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読んだ本の感想をつづったブログです。


地学のツボ―地球と宇宙の不思議をさぐる (ちくまプリマー新書)
地学のツボ―地球と宇宙の不思議をさぐる (ちくまプリマー新書)
鎌田 浩毅
筑摩書房 2009-02

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京都大学で地球科学を担当する名物教授による、地学のポイントを分野別に分かりやすく解説している本。
プレートの活動や気候、海流、天文学など、幅広く扱われている。

プレートが動き続けていることや沈み込んだプレートをプルートということ、海洋深層水が北極海から大西洋を経てインド洋、太平洋と2000年かけて流れること、エルニーニョ現象の構造など、図解つきで丁寧に書かれている。

地学の魅力として、近年発見されたことが教科書に反映されることとしていることや、また、地学を授業で教えている高校の少なさの残念さなども語っていて、地学についての熱い思いが感じられた。

確かに、母校でも理科は生物、化学、物理のみで、地学は扱っていなかった。
特に天文学や宇宙の話は好きなので、受けられれば受けたかった。

センター試験では物理を受験後、本来ならば授業を受けていた化学を受験すべきなのに、点が取れそうになかったので地学の問題を回答して60点ちょっと/100点取れたことも昔の思い出・・・

地学の面白さを知ることができる1冊で、良書だと思う。
著者は他にも色々と本を出しているようなので、読んでみたい。




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ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2006-11-16

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曹洞宗の僧侶免許を持つ山吹才蔵がメインに活躍する、STシリーズの1冊。
『毒物殺人』のように、宗教団体がらみの事件を扱っている。

発端は4人が目張りされたマンションの一室で一酸化炭素中毒で死亡しているのが発見されるところで、一見集団自殺のようだったが、いくつもの不自然な点があり、STのメンバーたちは他殺を疑う。
一方で『青の調査ファイル』に続いて川那部検死官が自殺と判断し、百合根や赤城らと対立することになる。
プライドが高くて自らの間違いを認めたくないという川那部のキャラクターがだんだん面白くなってきてしまった。

その後宗教団体の幹部間の対立、死亡した4人が属していたグループにもう1人いたなどの複雑な人間関係があることが徐々に判明し、山吹が推理をしていくことになる。

実家の寺が登場したり意外な宗教観を語るシーンが出てくるなど、他の作品ではそれほど目立たない山吹のさまざまな面が出てきたこともあって面白かった。



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関連タグ : 今野敏, ST,

怪獣記 (講談社文庫)
怪獣記 (講談社文庫)高野 秀行
講談社 2010-08-12

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辺境への冒険に関する著書の多い高野秀行による、トルコ東部のワン湖にいるというジャナワールと呼ばれるUMA(未確認動物)の目撃情報を調査に出かけたノンフィクション。

著者は有名なネッシーやイエティのような「既知の未知動物」には関心がなく、例えばこれまでの著書に登場した”ムベンベ”や”ウモッカ”といった一般に知られていない「未知の未知動物」が好きなのだが、同行の士との雑談の中で比較的有名なジャナワールのことを耳にする。

調査してみるとCNNで放送された目撃ビデオがあったり、48人分の目撃証言から連絡先などまで書かれている奇書を発見するなど、もう行くしかないということになる。

そしてイスタンブールからワン湖周辺へ出かけ、皆からバカにされながらもジャナワール情報を収集していく。
当然あからさまにあやしい人物が所持しているどう見てもヤラセと思われるビデオ映像や、要領を得ない証言などが多く出てくるが、謎の物体を発見してしまう。

トルコ東部はクルド人が多く居住している地域でもあり、政府とクルド人武装勢力の戦闘までもがジャナワールとつながってきたりもするのには驚かされる。

著者や同行者たち、さらには現地のガイドや運転手兼ジャーナリストらの言動で笑ってしまうところも多く、他の著書にひけをとらない面白さだった。



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関連タグ : 高野秀行,

医療保険なんていりません! (新書y 224)
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荻原 博子
洋泉社 2009-10-06

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現在販売されている医療保険にはかける費用と比較して必ずしも有効とは言えず、むしろその費用を貯蓄に回すことでまかなったほうがいいと語っている作品。

このところ後田亨氏の『生命保険の「罠」』『生命保険のウラ側』を読み、これもまた保険関連で関心があったために読んでみた。

本書のタイトルにある背景としては、病気やけがに対して一般に知られている以上に健康保険でカバーできること、そして医療保険の給付条件が色々と制限があったりすること、給付を受けることになる確率が費用に比べてかなり低いことなどがあり、具体的に解説している。
そして医療保険に限らず、生命保険や学資保険、養老保険などでもあまり有利でない商品がしばしばあることを語っている。

上記の2冊を読んでいたために知っていることも多く、分かりやすくて早く読み終わることができた。
また、本書で充実していると思うのはケース別の保険の見直し方法が具体的に書かれているところである。

保険に対してちょっと払いすぎているような気がしていて納得できるところも多く、役立ったと思う。




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ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)
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今野 敏
講談社 2006-05-16

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今野敏によるSTシリーズの1冊で、この回では心理学やプロファイリングを担当する青山の活躍をメインで扱っている。

男性でも見とれるような美貌と、秩序恐怖症のためにすぐにものを散らかす癖、そして興味がなくなるとすぐに”ねえ、帰っていい?”というセリフを吐くというキャラクターの青山だが、テレビの心霊現象を扱ったTV番組の撮影現場で起きたスタッフの変死事件に臨んでは、いつもと少々様子が異なる。
心霊現象の有無や霊能者の安達に対して妙に興味を持ち、キャップの百合根を驚かせることになる。

このシリーズではSTに敵意を持つ警察関係者がゲスト的に登場するが、以前の作品でも出てきた川那部検死官が怪死事件を事故死と一方的に判断するなど、徐々に準レギュラー化しつつあるように感じた。
百合根の上司である三枝管理官のライバルということもあってSTにことごとく敵意を見せるが、本書では意外な一面を見せるなど、妙に気になるキャラクターでもある。

今野作品では『神南署安積班』シリーズが『ハンチョウ』としてドラマ化されているが、このシリーズもドラマや映画になっても面白いと思う。
例えば、こんな感じのキャストとか・・・
  • 百合根 : 妻夫木聡
  • 赤城  : 椎名桔平
  • 青山  : 櫻井翔
  • 翠   : 佐藤江梨子
  • 山吹  : えなりかずき
  • 黒崎  : 高岡蒼甫
  • 菊川  : 今井雅之

今回も他の作品に引けをとらない面白さで、ぐいぐい読み進んでいくことができた。
『○の調査ファイル』ものはあと2冊(黄と緑)読んでないので、これらも読むつもりである。



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