読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2011/03/30『聊斎志異〈下〉』
2011/03/29『棠陰比事』
2011/03/28『食べてはいけない! 』
2011/03/27『超メモ術―情報価値を倍増させる75のテクニック』
2011/03/26『Excel関数逆引き大全600の極意』
2011/03/25『聊斎志異〈上〉』
2011/03/24『大人の教科書 道徳の時間』
2011/03/23『歴史魂 2011年 04月号』
2011/03/22『春秋左氏伝〈下〉』
2011/03/21『ガンダムの常識 オールガンダム大全集』
2011/03/20『Excel VBAポケットリファレンス』
2011/03/19『ExcelVBAハンドブック』
2011/03/18『日記力―『日記』を書く生活のすすめ』
2011/03/17『「名将言行録」を読む―人生の勝敗を決める知恵の書』
2011/03/16『通勤電車でおぼえる!エクセルのマル秘技』
2011/03/15『コーエー定番シリ-ズ 信長の野望 武将風雲録』
2011/03/14『ラクをしないと成果は出ない』
2011/03/13『ブログを続ける力―Blogを続けるのに必要かつ大事なこと』
2011/03/12『図解 流通のしくみ 価格破壊の謎から、eコマース・オンデマンドの利点まで』
2011/03/11『ソンな生き方をトクにする』
2011/03/10『春秋左氏伝〈中〉』
2011/03/09『アフィリエイトの達人養成講座-基本からSEO対策までバッチリ学べる』
2011/03/08『元気が出るゲバラ語録』
2011/03/07『ブログの力―Blogの可能性に気づいたユーザーたち』
2011/03/06『サラリーマン・「自分らしさ」の見つけ方―仕事とお金で後悔しない100の知恵』
2011/03/05『戦国武将の宣伝術―隠された名将のコミュニケーション戦略』
2011/03/04既読の本を一部買い取りに出した
2011/03/03『ガンダム「武器・防具」伝』
2011/03/02『SEOを超えたホームページ集客術-プロが教えるSEM(検索エンジンマーケティング)の実践テクニック96』
2011/03/01『イオンVSヨーカ堂 流通業界再編地図』





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聊斎志異〈下〉 (岩波文庫)
聊斎志異〈下〉 (岩波文庫)
蒲 松齢 (著), 立間 祥介 (翻訳)
岩波書店 1997-02-17

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聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)
山海経―中国古代の神話世界 (平凡社ライブラリー)
遊仙窟 (岩波文庫)
列仙伝・神仙伝 (平凡社ライブラリー)
捜神記 (東洋文庫 (10))


清の初期に書かれた怪異話である『聊斎志異』を現代語訳した作品の下巻。
41話が収められている。

上巻同様に、狐や幽霊が人間に化けて人間と会話するなど、さまざまな話が収録されている。

狐仙(仙人になった狐)、すっぽん、揚子江ワニ、緑の蜂、牡丹の花、菊の花と、さまざまな生き物が人間の姿で登場する。

深く追求しなければそれなりに幸せな生活が送れたと思われるのに、タブーを破ったり周囲にいらぬことを話してしまったために別れなければならなくなる悲劇もままある。
(先方の事情で人間界に住めなくなったためというケースもある)

日本の話で近いものを考えると、『夕鶴』や、『古事記』におけるトヨタマヒメの話などだろうか。

そういえば星新一のショートショートで、正体が狐と判明して去ろうとした妻に、”人間でいる時間のほうが長いのだから、狐に化けることのできる人間と考えればいいじゃないか”と説得に成功した話を思い出した。


また、道教などで信仰される神々もしばしば姿を現す。
例えば上巻でも少し出ていた関帝(『三国志』で有名な関羽)の他、二郎神君という『西遊記』でも活躍する人間出身の神が登場する。

二郎神君は元の呼び名を李二郎といい、紀元前に父の李氷(りひょう)とともに四川盆地に都江堰(とこうえん)というダムを建設した功績によって神格化されたという。

以前読んだ司馬遼太郎の『街道をゆく 20 中国・蜀と雲南のみち』によると、都江堰は現在に至る2000年以上も恩恵を与え続けているという話だったので、人気があるのも納得できる。

