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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2011/09/29『たまった「疲れ」が驚くほどとれる本』
2011/09/28『神君家康の密書』
2011/09/26『モヤシ』
2011/09/24『ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 』
2011/09/23『論語より陽明学』
2011/09/21『特殊防諜班 連続誘拐』
2011/09/20『ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 』
2011/09/19『妖談うしろ猫―耳袋秘帖』
2011/09/18『楽園の泉』
2011/09/17『ナマコ』
2011/09/13『謙信の軍配者』
2011/09/10『ケータイで稼ぐアフィリエイト 最新情報版』
2011/09/09『ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)』
2011/09/08『宇宙海兵隊 ギガース3 』
2011/09/07『ティターンズの旗のもとに〈下〉―ADVANCE OF Z』
2011/09/06『ティターンズの旗のもとに〈上〉―ADVANCE OF Z』
2011/09/05『宇宙海兵隊 ギガース2』
2011/09/04『神への長い道』
2011/09/01『相手に9割しゃべらせる質問術-1対1が苦手なあなたへ』



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たまった「疲れ」が驚くほどとれる本―クタクタの体と心がスッキリ回復!! (コスモ文庫)たまった「疲れ」が驚くほどとれる本―クタクタの体と心がスッキリ回復!! (コスモ文庫)

ヘルスケア研究会
永岡書店 2002-04

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体の疲れや不調に対し、いやして元気にするための手法を心身のポイント別に紹介している本。

私の場合不調になる頻度が多いのは胃で、食べ過ぎて胃の調子が悪くなることがしばしばある。
そのため胃の箇所を読むと大根おろしが効果があると書かれていて、実際にやってみると確かに効果があり、これを知っただけでも読んで良かったと言える。
また、足のむくみに効くとあったヘソの上のツボを押さえると、胃にも効くような気がする。

他にも肩こりや疲れ目など、仕事で疲れやすいところに効果がある食べものや姿勢、ツボなどが書かれていて、実行しやすいものも多い。

以前読んだ『東洋医学の知恵 医者にも薬にも頼らず健康に生きる』にも通じる感じの内容で、思っていた以上に役立った。




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神君家康の密書
神君家康の密書加藤 廣
新潮社 2011-08

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関連商品
安土城の幽霊―「信長の棺」異聞録
韃靼の馬
コラプティオ
銭の弾もて秀吉を撃て ――海商 島井宗室
財務省の階段


『信長の棺』『秀吉の枷』などの歴史小説で知られる加藤廣による、3作の中篇で構成された作品。

豊臣家恩顧ながら関ヶ原の合戦では家康に味方した福島正則と、その叔父で家老を務める福島丹波守による、家康が関ヶ原の合戦の前に約束したとされることをめぐる表題作のほか、
  • 現在放送中のNHK大河ドラマ『江』でも登場している、京極高次(江の姉である初の夫)における関ヶ原の合戦での動きを描いた「蛍大名の変身」
  • 島井宗室→信長→柴田勝家→茶々→秀吉と、名品の高麗茶碗の持ち主が代わっていく人間模様を描く「冥土の茶席」
の2作が収録されている。

これまで読んだ作品に比べると、驚くような真相や切り口といった目を引くところがなく、淡々とした感じで物足りない。
キャラクターや設定、雰囲気といったところだけで話が進んでいく感じがあり、期待はずれだった。




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モヤシ (講談社文庫)
モヤシ (講談社文庫)椎名 誠
講談社 2006-04-14

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問題温泉 (文春文庫)
本などいらない草原ぐらし (角川文庫)
かえっていく場所 (集英社文庫)
春画 (集英社文庫)
麦酒泡之介的人生 (角川文庫)


椎名誠による、自身の体験が大きく反映されていると思われる小説で、「モヤシ」と「モズク」の連作で構成されている。

先日読んでなかなか面白かった『ナマコ』と同じような設定で書かれているようなので読んでみた。

今回も一人称の主人公は、著者自身をモデルにしたと思われる作家で、健康診断で尿酸値が高いと診断されて痛風の恐怖を感じるところから始まる。

主人公が大好きなビールやカツオだけでなく魚や肉などの多くで、尿酸の増加につながるプリン体が含まれていると知り、プリン体をあまり含まない食べ物は何かを模索していく。
そして仕事で行った沖縄でモヤシのチャンプルーとモズク酢を食べたことをきっかけとして、麺類など長い食べ物が好きな主人公は、細長いと言えなくもない、モヤシとモズクにはまっていくことになる。

まずはモヤシを使った創作料理に凝るところから始まり、モヤシ栽培キットを娘からプレゼントされたことで、北海道への旅行でもモヤシ栽培キットを持ち歩くまでになっていく。

登場する人物も、行きつけの居酒屋の主人である小田さんをはじめ、草野球の仲間でもある常連客たちも『ナマコ』と同じ名前かつ同じ人物設定になっているので、安心して読み進んでいくことができる。

本書でもあやしくて魅力的なキャラクターや、微妙にいやな事態や笑える事態などが発生していて、期待していたゆるさを楽しむことができた。




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ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)

塩野 七生
新潮社 2002-07-01

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塩野七生による『ローマ人の物語』シリーズでのハンニバル戦争の完結編。

ハンニバルのために兵を10万以上、将軍を10人以上失ったローマでは、若き将軍のスキピオがハンニバル一族の根拠地だったスペインを征服し、さらにはイタリア半島南部で活動するハンニバルを追い出すべく、カルタゴ本国を攻撃する作戦に着手する。

独断専行の部分はあるが、軍事的な才能以外にも政治力やカリスマ性を併せ持つスキピオはこの作戦を成功させた結果、危機に陥ったカルタゴ本国がハンニバルを呼び返し、ついにザマの決戦で両者があいまみえることになる。

ハンニバル、スキピオともに古代世界における代表的な名将と書かれており、彼らの活躍を知ることができて面白かった。

また、後半では第二次ポエニ戦争後にローマで、カルタゴやマケドニア、シリアといった隣国に対する政策をめぐって、「穏やかな帝国主義」を提唱するスキピオと、強硬路線を唱える大カトーにより意見の対立が目立ってくる。
こうした路線の違いや各国の思惑が重なり合い、マケドニアやカルタゴとの戦争が続いていくことになる。

前作のシリーズである『ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず』でローマはイタリア半島をほぼ統一し、今回のシリーズではカルタゴ、ギリシア、スペインを勢力下に置き、地中海世界での最強国になっていく。

次の『勝者の混迷』では勝利後における国内での課題を調整する時期のローマを描いているという。
こちらを読むのも楽しみである。



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