日付 | 記事タイトル |
2011/08/30 | 『スーパーアース-地球外生命はいるのか』 |
2011/08/29 | 『超訳 マキャヴェリの言葉-逆境の時代を生き抜く』 |
2011/08/27 | 『月よ、さらば―小松左京ショートショート全集〈2〉』 |
2011/08/25 | 『信玄の軍配者』 |
2011/08/24 | 『まるっとAKB48 スペシャル2 2011年 09月号』 |
2011/08/23 | 『ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 』 |
2011/08/22 | 『ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 』 |
2011/08/21 | 『ビジュアルでよくわかる宇宙の秘密-宇宙誕生の謎から地球外生命の真相まで』 |
2011/08/17 | 九州国立博物館に特別展「よみがえる国宝―守り伝える日本の美―」を観に行った |
2011/08/16 | 『一個人×歴史人 戦国武将の城』 |
2011/08/15 | 『実写版 忍たま乱太郎』 |
2011/08/14 | 『聖徳太子はいなかった―古代日本史の謎を解く』 |
2011/08/13 | 『ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻』 |
2011/08/11 | 『ホクサイの世界―小松左京ショートショート全集〈1〉』 |
2011/08/10 | 『宇宙海兵隊 ギガース』 |
2011/08/09 | 『沢野字の謎』 |
2011/08/08 | 『宇宙太陽光発電に挑む』 |
2011/08/07 | 『虚無回廊〈1〉』 |
2011/08/06 | 『クルマ社会・7つの大罪-アメリカ文明衰退の真相』 |
2011/08/04 | 『ローマ人が描いた世界地図―その「覇権」の構図を読み解く』 |
2011/08/03 | 『青い星まで飛んでいけ』 |
2011/08/02 | 『サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く』 |
2011/08/01 | 『中国怪奇物語』 |

惑星物理学者の井田茂氏による、スーパーアース(巨大な地球型惑星)などの太陽系外惑星探査における、最新の研究成果を解説している作品。
1995年以降に系外惑星ラッシュが始まったエピソードから、系外惑星の観測方法、惑星が形成される理論モデルなどについて丁寧に書かれている。
当初はホット・ジュピター(恒星のすぐ近くを高速で公転する木星型の惑星)や、エキセントリック・ジュピター(エキセントリック・プラネットとも呼ばれる、楕円形の軌道で公転する木星型の惑星)といった、比較的巨大で発見されやすいガス惑星の発見が多かったが、観測方法の進歩もあって、スーパーアースや、地球に近い大きさの惑星の発見も増えているという。
そしてハビタブル・ゾーン(水が液体の状態を保つことできる範囲)に存在するスーパーアースも見つかっており、必ずしも地球のような環境の惑星は珍しい存在でないかもしれないことが書かれていてわくわくしてくる。
他にもこうした惑星に生命が発生する可能性や、恒星によって惑星の形成過程が異なるのではないかという理論、地球外生命についての議論などが書かれている。
正直、惑星形成理論はイメージするのが難しくていまひとつ理解できていないが、さまざまなタイプの恒星や惑星、そして惑星形成理論があることが分かって興味深かった。
今後さらに系外惑星の探査は進み、驚くような発見がされていくことを期待している。

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超訳 マキャヴェリの言葉 (PHP新書) | |
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マキャベリの『君主論』にある言葉を現代にあった形で解釈し、日本史や有名企業の事例などを挙げて解説している作品。
1つの言葉あたり見開き2ページという構成になっていて、読みやすい。
『悪の人心掌握術 - 『君主論』講義』の記事で下記のようなことを書いたが、まさにそんな感じの本だった。
他にこの手の本が出るとすると、実際のビジネスシーンや近年の企業家や政治家の事例を用いるという形のもの、心理学的に掘り下げたものなどがあるかと思う。
この中では恨みや嫉妬、恐怖といった人間の感情について書かれた部分が印象に残った。
マキャベリの入門書として、まずまずの作品だと思う。
- 関連記事
- 『新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO) 』
- 『君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 』
- 『マキアヴェッリ語録』
- 『悪の人心掌握術 - 『君主論』講義』
- 『マキャヴェリの経営語録―人を動かす「かけひき」の科学』

『ホクサイの世界』に続く、小松左京によるショートショート全集の第2巻。
40編が収録されている。
基本的にはさらっと読めて面白いが、展開が読める作品があるなどの出来不出来が目立つように感じた。
作風が違うとは分かっているが、ショートショートということでどうしても星新一の作品と比べてしまうためと思う。
面白かったのは、
- 「きつね」
- 「通天閣発掘」
- 「四次元トイレ」
- 「黒いカバン」
- 「標準化石」
- 「牛の首」
- 「地下道」
傾向としてはスケールの大きなホラ話に仕上がっている作品、落語っぽいオチの作品、SFと神話や伝説をからめたような作品が、特に面白かったように思う。
反対に、当時の世相を風刺したと思われる作品が、いまいちのように感じた。
全体的にはまずまずというところなので、続編も読むことになるかと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『ホクサイの世界―小松左京ショートショート全集〈1〉』
- 『虚無回廊〈1〉』
- 『すぺるむ・さぴえんすの冒険 小松左京コレクション』
- 『SF魂』
- 『宇宙にとって人間とは何か―小松左京箴言集』

信玄の軍配者 | |
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戦国時代の軍師たちの活躍を描いた『早雲の軍配者』の続編で、軍配者三部作の第2作に当たる歴史小説。
前作にも登場した、山本勘助こと四郎左が主人公となっている。
足利学校に続いて建仁寺でも兵法を学んだ四郎左だったが、大名家への仕官がかなわないばかりか駿河の今川家で囚われの身となってしまい、40歳過ぎまで世に出ることができなくなってしまう。
その後クーデターで今川家に軟禁されている無人斎(武田信虎)と出合ったことをきっかけに駿河を脱出し、無人斎を追放した無人斎の長男・武田晴信(信玄)の軍師になることに成功する。
若い晴信に認められた四郎左はその軍略の才を見せ、高遠氏や小笠原氏が割拠する信濃攻略に大活躍していくことになる。
武田の重臣には原虎胤、春日源五郎(後の高坂昌信)、板垣信形、海野源太左衛門(後の真田幸隆)、駒井高白斎など個性豊かな人々が登場し、ストーリーを盛り上げていく。
また、『早雲の軍配者』の主人公だった風摩小太郎、二人の友人である曾我冬之助も重要なところで顔を出し、前作と次回作とのつながりを持たせるようにしているのもいい。
前作同様、表紙のイラストがかっこいい。
次回作『謙信の軍配者』も読んでみたい。
- 本書の前作について書いた記事
- 『早雲の軍配者』

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