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早雲の軍配者
早雲の軍配者富樫 倫太郎 (著)
中央公論新社 2010-02

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北条早雲に見出された少年が、さまざまな経験を積むことで北条家の軍配者として成長していく過程を描いた歴史小説。
扱われているのが好きな戦国大名の一人である北条早雲関連で、カバーに描かれた主人公のイラストもNARUTOっぽくてかっこいいのに興味を引かれて早速読んだ。

伊豆・相模の2カ国を一代で征服した伊勢宗瑞(北条早雲)は、孫の千代丸(後の氏康)の代に補佐となりうる有望な少年を探しており、韮山の寺で雑用をこなす小太郎という少年を住職から紹介される。
その小太郎は北条家で働く忍者の遺児で、武芸や忍術よりも学問において飛びぬけた才能を示すことが分かり、軍配者となるべき下野の足利学校へ派遣されることとなる。
やがて様々な苦難や出会いを経験した小太郎は北条軍の一員となり、足利学校での学友と戦場で出会うなど多くの出来事が起こり奮闘していくこととなる。

軍配者というのは一般的にイメージされる軍師や参謀という役割の他に、易や陰陽道などの占い、気象予測、戦場での作法など範囲が多岐に渡る役職であり、特に軍事的才能のある軍配者は引っ張りだこだったことが書かれている。
以前読んだ『戦国名軍師列伝』では大友家の角隈石宗や島津家の川田義朗などが典型的な軍配者だったらしい。

本書で舞台となっているのがこれまであまり扱われていない北条氏綱の代における関東で、北条氏と扇谷上杉氏の武蔵をめぐっての合戦が描かれているのが新鮮に感じる。
小説としても、小太郎や早雲の他にも十兵衛や四郎左、冬之介など魅力的なキャラクターが多数登場して一気に読み進んでいくことができた。
一昨年ブレイクした『のぼうの城』よりも面白かったと思う。




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