読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2010/10/30『歴史を「本当に」動かした戦国武将』
2010/10/29 『論語-現代に生きる中国の知恵』
2010/10/28『奇想の江戸挿絵』
2010/10/27『古城の風景〈7〉桶狭間合戦の城』
2010/10/26『イスラエル―ユダヤパワーの源泉』
2010/10/25『アフィリエイトツール大全』
2010/10/24『消された日本史―その空白部を掘る』
2010/10/23PARKER JOTTER フライター ボールペン
2010/10/20『街道をゆく 20 中国・蜀と雲南のみち』
2010/10/18『キタミ式イラストIT塾 「ITパスポート試験」 平成22年度』
2010/10/17『機動戦士ガンダム モビルスーツ開発秘録』
2010/10/16『読書力』
2010/10/15『右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法』
2010/10/14『忍びの国』
2010/10/13『「戦国武将」がよくわかる本』
2010/10/12『倭人伝を読みなおす』
2010/10/11『地中海世界とローマ帝国 (興亡の世界史)』
2010/10/09『よくわかるIFRS (図解雑学)』
2010/10/08『知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る』
2010/10/07ノーベル化学賞に鈴木章、根岸栄一両氏が受賞
2010/10/05『戦国武将の「政治力」-現代政治学から読み直す』
2010/10/04『世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統』
2010/10/03『街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか』
2010/10/02『人生は「自分の力」で切り開け!―石田梅岩・二宮尊徳の教え』
2010/10/01『嫌われない毒舌のすすめ』



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歴史を「本当に」動かした戦国武将 (小学館101新書)
歴史を「本当に」動かした戦国武将 (小学館101新書)
松平 定知
小学館 2009-06-01

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松平定知が選ぶ「その時歴史が動いた」名場面30 (知的生きかた文庫)
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黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫)
戦国武将の生き方死にざま (新人物文庫)

NHKで9年間に渡り人気のあった歴史番組『その時歴史がうごいた』で司会を務めたキャスターによる、戦国時代のナンバー2たちの活躍を語っている歴史読み物。

取り上げられている人物は黒田官兵衛、直江兼続、石田三成、本多忠勝、片倉小十郎、藤堂高虎、細川幽斎の7人で、各章のタイトルに「○○力」とついているのは流行によるものだが、少々食傷する。

これまで番組に登場した小和田哲男や堺屋太一による本番では話せない俗説や裏話を織り交ぜ、読みやすい形でナンバー2たちの業績を解説している。

これまであまり知らなかった片倉小十郎の活躍や、石田三成によるニンジン作戦の話など、ところどころ興味を持った内容があったりして、さらっと読むことができた。

ただ、事件や登場人物についての明らかなミスが随所に見受けられるのはいただけない。


[本書内でしばしば引用されていた作品]
“人使い”の極意―乱世を生き抜いた知将の至言 (新潮新書)
「“人使い”の極意―乱世を生き抜いた知将の至言
(新潮新書)」

 著者:小松 哲史
 出版:新潮社
 発売日:2008-12
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[著者が司会を務めていた人気番組を書籍化した作品]
その時歴史が動いた〈1〉
「その時歴史が動いた〈1〉」
 出版:KTC中央出版
 発売日:2000-09
 価格:¥ 1,680
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論語 (講談社現代新書 13)
論語 (講談社現代新書 13)
貝塚 茂樹
講談社 1964-08-16

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論語 (岩波文庫)
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孔子 (講談社学術文庫)
論語 増補版 (講談社学術文庫)
論語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)


中国古代を専門とする歴史学者である貝塚茂樹による、『論語』を解説しているロングセラー。
ちなみに、著者は日本人初のノーベル賞受賞者・湯川秀樹の実兄でもある。

本書は論語入門という位置づけで、『論語』に出てくる言葉と現代語訳および解説が丁寧な語り口で書かれている。
専門の中国古代史からを踏まえた解説、そして著者独自の解釈にはなるほどと思わされるところも多い。

例えば前半では孔子が実際に語った言葉が多いと思われるのに対し、後半では後世に弟子たちによって追加されたと思われる言葉が多いとしていたり、孔子が最も評価していた弟子の顔回が長生きしてどれほど成長したかは疑問としているなど、かなり鋭い分析を行っているように感じた。

孔子を近寄りがたい聖人としてではなく、弟子たちと和やかに語らうこともある平凡さも持った親しみやすい人物だったのではないかという著者の捉え方には、共感を持つことができる。

平易な文体で深い内容を語っているのが心に響き、折に触れて読み返したくなる魅力がある1冊だと思う。
著者が『論語』の現代語訳を行った作品が中公文庫より出ているので、これも読んでみたい。



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  • 『中国の思想 荀子』
  • 『右手に「論語」左手に「韓非子」』
  • 『寝床で読む『論語』』



  • [著者が『論語』の現代語訳をしている作品]
    論語 (中公文庫)
    「論語 (中公文庫)」
     著者:孔子,貝塚 茂樹
     出版:中央公論新社
     発売日:1973-07
     価格:¥ 1,100
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    [著者の他の作品]

