読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2012/01/30『環境から解く古代中国』
2012/01/29『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』
2012/01/28『食卓に愛を』
2012/01/27『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』
2012/01/26『だれも教えてくれない法律活用ガイド』
2012/01/25『中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!』
2012/01/24『続・反社会学講座』
2012/01/23AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2012 4日目
2012/01/22AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2012 3日目
2012/01/21『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY (2)』
2012/01/20『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY (1)』
2012/01/19『シブすぎ技術に男泣き!2』
2012/01/18『ニッポンの底力』
2012/01/17『Yahoo!GoogleでランクアップするためのSEO完全計画』
2012/01/16『宇宙暮らしのススメ-小惑星移住計画』
2012/01/14引っ越ししました。
2012/01/11『わしらは怪しい雑魚釣り隊 エピソード3 マグロなんかが釣れちゃった編』
2012/01/06『心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている』
2012/01/04『働かないアリに意義がある』
2012/01/03『心霊特捜』



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環境から解く古代中国 (あじあブックス)
環境から解く古代中国 (あじあブックス)
原 宗子
大修館書店 2009-06

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関連商品
中国古代の生活史 (歴史文化セレクション)
武器と防具〈中国編〉 (Truth In Fantasy)
中国の復讐者たち―ともに天を戴かず (あじあブックス)
トラが語る中国史―エコロジカル・ヒストリーの可能性 (historia)
中国古代の文化 (講談社学術文庫 441)


環境史の視点から、古代中国の歴史を語っている作品。
下記のようなエピソードが収録されている。
  • 殷の末期になされたとされる「酒池肉林」が非難された背景に、寒冷化で穀物を酒にあまり使用するわけにはいかなくなったことがあるのではないか
  • 『韓非子』に収録され、歌の「まちぼうけ」のモデルにもなった「株を守る」という話に出てくるウサギや切り株は、華北が森林を伐採して耕地にしつつあったから生まれたのではないか
  • 前漢の文人であった司馬相如と結ばれた美女(?)の卓文君の先祖は、四川でイモが自生している僻地へ移り住み、製鉄で成功した
  • 『三国志』で有名な曹操は当初、川は船で渡るというイメージしかなかったため、黄河の氷結に悩まされた。
  • オアシスのありがたみを熟知している遊牧民出身の王朝の方が、植樹事業に熱心に取り組んでいた

印象に残るのは、古代の華北では温暖な時期、湿潤な時期もあって森林があったこと、そして畑作の結果としての塩害にしばしば悩まされていたことである。
水田は地下水が地表に上がらない構造だが、畑では地下水とともに塩分が地表に上がることで塩害が発生し、灌漑すれば一時的には塩分が流れるものの、塩分が再度戻った場合は再生アルカリ化して水に溶けなくなるという形で悪化するらしい。
砂漠化対策で障害になっているのもこうしたメカニズムらしく、単純に地中に水を保持すれば済むものではないということがよく分かった。

現在の華北での砂漠化は、一因として明代にシルクロード交易が途絶えて海上貿易が盛んになったことで、華北から養蚕用の桑畑がなくなり、養分が足りなくなったことがあると書かれているのにも、少し驚いた。
基本的には共産党政権の政策の問題ばかりでなく、歴史的に難しい部分が多かったようだ。

文章が少し読みづらい気もするが、興味深い一冊だったと思う。
あじあブックスの作品は他にも面白そうな本があるので、読んでみようと思う。



[あじあブックスから出ている作品]

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ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」
ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」
堀江 貴文 西村 博之
集英社 2009-09-04

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関連商品
君がオヤジになる前に
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)
そこまで言うか!
お金はいつも正しい
僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)


ホリエモン(堀江貴文)とひろゆき(西村博之)が、12時間に渡って税、格差、IT、マスメディア、衣食住などのさまざまな話題について語り合った対談本。

二人はこれまでもいくつかの本で対談して比較的親しいことと、ひろゆきが年下でマイペースな人物ということもあり、ホリエモンは他の対談よりものびのびと語っているように感じた。

ホリエモンが移民や格差などはさほど気にする必要はないというスタンスは他の作品からも読み取れていたが、努力を人に見せないある種の不器用さや、以前結婚して子供がいるなどのエピソードは知らなかったので少々驚いた。
ホリエモンはマスコミに報じられた悪いイメージが一人歩きしていると、改めて感じる。

一方のひろゆきはホリエモンが評するようにマイペースではあるが、意外と一般の常識に近い意見が出てきたりもする。

出てきた意見の中では、日本のITはいまいちだから世界で売れないのではなく、変に進みすぎているから世界で受け入れられるのに時間がかかるというものがあり、このあたりは日下公人の本に書いてあった内容と通じている。

