第20巻。
これまで続いてきたシリーズも20という区切りに際し、次からは新シリーズ『カオスだもんね!PLUS』という形になるということで、終盤ではその辺りの企画が書かれている。
昨年途中から描写が変わってきて不審に思っていたが、この事情に臨むにあたってのマイナーチェンジを徐々に進めていたということで納得した。

前作に始まるカオス不思議ファイルとして富士樹海行や石川県での航空自衛隊のレスキューヘリへの搭乗体験、無敵素敵ロボ・ボルナッスのガレージキットの回など、興味深い企画が続く。
ボトムズのプラモデルを組み立てる回では、赤澤氏そっくりの”プラモさん”や中村氏似の”ホビー中尉”などという新キャラクターが登場して痛い言動をしているのに笑ってしまった。

新シリーズに変わるこれからも、こうした面白い連載をずっと続けていってほしい。

[本シリーズを連載中の雑誌]

週刊アスキー





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古城の風景6 北条水軍の城
古城の風景6 北条水軍の城
宮城谷 昌光 (著)
新潮社 2009-10-23

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孟嘗君と戦国時代 (中公新書)
風は山河より〈1〉 (新潮文庫)
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新潮社の文芸誌『波』に連載されているシリーズの第6作。
三河に始まって遠江→駿河→伊豆ときて今回は前回に引き続いての駿河東部と伊豆、そして相模の城跡を訪れている。

城跡にまつわる歴史上の人物としては、北条早雲(伊勢盛時)に始まる後北条氏5代および、敵対した足利茶々丸、山内上杉氏、扇谷上杉氏、大森氏、三浦氏などで、中世の関東における複雑な政治情勢が書かれている。

タイトルにある北条水軍については、戦国時代前半は安房の里見水軍と戦っていたために拠点を三浦半島東岸の浦賀城に置いていたが、後半は駿河を征服した武田氏の武田水軍への備えとして伊豆半島西岸の長浜城へ拠点を移した経緯が語られており、通常歴史小説ではあまり出てこないところなので興味深い。

他にも早雲が大森氏を追い払って入城した小田原城や、早雲の晩年まで後北条氏と戦い続けた三浦氏の新井城、後北条氏と今川氏、武田氏が争奪戦を繰り広げた駿河東部の葛山城や長久保城など20あまりの城が扱われている。
小田原城のように比較的原形をとどめているものから、地形まで変わっていて石碑でしかたどれないところまでさまざまであり、著者一行はシリーズに慣れてきたこともあってそれぞれの思いを持ってそれらを訪れる様子が描かれている。

今回で東海道を東に進むのは一段落し、次回からは尾張の城跡を訪れる予定であることが終盤で書かれており、こちらも楽しみである。
また、著者が北条早雲が好きなことを書いており、いずれ北条早雲を描いた歴史小説を書いて欲しいと思う。




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アタマにくる一言へのとっさの対応術 (SB文庫)
アタマにくる一言へのとっさの対応術 (SB文庫)
バルバラ・ベルクハン (著), 郷坪 浩子 (イラスト), 瀬野 文教 (翻訳)
ソフトバンク クリエイティブ 2007-03-21

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グサリとくる一言をはね返す心の護身術 (SB文庫)
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ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (ソフトバンク文庫NF)
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タイトル通り、嫌なことを言われて取り乱しがちなケースにおいて、自己の心理をできるだけ安定させる手法を紹介している本。
著者はドイツ人だが、翻訳ものにありがちな違和感はさほどなく、受け入れやすい内容だった。

悪意ある発言を投げかけられ、それに反応したがゆえにさらに言われてストレスがたまり・・・という経験をした人は多いと思うが、こうした問題に対して合気道などの東洋の格闘術を参考にして、相手の悪意を受け流したり張り合いをなくさせる、自身が言ったことの説明を行わなければならない立場に追い込むなど、自分のペースを保ったまま相手の悪意に惑わされないテクニックが具体的に書かれている。

