読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2011/10/30『負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下』
2011/10/29『負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上』
2011/10/28国立西洋美術館に特別展「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」を観に行った
2011/10/27北杜夫氏の逝去を悼む
2011/10/25『SDガンダム Gジェネレーション ウォーズ』
2011/10/19『徐福 日中韓をむすんだ「幻」のエリート集団』
2011/10/18『新説 全国未完成鉄道路線――謎の施設から読み解く鉄道計画の真実』
2011/10/14『アヘン王国潜入記』
2011/10/13『日本の歴史がわかる本〈古代~南北朝時代〉篇』
2011/10/12『小説 佐藤一斎』
2011/10/11『中学生から大人まで よくわかる中東の世界史』
2011/10/09『ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人』
2011/10/08『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』
2011/10/07『発作的座談会』
2011/10/06『スーパーロボット読本-あのロボットたちの伝説はここから始まった!』
2011/10/05『中東民衆革命の真実 ──エジプト現地レポート』
2011/10/03『ST 警視庁科学特捜班』
2011/10/02九州国立博物館に特別展「草原の王朝 契丹-美しき3人のプリンセス」を観に行った



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負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下 (朝日文庫)
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野村 克也
朝日新聞出版 2009-03-06

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1984年のプロ野球について語っているノムさんの著書の復刊。
元のタイトルが『プロ野球 監督たちの戦い』というだけあって、比較的監督ネタが多い。

具体的には、王(巨人)、古葉(広島)、上田(阪急)、稲尾(ロッテ)、広岡(西武)といった当時の監督たちが扱われ、その後の著書に通じる内容も多い。

また、原が野球に頭を使おうとしないことへのボヤキも随所で書かれている。
せっかく才能があるのに、来た球に対応するだけで配球を読もうとしないことに対してもったいないと感じていることがよく分かる。

他にも3年目の吉村への期待や、江夏、田淵の現役時代晩年の話、福本の盗塁に苦しめられたエピソードなども語られており、当時のプロ野球の雰囲気を少しだけ感じることが出来る。

巻末では、森昌彦(祇晶)、西本幸雄、下田武三(当時のコミッショナー)との対談も収録されている。

捕手としてのライバルであり盟友でもある森とは当然ながら捕手論が交わされていて、女性的な性格が向くのではないかということや、どんな投手の球を受けたいかといった話題などが出てきて、盛り上がっていることが分かる。

西本幸雄との対談では阪神は監督をしづらい球団だということを話していたが、本書が書かれた翌年の85年に阪神が吉田義男指揮のもと優勝するわけで、面白い。

下田コミッショナーとの対談ではファンのマナーの悪さの問題が語られていた他、当時はセリーグが人気で商業的にも成功しているという話があり、隔世の感がある。

最近のノムさんの著書にありがちな使い回しのネタ以外の話が多く入っていて、逆に新鮮に感じたりもした。



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野球は頭でするもんだ<完全版>(上) (朝日文庫)


1983年に書かれた『組織戦の時代 プロ野球 野村克也の目』と、1984年に書かれた『プロ野球 監督たちの戦い』をまとめて上下巻にした本の上巻。
以前の作品を上下巻で復刊した『敵は我に在り』と同様、最近のノムさんの写真を表紙に使用するなど、うまい売り方をしていると思う。

本書では西武ライオンズで現役引退後、解説者をやっていた頃に当たる1983年に書いたコラムをまとめている。

最近の著書と異なり、過去を振り返ってという形よりもその時点でのレポートを書いている要素が強い。
プロ入り2~3年目頃の原辰徳の話から始まり、江夏、江川、西本、掛府、田淵、小松、香川、松沼兄弟といった70~80年代の名選手たちを見ての所感が多い。

例えば、南海の香川が、ブレイザー監督から減量を指令された話などが面白かった。
ドカベンの愛称で親しまれていた割に意外と投手陣のウケが良くなかったらしいことや、ダイエット中にコーチから食べものを取り上げられていたなど、かなり面白い選手だったようだ。

また、この頃からすでに監督の任期が短いことに対しての問題を語っているのも興味深い。

そして時代を感じるのは、サイン盗みと、サイン盗み対策としての乱数表使用だった。
これは現在禁止されていて、90年代後半にダイエーでサイン盗み疑惑が報じられたことを思い出した。

他には、マラソンの瀬古の恩師である中村氏との対談も収められている。
語られている内容からするとスパルタ型のかなり強烈なリーダーで、さすがのノムさんも野球の監督だったら勝てないと感心している。

当時のプロ野球界の雰囲気が伝わってきたり、時代が経っても通用する話があったりと、思っていた以上に興味深かったと思う。



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先週末東京へ旅行した際に、上野の国立西洋美術館に特別展「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」(2011年10月22日~2012年1月29日)を観に行った。
ゴヤについてはあまり知っておらず、単に時間があったから行った次第だが、思っていた以上の内容だった。

ゴヤ(フランシスコ・デ・ゴヤ)は18世紀後半から19世紀初めにかけてスペインで活躍した画家で、ナポレオンによるスペイン侵攻とナポレオンからの独立戦争も体験している。
今回の展示には入っていないが、美術の教科書か何かに掲載されていた『マドリード、1808年5月3日』(銃殺シーンを描いた絵)の作者でもあることを、旅から戻って初めて知った。

スペイン王室の宮廷画家だったために、王室をはじめとするパトロンたちの肖像画や風景画なども多いが、強く印象に残ったのは、キリスト教聖職者たちの堕落を風刺した絵や、妄想を元にしたと思われる絵だった。

人間が化け物になりつつある絵は、諸星大二郎や永井豪らの漫画みたいなくせがあって通じるものがあるように思った。
また、動物を擬人化したり化け物のように描いている絵も多く、これは日本で言えば江戸時代に多く描かれた妖怪ものの浮世絵が近いのではないかと思った。

日本と西欧の画風の違いには、西欧ではキリスト教による制約がかかったためと思われる(日本人から見ての)不自然さがあるのに対して、日本では宗教的な制約があまりなくて比較的自由に笑いのネタにできているところがあるように思った。
※以前読んだ『爆笑問題のニッポンの教養 異形のモノに美は宿る 日本美術史』に影響を受けての感想・・・

入る前はあまり思うところはなかったが、ゴヤの作品を見て考えるところが多かった。
キリスト教の影響が強く出ている絵が多かったので、そのあたりの背景を知るためにもキリスト教の予備知識を増やそうかとも思っている。



[ゴヤ関連の作品]

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作家・北杜夫(本名:斎藤宗吉)氏の訃報を知り、残念に思った。

中学の頃に国語のテキストに著書『ぼくのおじさん』の一節が扱われていて面白かったので、そこからその『ぼくのおじさん』を読み、『どくとるマンボウ航海記』などのマンボウシリーズ、そして『船乗りクプクプの冒険』や『奇病連盟』といったユーモア小説、さらに実家の斎藤家をモデルとした長編『楡家の人々』などを読んでいった。

特に、エッセイのマンボウシリーズは何冊も読んだ。
  • 精神科医として、自身の躁うつ病による奇行
  • 株での失敗話
  • 熱狂的な阪神ファンとしての騒動
  • 昆虫への関心
  • 遠藤周作、阿川弘之、佐藤愛子、宮脇俊三、星新一といった近い世代の作家たちとの交友
といった面白いエピソードが軽妙な文章で書かれていて、何度も読み返した。

ご冥福をお祈りいたします。
合掌。



[北氏の作品]

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