2人が吐いた以下のような辛口コメントも面白い。
  • 『ウェブ進化論』などの著者である梅田望夫が”日本のITは残念”などと語っているが、論理性がなくてよく分からない。
  • 小飼弾(プログラマー/アルファブロガー)は、天才的な変人で面白いが、話が長すぎる。
  • アイフォンは、ガラケーに比べると大したことはない。
  • グーグルのすごいところはでかいサーバを運用していること、非営利のイメージ作りがうまいことなどで、それ以外はそれほどすごいと思わない。
  • Amazonは、成功するまで資金を投入し続けたベンチャーキャピタルがすごい。

必ずしも新たな意見ばかりというわけではないが、お互いが率直に意見を語り合っているのが面白い。
ひろゆきの著作は他に読んだことがないので、別に読んでみようと思う。



[ひろゆき(西村博之)氏の作品]
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)
「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)」
 著者:西村 博之
 出版:扶桑社
 発売日:2007-06-29
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僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)
「僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)」
 著者:ひろゆき
 出版:扶桑社
 発売日:2009-05-29
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関連タグ : 堀江貴文,

食卓に愛を (ハヤカワ文庫JA)食卓に愛を (ハヤカワ文庫JA)
(1989/01)
水見 稜

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以前古本市で購入した、1989年にハヤカワ文庫より出ていたSF短編集。
下記の8編が収録されている。

  • 300年の刑期を終えたパティが家族と会う模様を描いた「パティの出てくる日」

  • 映画館に入ってきた宇宙人にしか見えない3人組が望郷の思いを語る「シネマハウスの夜」

  • 実験で使用されたネズミとロボットが会話をする「バルカローレ」

  • 母が失踪後の家に残された鍋からさまざまなものが出てくるというホラーの「オーガニック・スープ」

  • 取調べの現場で、主人公が周りの人物が何者かに操られていることに気付く「プロンプター」

  • ファースト・コンタクトした宇宙人がなぜか食事の誘いをしてきて、食いしん坊の松崎が出かけさせられるはめになる「食卓に愛を」

  • 娘のアレルギーをきっかけに、松崎がまたも宇宙人とコンタクトさせられてしまう「アレルギーの彼方に」

  • 宇宙で死んだ松崎が、宇宙の胃袋のような世界を旅する「神の糧」

この中では、「パティの出てくる日」と、食いしん坊の会社員松崎と友人の小坂がドタバタを繰り広げる三部作(表題作、「アレルギーの彼方へ」、「神の糧」)が好きな作品だった。

作風は軽い語り口でスケールの大きな話や人間の生理的な部分に触れた感じの話が多く、筒井康隆や梶尾真治の気持ち悪い感じの作品に近い感じを受けた。
くせのあるところが面白い。

著者はここ20年ほど新作を出していないそうで、少々残念に思う。



[著者の他の作品]
マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)
「マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)」
 著者:水見 稜
 出版:東京創元社
 発売日:2011-11-19
 価格:¥ 1,155
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「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱
「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱
鈴木貴博
朝日新聞出版 2011-06-07

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ルフィの仲間力  『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法
「PULL」の哲学 時代はプッシュからプルへ―成功のカギは「引く力」にある
会社のデスノート トヨタ、JAL、ヨーカ堂が、なぜ?
新版 オーケストラ指揮法 すべての心をひとつにするために
漫画ワンピースは、これからの時代のビジネスバイブルだ!


アニメや漫画が世代に対して影響を与えていると仮定して、
  • ガンダム世代  : 1960~69年生まれ
  • ワンピース世代 : 1978~88年生まれ
という構図からジェネレーション・ギャップと、それぞれの世界観や10代の頃の世相などをからめて考察している作品。

着眼点やそれぞれの作品に登場するセリフや設定について書いている前半は面白い。
特に、屁理屈で相手を言いくるめる人物を、”「論理の実」の能力者”と例えているあたりは秀逸である。
彼らが使用するテクニックを、「前提を変える」、「定義をいじる」、「明らかに劣るラベルを用意して二者択一をする」と3つで表現しているのはなるほどと思った。

また、ジェネレーション・ギャップのシチュエーションとして、若手のイシイ社員に中堅のウチシバ主任、サイトウ事業部長、シノハラ営業部長と、当時の日本柔道界を会社に例えているところも笑ってしまった。
何より、ウチシバ主任のモデルの方が現在どうなっているかと言えば・・・

しかし、後半は日本経済が実質的に破綻しているという悲観論であれこれ語っていて、そのありきたりさに少々がっかりした。
読者の関心を引きつけるところまでは良かったが、そこから先の感性や考え方が古いと思った。



[著者の他の作品]

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