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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2010/09/29小室直樹氏の逝去を悼む
2010/09/28 『サイドバー・パーツ大全―ブログをカスタマイズする』
2010/09/27『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!』
2010/09/26『残念な人の思考法』
2010/09/25『NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション』
2010/09/24 『語り合うにっぽんの知恵』
2010/09/23『石田梅岩に学ぶ-日常凡事に心を尽くす』
2010/09/22『気になる部分』
2010/09/21『ガンダムの常識 宇宙世紀モビルスーツ大百科(ジオン軍篇)』
2010/09/20『学校では教えない日本史』
2010/09/19『マキャヴェリの経営語録―人を動かす「かけひき」の科学』
2010/09/17『読書について』
2010/09/16『街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか』
2010/09/15『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか-誰もが知ってる料理の知られざるサイエンス』
2010/09/14『ランズバーグ先生の型破りな知恵』
2010/09/13『淋しいのはお前だけじゃな』
2010/09/12 『『論語』の知恵でキリッと生きる』
2010/09/11『すぐに稼げる文章術』
2010/09/08『殴るぞ! 1』
2010/09/06『ゼロ年代SF傑作選』
2010/09/05『街道をゆく 43 濃尾参州記』



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サイドバー・パーツ大全―ブログをカスタマイズするサイドバー・パーツ大全―ブログをカスタマイズする

武井 一巳
メディアテック出版 2005-08

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サイドバーに設定するブログパーツを130種類以上にわたり掲載されているガイドブック。

ブックオフでの価格は1,150円となっていたが、先日の20周年大感謝祭ということで単行本500円均一の日だったため500円で購入した。

さまざまな種類のブログパーツが掲載されていて、少なくともあまり使ったことのない人には役立つ内容だと思う。

ただし、これまで色々とブログパーツについて調べており、知っているものも多かったりして使いたいブログパーツはあまりなかった。
買い物としてはちょっと失敗だったようだ。





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先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!
先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!
小林朋道
築地書館 2010-04-17

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関連商品
先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!
先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
タゴガエル鳴く森に出かけよう! -トモミチ先生のフィールドノート (Think Map 5) (ThinkMap)
犬部!


『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』から始まる、鳥取環境大学の動物行動学者による大学での動物との関わりをつづったエッセイシリーズの4作目。

  • カエルやイモリが脱皮した皮を食べる話
  • 学生とともに実施した、スナガニが巣穴をどのように掘っているかの研究
  • 貝に足をはさまれたちょっと情けないイモリ
  • 成長しすぎたエボシガイや羽アリを襲うヒメハマトビムシなど、砂浜で見つけた珍しい生態
など、今回も多くのエピソードが語られて面白く読み進むことができる。

また、シリーズの『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』でも書かれていたモビング(動物が天敵に一定の距離まで近づいて牽制などの防衛行動をとること)の話も出ており、今回は小鳥のホオジロが天敵のイタチにモビングしていたことが書かれている。
このなかで著者は、人間が火事や事故の現場に野次馬として集まるのも一種のモビングではないかという仮説を立てているのが興味深い。

それから、このシリーズでは定番となっているヤギ部(学内でヤギを飼って世話をする部活)ネタも健在で、今回は一頭のヤギが想定外のジャンプをして柵を飛び越えて著者を苦しめる話が出ており、このあたりの話は心なごむ。

他にもノーベル賞を受賞した動物学者コンラート・ローレンツの研究手法についての話なども書かれており、著者の自慢と自虐を織り交ぜた軽妙な語り口もあって今回も楽しむことができた。




[ローレンツの代表作]


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関連タグ : 小林朋道,

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
山崎将志
日本経済新聞出版社 2010-04-09

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関連商品
リーダーが忘れてはならない3つの人間心理 (Forest2545Shinsyo 10) (フォレスト2545新書)
本質をつかむ思考法
プレイングマネジャーの教科書―結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策
伝える力 (PHPビジネス新書)
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義


努力をしても成果が出ない人において陥りがちな、仕事についての考え違いなどを指摘して、それから脱するヒントを自身や知人の経験をもとに語っている本。

最も印象に残ったのは意識改革が叫ばれがちな風潮に対し、

  • 意識に注目するのではなく、「行動」の変革に取り組まなければならない
  • というところで、これは石田梅岩の心学や陽明学のような儒教、それから禅宗などで言っていることにも通じていると思う。

    他にも、
    • やりたいことはやりたくないことから見えてくる。
      その手段として、やりたくないことリストを書き出してみる。
    • レスポンスのスピードなど、タイミングの重要性
    • ゴールの見える話し方や行動を心がけること
    • 選択と集中、優先度の付け方
    といったところが参考になった。

    Amazonのレビューでは批判的なものが多いようだったが、少なくとも私はそれほど嫌いではなくけっこう役立つところがあったと思う。

    あと、各章の初めに名言が収録されていて、その中のローマ皇帝マルクス・アウレリウスによる『自省録』の言葉が興味深かったので、そのうち読んでみようかと考えている。






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    NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
    NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
    大森 望 (編集)
    河出書房新社 2010-07-02

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    関連商品
    量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
    NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)
    ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
    ジェイクをさがして (ハヤカワ文庫SF)
    アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)

    河出書房から出ている大森望責任編集と銘打ったSFアンソロジーの第2作で、12編が収録されている。
    今回は前回とは打って変わってあまりSF作家のイメージを持たれていない宮部みゆき、 法月綸太郎、恩田陸といった作家たちの作品が多数を占める。

    有名作家が多いこともあって多彩な作風やぐいぐい読ませる魅力などを楽しむことができた。

    中でも、
    • 古典であるスミスのレンズマンシリーズをモチーフにしたジュブナイルである
      小路幸也「レンズマンの子ども」
    • 戒厳令下の東京に暮らす外国人が和菓子とともに状況をつづる形式で書かれた
      恩田陸「東京の日記」
    • 火星でのボーイ・ミーツ・ガールが展開される
      東浩紀「クリュセの魚」
    • 小松左京の短編「くだんのはは」の設定を反映し暗いけど引き込まれる物語の
      津原泰水「五色の舟」
    • 少年による殺人事件やインターネット上でのトラブルから急展開を見せる
      宮部みゆき「聖痕」
    あたりが特に印象に残った。

    あとがきによると、次回作の準備も着々と進んでいるようで、山田正紀、谷甲州、小川一水、瀬名秀明らの作品が収録される予定だという。
    12月に刊行予定とのことで、これも楽しみである。




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    関連タグ : 大森望,