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読んだ本の感想をつづったブログです。


日付記事タイトル
2010/04/29『ジオン軍の失敗』
2010/04/28『おりこうさん おばかさんのお金の使い方』
2010/04/27 『そのひとことで、誤解されている』
2010/04/26『戦力外通告―プロ野球を「クビ」になった男たち』
2010/04/25『主婦もかせげる アフィリエイトで月収50万』
2010/04/24『歴史を紀行する』
2010/04/23『もっと短時間で仕事を片づける方法』
2010/04/22『大東京の地下400年99の謎』
2010/04/21『あ~ぁ、楽天イーグルス』
2010/04/20『高校生でもわかる日本経済のすごさ』
2010/04/19『シブすぎ技術に男泣き!』
2010/04/18『勇気をくれたこのひとこと〈3〉』
2010/04/17『蘇我氏はシルクロードから渡来した―飛鳥文化のルーツはメソポタミアにあった』
2010/04/16『SFカーニバル』
2010/04/15『[現代語抄訳]言志四録』
2010/04/14『宇宙授業』
2010/04/13『頭のいい人がしている1日1分のビジネス手帳術』
2010/04/12『にぎやかな未来』
2010/04/11『大きなやかんは沸くのに時間がかかるから』
2010/04/10『学問のすすめ―自分の道を自分で切りひらくために』
2010/04/09『シャーロック・ホームズの冒険』
2010/04/08『修道士の首―織田信長推理帳』
2010/04/07『神様のパズル』
2010/04/06『不道徳教育-擁護できないものを擁護する』
2010/04/05『シルクロードの経済人類学―日本とキルギスを繋ぐ文化の謎』
2010/04/04『エハイク紀行』
2010/04/03『PCサーバのしくみ』
2010/04/02『野球人の錯覚』
2010/04/01『無重力でも快適』



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アフタヌーン新書 006 ジオン軍の失敗
アフタヌーン新書 006 ジオン軍の失敗
岡嶋 裕史 (著)
講談社 2009-05-08

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機動戦士ガンダム モビルスーツ開発秘録(竹書房文庫)
機動戦士ガンダム ガンダム最強伝説(竹書房文庫)
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機動戦士ガンダム一年戦争全史 U.C.0079-0080「下」


モビルスーツ開発やモビルアーマー開発の視点から描いた、ジオン軍版『失敗学のすすめ』
はじめに一部の人には例えばコンピュータの歴史などよりもジオン軍の一年戦争の事例の方がなじみが深いということが書かれており、ファーストガンダムの予備知識があれば興味を持って読んでいくことができる。

失敗事例としてはジオン軍が開発した傑作機のザク(汎用性にこだわりすぎ)をはじめとして、
  • グフ(ある用途に特化しすぎて局面が変わると使えない)
  • 高機動型ザク/リック・ドム/ゲルググ
    (開発ラインが平行で進んだために本命の投入時期が遅れた)
  • ジオング(設計に政治性を取り入れたためにおかしな製品となってしまった)
など各種のモビルスーツやモビルアーマーの欠点を分析している。

その上で、
  • ある製品の総合性能は、その時代、その時期においてはほぼ同一のレベルにある
  • 制約がなければ、目的と用途があいまいとなり極端な製品が作られたりする
  • ユーザーからの要望を取り入れることも大事だが、スピードも品質のうちなので見切ることも重要
など、技術者たちが陥りがちな失敗のエッセンスが語られていて思った以上に真面目なものとなっている。

他にもジオン公国の首脳陣であるザビ家のジャブロー攻略への拘泥や南極条約の調印などといった一年戦争における戦略上の失敗と思われる事例も書かれていて、近代戦の分析のようになっていて面白い。
けっこう応用が利きそうな作品である。





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関連タグ : ガンダム,

おりこうさん おばかさんのお金の使い方 (ソフトバンク文庫NF)
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板倉 雄一郎 (著)
ソフトバンククリエイティブ 2009-05-18

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頭金ゼロではじめる〈高速〉収益不動産投資成功法[実践編]ーお金に縛られない自由人の暮らしを早期に実現する方法


おりこうさんとおばかさんという構図で解説している金融リテラシーの入門書。
著者は起業家として一旦は大成功を収めたものの、経営に失敗して自己破産に追い込まれたという人物らしい。