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    奇想の江戸挿絵 (集英社新書ヴィジュアル版)
    奇想の江戸挿絵  (集英社新書ヴィジュアル版)
    辻 惟雄
    集英社 2008-04-17

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    もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
    河鍋暁斎―奇想の天才絵師 超絶技巧と爆笑戯画の名手 (別冊太陽)
    岩佐又兵衛―浮世絵をつくった男の謎 (文春新書)

    江戸時代に書かれた読本などの挿絵における技法や種類について、実際のグラビアつきで紹介・解説している本。

    有名な葛飾北斎がこの分野でも第一人者で、特に『南総里見八犬伝』を代表作とする作家の曲亭馬琴(滝川馬琴)とのコンビはかなり豪華である。
    他にも歌川豊国&山東京伝の他に歌川豊広や歌川国芳などがいる歌川派や無名の画家の作品も精力的に収集、紹介しているようだが、北斎抜きでは成立しなかったと書かれている。

    描かれている題材は異界、生首、幽霊、妖怪に嵐や波といった自然、さらには爆発や閃光など多岐にわたり、その手があったかというような絶妙な技法で描かれている。
    例えば3ページもので1~2ページ目の斬り合いのシーンに血の痕が続いていて、3ページ目に人の生首を加えた犬がいるという絵や、雨の中のこれまた斬り合いシーンで文章を斜めに並べて雨に見立てる技法、表情豊かな人の顔をした花をつける人面樹の絵や体中に口のある妖怪である野風など、インパクトの強い絵が多く紹介されている。

    西洋画でも残虐なシーンを描いた絵も多いが、西洋画では陰惨な印象ばかりのものが多いのに対して、江戸時代のこの手の挿絵では微妙にユーモラスさも出しているところが違っていると書いているのが興味深い。

    現代の漫画にも通じる技法がいくつも使われているのがよく分かり、かなり面白かった。




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    古城の風景〈7〉桶狭間合戦の城
    古城の風景〈7〉桶狭間合戦の城
    宮城谷 昌光
    新潮社 2010-09

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    宮城谷昌光の『古城の風景』シリーズの第7作。
    前作で予告していたように、今回からしばらくは主に尾張の城が扱われている。

    まず、前半では知多半島近辺の古城を訪れている。
    この地方は室町時代から戦国時代にかけて戸田氏、水野氏、佐治氏といった土豪が勢力争いを繰り広げた地方で、他にも久松氏の城もあったりする。
    こうした土豪たちの上では有力守護大名の斯波氏や一色氏、そして幕府奉公衆の伊勢氏などと支配者が替わっていたことが書かれ、応仁の乱に乗じて勢力を伸ばしたのが家康の出身である松平氏や戸田氏だったという。

    水野氏は母方の実家、戸田氏は竹千代時代における誘拐事件の実行者、久松氏は異母弟の家、さらに佐治氏は今度NHK大河ドラマの主役となるお江が秀忠と結婚する前の夫の家と、家康や松平=徳川家につながりのある家ばかりで、家康や父の松平広忠、母のお大の話が多く登場する。

    こうした諸氏の系図や人物関係には不明な点も多く、例えば忠政、信元、忠重、勝成など比較的知られる人物を輩出し、徳川幕府の譜代大名として繁栄した水野氏についても、系図にいくつもの異説や謎があったりして、興味深いといえば興味深い。

    そして後半に入ると、タイトルにある通り桶狭間の合戦にまつわる城砦、具体的には
    • 鳴海城 : 信長から今川義元に寝返ったが、(信長の謀略によって)義元に謀反を疑われ切腹させられた山口左馬助の居城
    • 大高城 : 今川軍に参加していた松平元康(のちの家康)が兵糧入れを成功して手柄をあげた城
    • 丸根砦 : 当時織田家きっての勇将だった佐久間大学盛重が元康率いる今川軍と交戦し、玉砕した砦
    • 善照寺砦: 佐久間信盛が守っており、出撃した信長が通ったと思われる砦
    などが登場する。

    この中では、信長は合戦前夜の時点では今川軍の動きを把握しておらず、結果的に奇襲ではなく真っ向から今川の大軍に攻め込んでいって勝利したのではないかと語っているのが面白い。
    確かにこの形での勝利であれば、その後の信長がこうした戦法を繰り返さなかったことも理解できる。

    本シリーズは現在も新潮社の文芸誌『波』で連載されている。
    次に本書の続編が出るとしたら副題は『織田の城』あたりになると思うので、こちらも楽しみである。




    本書のシリーズについて書いた記事著者の作品について書いた記事
  • 『古城の風景 1 菅沼の城・奥平の城』
  • 『風は山河より(一~五)』
  • 『古城の風景 2 松平の城』
  • 『新三河物語(上・中・下)』
  • 『古城の風景4 徳川の城・今川の城』
  • 『孟嘗君と戦国時代』
  • 『古城の風景5 北条の城』
  • 『古城の風景6 北条水軍の城』


  • [本書で著者が絶賛していた、快男児・水野藤十郎勝成について書かれた歴史小説]

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