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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2011/11/11『草原の風  上巻』
2011/11/10『火星の長城 (レヴェレーション・スペース 1)』
2011/11/01『マイナス・ゼロ (広瀬正・小説全集・1)』
2011/10/07『発作的座談会』
2011/10/03『ST 警視庁科学特捜班』
2011/09/06『ティターンズの旗のもとに〈上〉―ADVANCE OF Z』
2011/08/25『信玄の軍配者』
2011/08/22『ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 』
2011/08/10『宇宙海兵隊 ギガース』
2011/08/01『中国怪奇物語』
2011/07/30『決して逃げなかった男たちの教え 戦国策伝』
2011/06/15『新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき』
2011/05/30『宇宙エレベーター-宇宙旅行を可能にする新技術-』
2011/05/23『2035年 火星地球化計画』
2011/05/21『ヨーロッパぶらりぶらり』
2011/05/18『機動戦士ガンダムさん さいしょの巻』
2011/05/17『游仙枕―中国昔話大集』
2011/05/14『奇跡の日本史―「花づな列島」の恵みを言祝ぐ』
2011/05/05『サキャ格言集』
2011/04/24『唐宋伝奇集〈上〉南柯の一夢 他11篇』
2011/04/11『コンビニ番長 1』
2011/03/29『棠陰比事』
2011/03/25『聊斎志異〈上〉』
2011/02/23『春秋左氏伝〈上〉』
2011/02/06『爆笑問題のニッポンの教養 異形のモノに美は宿る 日本美術史』
2011/02/05『煙突の上にハイヒール』
2011/01/16『幕末 維新の暗号-群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか』
2011/01/13『きょうも上天気 SF短編傑作選』
2011/01/03『李陵・山月記―弟子・名人伝』
2011/01/01『人を洗脳する賢者の黒い言葉』


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ヒュー・ジャックマン (出演), ダコタ・ゴヨ (出演), ショーン・レヴィ (監督)
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人間の代わりにロボットがボクシングをする近未来、元ボクサーの男が離婚した妻が亡くなったことで再開した息子とともに旧式のロボットを使って戦っていくというSF映画。
友人が見たがったため、よく知らなかったが映画館で観ることになった。

この世界では、ボクシングのように世界的なロボットによる公式戦から、闇でのロボットファイトまであるという設定で、金がかかっていることとある種の欲求を発散するために熱狂している観客たちの雰囲気などがいい。
人間は暴力に対していくらかの欲求は持っているはずであり、こうした形で発散するのは悪いことではないと思った。

ロボットたちの操作はリモコンで行われることが多く、このあたりは鉄人28号、そして舞台自体はゴッドガンダムあたりが近いように感じた。
また、主人公たちが利用するロボットのATOMがキン肉マンのウォーズマンを思わせるデザインだったり、日本のスーパーロボット作品の影響が多そうなところもかなり楽しむことができた。

リチャード・マシスンという作家の短編が原作ということなので、読んでみたい。




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草原の風 - (下)
草原の風 - (下)宮城谷 昌光
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草原の風  上巻
史記 武帝紀〈6〉
三国志〈第10巻〉
呉越春秋 湖底の城 第二巻


宮城谷昌光による、後漢の光武帝劉秀を主人公とした歴史小説の下巻。

中巻で苦境から脱した劉秀は、成帝の子孫を騙る王朗一派、そして他多くの武装集団を退けて河北平定を達成する。
その後家臣たちに推されて皇帝に即位し、以前仕えていた更始帝を破った赤眉軍と戦い、中華統一に突き進んでいく。

この時期になると呉漢などのように有能な将軍たちがそれぞれ一軍を率いて戦うなど、徐々に劉秀が皇帝らしくなる過程が分かる。

また、上巻や中巻にも登場した劉秀と交流のあった人々との再会シーンもしばしば出てくるなど、面白く読むことができた。

難点としては登場人物が多いので、劉氏の系図だけでなく主な登場人物の一覧もつけて欲しいところである。
講談社などから出ている宮城谷作品ではそれができているので、なおさらついていないことに不足感を覚える。



[本書の文庫版]
草原の風(下) (中公文庫)草原の風(下) (中公文庫)
宮城谷 昌光
中央公論新社 2013-11-22

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人間力を伸ばす珠玉の言葉―箴は鍼なり
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渡部 昇一 中山 理
モラロジー研究所 2011-12

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『知的生活の方法』や『日本史から見た日本人』など多くの作品を著している渡部昇一と、麗澤大学学長の中山理による対談。

副題の「箴は鍼なり」とは江戸時代の学者である佐藤一斎の言葉から取られている。

その佐藤一斎の他、貝原益軒、ゲーテ、ケプラーといった人物の箴言・名言を引いて、人間としての生き方や現在の日本社会の問題などを語っていく。

著者たちの経歴や、過去に印象に残った出来事、偉人のエピソードなどが多数引用されており、参考になる部分も多い。

両者とも英文学や英語学が専門ではあるが、他の分野の学問に対しても造詣が深く、すごみを感じる。

日本における漢文の読み下し方の独自性と重要性についても書かれており、言われてみると確かに外国の文章をこのような読み方をする例はあまり多くないように思う。

なるほどと思うところも多いが、基本的には成功者たちによる自慢と社会に対する愚痴に感じられるところもしばしばではある。

本文にも近いことが書かれているが、こうした内容はすぐに受け入れるというよりも、後になってからじわじわ効いてくるのだろう。



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