主に金利や手数料、価格と価値の違いなどについて書かれており、
  • 価格よりも自分にとっての本質的な価値を重視する
  • 企業は誰のものかという議論は意味がなく、仕組みを考える方が有益
  • 価値を生み出すのはお金ではなく人
  • 投資物件を転がすのではなく社会に役立つ価値を生み出す労働が尊い
といった根本的な考え方の部分にはうなずけるものが多い。

他にもローンや預金、ギャンブルなどを題材としてセールストークにだまされがちな部分を書いていて、改めて気をつけようという気になる。

ただし中には首をかしげる方法論もあり、例えば小売店で買う商品の価格にはカード利用手数料が含まれているためにカード払いにすべきという部分を読むと、なんて狭量な考え方なのだろうと呆れてしまった。
ガソリンスタンドなど現金払いが安い店を使うべきとするのはいいとしても、同じ価格なら店にカード手数料を支払わせた方が得だという考え方はさもしい。

決済にカードを使うか現金を使うかは管理の手間、リスク、口座から現金を引き落とすタイミングなど一長一短があり、各人が総合的に考えて判断すべきという話だ。
とりあえず私の場合は、カードの使用は送料が無料となる場合が多いネット通販でのものがほとんどで、それ以外は現金を使用することが多い。

金融リテラシーにこだわるあまり極端なことも一部書かれていはいたが、参考にはなる。




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そのひとことで、誤解されている (One books)そのひとことで、誤解されている (One books)
(1996/10)
ディスカヴァー21

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普段なにげなく他人に対して使っている言葉が、いかに本人の意図と反して他人を傷つけたり恨みを持たれたりするかという事を、それぞれの言葉やしぐさを挙げて解説している本。
同じ出版社から出ている『勇気をくれた このひとこと』とは逆のコンセプトで書かれた本と言える。

例えば、
  • みんなの前で叱る
  • 「わかっているよ」
  • 「○○君を見習いなさい」
  • 「そんなの、たいしたことないよ」
  • 「ぼくはいいんだけど、みんなが」
などで、ついつい使うことの多い言葉が列挙されている。

かなり思い当たる言葉があり、あえて意図した形で攻撃的に使用していた言葉もあれば、意図していなくて反省したものもある。
もっと多いのは言われて腹が立った言葉の数々で、実は今も根に持っていたりする。

意図していたものはまあいいとして、意図せずに使ってしまっていた言葉については注意することにした。

それはそうと、本書でも腕組みして話を聞くのはまずい書かれていてそれは分かっているのだが、手持ち無沙汰な場合は手をどのようなポーズにすればきちんと話を聞いているように見えるのだろうか?




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戦力外通告―プロ野球を「クビ」になった男たち
戦力外通告―プロ野球を「クビ」になった男たち
TBSテレビ「バースデイ」(編集)
角川ザテレビジョン 2007-04

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戦力外通告 ~諦めない男たち編~
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四番、ピッチャー、背番号1
ドラフト1位


TBSで深夜放送されていたドキュメンタリー番組で扱われたシリーズをまとめている本。

扱われている元プロ野球選手たちは以下の5人で、一軍の試合に出ていることで知っている人も多いと思う。
  • 大越基(元福岡ダイエー)
  • 田中一徳(元横浜)
  • 橋本清(元巨人、福岡ダイエー)
  • 石毛博史(元巨人、近鉄、阪神)
  • 野村克則(元ヤクルト、阪神、巨人、東北楽天)

学生時代に華々しい成績を上げてプロ入りするも、ケガや不調、首脳陣との確執に周囲からのプレッシャーなど多くの問題、そして現状からどうするかや家族の支えなども書かれ、プロ野球選手という職業の重さが伝わってくる。

早ければ高校を卒業して一般の会社員よりもはるかに高額な年収を得られるものの、何年も結果が残せなかったりチーム構成上不要と判断されると戦力外通告になる事情など、大変なことが分かる。
野村克也・前楽天監督の著書でも野球選手を引退した後の人生のほうが長いということがしばしば語られており、大抵の選手にとってはその通りであることを再認識させられる。

解雇という出来事は組織に属する人間であれば誰にでも起こりうることであり、こうした事態が発生したらどうするかは時々でも考えておく必要があると思わされた。





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