二郎神君が登場するのは「冥土の冤罪訴訟」という作品で、閻魔大王以下冥界の役人たちが富豪の亡霊から賄賂を受け取って不当な判決をしたことに対し、冥界の役人たちを罰する役回りをしている。
冥界でも汚職がまかり通るあたりは、さすが中国とちょっと苦笑してしまった。


日本とはまた違った形での昔話を楽しむことができ、かなり面白かった。







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棠陰比事 (岩波文庫 赤 34-1)棠陰比事 (岩波文庫 赤 34-1)

桂 万栄 (編), 駒田 信二 (翻訳)
岩波書店 1985-01-16

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中国の南宋時代に編纂された名裁判の事例集である『棠陰比事』(とういんひじ)を現代語訳した作品。

棠陰とは周を建国した功臣の一人である召公奭(しょうこうせき)が梨(棠)の木陰で裁判を行ったことから裁判のことを指し、比事とあるのは2つの似た裁判を比較している。
つまり、名裁判比べという意味となる。

この書物は江戸時代に日本に伝わり、ベストセラーになったという。
井原西鶴の作品や大岡裁きのネタにもなっていることでも、その人気は伝わってくる。
(子供を取り合う母親を裁いた大岡裁きが有名)

72対の144話で構成され、1話あたり2~3ページなので読みやすい。

詐欺、冤罪、誣告(他人を罪に陥れる)、遺産争い、殺人、偽証など、現在の裁判やミステリーに登場する多くの事例が扱われている。

こうした事件に対して、現代で言うところの裁判官や検事が供述の論理矛盾を探したり状況証拠を見出すなど、真相を突き止めて明快に裁いていく。
  • 遺産争いでは”双方とも相手よりも取り分が少ないというんだな?”と確認し、それぞれの原告をお互いの相手宅に引っ越させて文句を言わせないようにする。
  • 被害者が恨みを買うことがなかったか、金銭を貸していなかったか、奥さんが美人で浮気していなかったかなど、動機の点から真相に迫るアプローチ
  • 真犯人を見つけるため、盗品と同種のものを買い取る布告を出してひっかける手法
など、比較的順当な手段から現代の日本ではありえないやり方まで、様々な調べ方・裁き方をしている。

兵法を応用することも必要と書かれているなど、人権や財産権の問題もあって現代ではできない手法もあるが、考え方自体は通用するところも多いと思う。

特に、罪が疑わしければ刑を早急に執行することは避けるべきとしていたり、条文にない事例は傾向の近い事例を応用して現実と法の精神に即して裁いていくべきで、条文のみにこだわってはいけないとしていることなどは、法を考える上で重要なことだと思う。

こうした事件の審理には予断が付きまとうので、裁判官や裁判員にも想像力や仮説を立てる力が求められることが分かってくる。
裁判や事件調査のエッセンスがコンパクトな話としてまとめられ、思っていた以上に面白かった。






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食べてはいけない! (地球のカタチ)
食べてはいけない! (地球のカタチ)
森枝 卓士
白水社 2007-11-14

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日本の「伝統」食―本物の食材に出合う旅 (角川SSC新書)
世界の地図を旅しよう (地球のカタチ)
食の冒険地図 ~交じりあう味、生きのびるための舌 (ThinkMap)
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宇宙においでよ!


タイトルからは食品添加物その他の問題を扱った本に誤解される恐れがあるが、本書は世界の各地に存在する食事のタブーについて語っている作品。

食のタブーとしては、
  • イスラムでは豚を食べることは禁止(けがれているからという考え)
  • ヒンドゥーでは牛を食べることは禁止(聖獣だからという考え)
の2つがよく知られているが、他にも、
  • ユダヤ教では豚やうろこの付いていない海の生き物(イカ、タコ、貝など)が食べられない他、例えば羊などでも特定の加工方法を経なければならない
  • モンゴルでは羊を屠殺する際にその血を大地に流してはならない。(戦争で人間の血が大地に流れるのは問題ないのか?)
    しかし、モンゴルと同様に遊牧民のいるイランでは特に血は食事に使用しない
  • インドのジャイナ教では肉食だけでなく、にんにくやタマネギのような”植物を殺す”ような食べ方もしてはいけない
など、さまざまなタブーが紹介されており、改めて世界は広いと思う。

