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読んだ本の感想をつづったブログです。


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あやしい探検隊 北海道物乞い旅
あやしい探検隊 北海道物乞い旅
椎名 誠
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-09-27

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椎名誠の『あやしい探検隊』シリーズの久しぶりの最新刊。
とはいえ、釣り雑誌の『つり丸』への連載を単行本化した『わしらは怪しい雑魚釣り隊』シリーズとメンバーはある程度重なっている。

これまでは一貫して椎名が隊長を務めてきたが、今回の旅では西澤が隊長、コンちゃんが副隊長となり、椎名は記録人という位置づけとなっている。

この旅では、以前椎名が海外で体験した苦しいが充実した旅を意図したものだったようだが、調達担当を務めたヒロシが事前の調整を頑張りすぎたのか、行く先々で知人たちからごちそうされ、少々意図が外れた形となっている。

とはいえ、このメンバーなので単調になることもなく、それはそれで面白い。
例えば知人たちとの出会いに関することや、この時期が2010年ワールドカップアフリカ大会期間中ということで宴会後にサッカー観戦する話、相変わらずのハプニングなどが書かれている。

雑魚釣り隊でドレイ(下働き要員)を務める元Jリーガーでサッカーライターの竹田が、取材で訪れた南アフリカで購入した謎の肉を持参していたが、北海道のごちそうを食べることを優先して後回しになっている過程も面白い。

久しぶりの『あやしい探検隊』の名のついた作品で、変わらない魅力のある一冊だと思う。



[本書の文庫版]
あやしい探検隊 北海道乱入 (角川文庫)あやしい探検隊 北海道乱入 (角川文庫)

椎名 誠
KADOKAWA/角川書店 2014-10-25

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[あやしい探検隊のドレイ・竹田氏の作品]
日々是蹴球日々是蹴球

竹田 聡一郎
講談社 2011-07-15

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関連タグ : 椎名誠, あやしい探検隊,

図解雑学 サーバーのしくみ (図解雑学シリーズ)
図解雑学 サーバーのしくみ (図解雑学シリーズ)
小林 直行
ナツメ社 2002-03

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2002年に出版された、サーバの仕組みについて書かれている入門書。
異動後の仕事でサーバを扱うことが多くなってきたので、図書館で借りて読んでみた。

さすがに、ネットワーク関連やハードウェアのスペックについての記述は古びているものの、基本的なところはそれほど変わるものでもないので、十分役立つ。

サーバそのものだけでなく、関連したネットワーク技術やインターネット関連のことにもページが割かれていて読みやすい。

この中では、故障が起こった場合も業務を継続させるための二重化の技術や、アクセス負荷を分散させるための技術などが、現在関わっている業務に直結する内容となっており、理解が深まった。

サーバに関する基本的な知識を復習できたので、読んで良かったと思う。




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周公旦 (文春文庫)
周公旦 (文春文庫)酒見 賢一
文藝春秋 2003-04

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周の武王による易姓革命を助け、その死後は摂政として甥に当たる成王を助けた周公旦の活躍を描いた歴史小説。

まえがきで著者は、周公が成王と確執があった際に未開で謎の国と思われていた楚へ亡命した話に関心を持ち、その疑問を元に本書を書いたとしている。

話は殷との戦い前後あたりから始まり、武王が太公望ら多くの家臣たちを率いて殷王朝を倒すことになる。
その際、周公は礼法や占いを担当する役目を担うことが多い。

そして周王朝が成立したものの政権基盤が脆弱な状態にあり、周公も自身の領地に赴任できないほど多忙を極める。
さらに武王が崩御し、反乱を企てる人物が登場するなどの問題が発生して、周公の見せ場が多くなっていく。

礼やらまじないの話が随所に出てきてよく分からなかったりもするが、そのあたりを読み飛ばしながらであればそれなりに読むことができる。
孔子が最も尊敬していた人物の話だが、少しオカルト系の設定となっているのが変で面白い。



[著者の代表作]
陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)

酒見 賢一
新潮社 1996-03

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昨日時間があったので、以前から行ってみたかった河鍋暁斎記念美術館に行くことにした。
現在は「狩野派としての暁斎一門」(2012年3月2日~4月25日)が開催されている。

場所は京浜東北線の西川口が最寄り駅で、そこから徒歩約20分の場所にある。
美術館のサイトには西川口駅前の交番で地図を配布しているとあったので、地図をもらって住宅地の方へ歩いていき、思っていたよりも早く着いた。

まずは隣にあるミュージアムショップで入場券(常設展だと300円)を購入し、その上で入館する。
保存の都合上、観客が入室時のみ展示室の照明をつける形となっている。

暁斎は少年時代は歌川国芳に師事したが、その後親の意向もあって狩野派で学んだ時期が長かったことで、今回の展示となっている。
狩野派は徹底して模写をさせる方針だったようで、暁斎自身が模写したり練習用に描いた絵の他、暁斎が収集した絵が多く展示されている。

題材としては花鳥風月を描いたものや、『三国志』で有名な諸葛孔明、端午の節句などで知られる鍾馗などを描いたものが多い。
もちろん暁斎のことなので、きっちり何らかのアレンジを加えているのも面白い。

妖怪の絵や蛙などを擬人化した戯画などが印象的で大好きな暁斎の絵だが、こうした正統的なタイプの絵も多く描いているわけで、改めて多才ぶりを感じることができる。

気軽に行ける感じの美術館なので、関心のある展示をやっている時期に、また行ってみようと思う。



河鍋暁斎 (新潮日本美術文庫)河鍋暁斎 (新潮日本美術文庫)

木下 直之 日本アートセンター
新潮社 1996-11

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