いじめや嫌がらせを受ける傾向と対策的なところも論じており、自身の体験を振り返ってもうなずける部分が多い。
どうやら悪意を受けて動揺したままの状態から、カウンターでやり返そうとむきになるのがいけないようで、ためになる。

こうしたことを書いてきた著者にしても、あとがきで横柄な態度の店員に対してポカンとなりうまく対処できなかったことを告白しており、気さくで率直な人柄が感じられれ心なごむ。
著者の作品は他にも何冊か翻訳されているので、これらも読んでみたい。




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宇宙世紀科学読本―スペース・コロニーとガンダムのできるまで
宇宙世紀科学読本―スペース・コロニーとガンダムのできるまで
永瀬 唯 (著)
角川書店 2001-05

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「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」の設定担当者による、U.C.ガンダムの世界設定について、現代の科学で提唱された理論、米軍やNASAで検討された幻の計画などが書かれている本。

具体的には、
  • モビルスーツにつながる二足歩行を行うロボットやパワードスーツ
  • 宇宙ステーションやスペースコロニー、そしてそれらの建造過程で使用されるマスドライバーやマスキャッチャー
  • 木星の大気から抽出したヘリウム3を利用した核融合の動力
  • スペースコロニーを利用したコロニー・レーザーやソーラ・レイなどの大規模破壊兵器
  • ミノフスキー粒子によるミノフスキー・クラフトやビーム兵器
といったあたりで、ミノフスキー粒子関連を除くとトンデモ科学ではなく、実際に研究されていることが多いことが分かって興味深い。

モビルスーツ関連の技術では二足歩行の部分を除けば、何らかの形で開発されてきた実績があり、さらにはホンダのASIMOのようなロボットも開発されたことや、原子力戦闘機(!)のメンテナンス用にガンタンクそっくりの形状の作業ロボットが試作されたことなど、SFと科学の両分野にまたがる内容がさまざまに紹介されていてわくわくする。

二足歩行をするモビルスーツは脆弱な関節部を狙われると弱いので実際の軍事ニーズはあまりないようだが、例えばクモ型歩行で山岳地帯のような劣悪な地形でも軽々と移動できるトラックや建機くらいなら現在でも開発できそうな気がする。
デザインや安定性に課題がありそうだが、けっこうニーズがあるのではないかと思う。

少し古いがこの手の分野は好きなので、かなり楽しむことができた。


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夫婦で行くイスラムの国々 (集英社文庫)
夫婦で行くイスラムの国々 (集英社文庫)
清水 義範 (著)
集英社 2009-08-20

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清水義範が夫人とともに1990年代後半から2000年代前半にかけて訪れた、イスラム教の影響の強い国々への旅行記。
訪れているのはインド、トルコ、ウズベキスタン、イラン、レバノン、シリア、ヨルダン、チュニジア、モロッコ、エジプト、スペイン、イエメンといった国々で、日本人になじみの少ないところも多い。

トルコへの1回目の旅行こそ出版社の企画で訪れているが、それ以外のほとんどはパック旅行である。著者が事前に予備知識をあまり仕入れないままに行っていることもあって、一般人に近い感覚で書かれているのがとっつきやすい。

意外と親日的だったり、普段は親切なのにメンツに関わることではすぐに喧嘩するほど熱かったり、ちょっとしたしぐさにおくゆかしさが感じられるなど、それぞれの国に暮らす人々の国民性から文化や文明の影響を考察してみたり、帰国後に調べた各国の歴史事情を語っているなど、こうした国々への関心が高まるような記述となっている。
モスクやミナレットをはじめとするイスラム建築や、イエメンの摩天楼都市やモロッコの城塞都市、チュニジアにあるベルベル人の穴居住宅など初めて知ることも多かった。

ルートつきの地図がついていればもっと楽しめたと思うが、興味深く読むことができた。




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