また、タブーとは逆にスペインでは豚肉料理(居酒屋に豚の足が普通にぶら下がっている)やワインの文化が盛んだが、これはかつての支配者だったイスラム教徒との違いをはっきりさせる意味もあるそうで、歴史的な経緯もあることが分かる。

タブーとまでいかないにしても、ある生き物を食べ物と思うかどうかという部分についても触れられている。
著者がタイにはタガメやゴキブリの料理があることからゲテモノ食いとタイ人に言ったところ、日本人こそ生の馬肉を食べる方がよほどゲテモノ食いと返された話にはちょっと笑ってしまった。

食のタブーがなぜ発生したのかという説の紹介もされていて、タブーになる食物はその地域では獲得するのにエネルギー効率などの点で不合理だからという奇説があることも興味深い。

タブーの中でも、インドなどで盛んな菜食主義(というよりも肉食しない主義)にも章を分けている。
その中でも主食や調味料の関係から菜食が定着しやすい地域、しづらい地域を風土と関連させて以下のように考察しているのにはなるほどと思う。
  • インド:
    豆やスパイスを多用する食文化が豊かで、必ずしも肉を食べなくても栄養が満たされる。
    結果、徹底した菜食主義が生まれた。
  • 東南アジア:
    稲作と魚食がベースにあり、高温多湿で豆を発酵させた調味料の品質管理が難しいこともあってナンプラーなどの魚醤で味付けする文化があり、菜食主義が難しい。
  • 日本:
    東南アジアと同様に稲作圏だが、温度や湿度の関係から豆を発酵させて作る調味料(味噌や醤油)が作りやすいので、比較的肉食をやめやすい。

また、菜食主義と関連して、日本の”がんもどき”のように、豆腐や湯葉などを用いて肉や魚の食感を模した”もどき”の食品があるかないかという区分についても書かれている。
インドでは初めから菜食主義が行いやすい土地柄ということもあって”もどき”の食品はあまりないのに対し、中国や台湾では肉のうまさを知ってしまっているため、代替可能な”もどき”の食材を使用した精進料理があるということらしい。

実際に世界各地で現地の人と生活し、様々なものを食べた経験が反映されていて、食文化とは?といった形で考えさせられた。
文章もエッセイのような形で読みやすく、楽しみながら読むことができた。



[著者の他の作品]





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超メモ術―情報価値を倍増させる75のテクニック (PHP文庫)超メモ術―情報価値を倍増させる75のテクニック (PHP文庫)

野口 靖夫
PHP研究所 1999-08

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メモを取る、まとめる、残す、活用する といったテクニックを紹介している本。

業務において議事録を書くことが多くなり、役立てられる部分はないかと思って購入し読んだ。
ちなみに、ブックオフの105円コーナーで販売されていた。

メモの周囲として議事のメモの他にアイデアを記録するためのメモ、伝達するためのメモなど複数あることが書かれているが、最も関心がある短時間でポイントをつけていく議事のメモについて熱心に読んだ。

まず、後で判別しやすく書きやすい書き方、例えばカナの利用、数字では1と7などの区別のつく書き方といったところが印象に残った。
これは議事を書いていて、時間が経つと自分でも読めなくなる漢字がままあったためで、漢字にこだわらずに書くようにしたい。

これと関連して最近は発言者の名字をいちいち書くのが面倒になり、頭文字のカタカナかアルファベットで記載するようになったことも思い起こしながら読んだ。

他にも、
  • 単色のペンで変化をつける方法として、書き出す横の位置をずらす
  • 質疑応答や対立する意見のやり取りがなされている場合、中央に縦線を引いてそれぞれの意見を書いてみると、質問に答えていない場合が多いことが分かる
  • OHP(今ならプロジェクター)の内容をメモする場合、グラフそのものではなく数値をきちんとメモする
    (数値はメモしておかないと再現できないが、数値があればグラフや表は再現可能なため)
  • 日本語の特性上結論は末尾で示され、結論を聞く頃に途中のキーワードを忘れることがあるので、最初に語られるキーワードをメモしていく
などがためになったと感じる部分である。

メモの取り方は人それぞれなので合う・合わないはあるにせよ、参考になるところが多かった。



[著者の他の作品]
論理的に考える技術―いい仕事をするための
「論理的に考える技術―いい仕事をするための」
 著者:野口 靖夫
 出版:創元社
 発売日:2003-07
 価格:¥ 1,470
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