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読んだ本の感想をつづったブログです。


あなたが上司から求められているシンプルな50のこと
あなたが上司から求められているシンプルな50のこと
濱田 秀彦 (著), noritake (イラスト)
実務教育出版 2012-04-17

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第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
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上司が部下に対して求めていることを挙げ、その意図や答えるためにどうすればいいかといった部分を解説している作品。

読んでいくと、上司との間でもめたことがあるなど、思い当たることがいくつも出てくる。

やはり多いのはコミュニケーションに関する部分で、報・連・相やメールでのやりとり、会話といった部分が具体的に書かれている。

このあたりは、上司の人となりや職場の状況から話しかけづらいことも多く、できていないという人も多いと思う。

特に私の場合でも、叱責されたり注意されたりして納得いかない場合など、気持ちの切り替えが上手くいかず、悪循環に陥ることも多い。

さすがにこじれたケースをどうするかまでは細かく書かれているわけではないが、うまくいかなくなるパターンを防ぐという意味で、読んで役立つと思う。

仕事のつらさのかなりの部分は上司や同僚との関係によるものという印象があるので、このあたりを改善できれば、仕事は楽しくなると思う。

著者もあとがきで書いていたが、本書と逆のコンセプトである、上司に対する部下の本音的な本も出ればいいと思う。



[著者の他の作品]
つい口に出る「微妙」な日本語 その言い方は他人にどう聞こえているか (ソフトバンク新書)つい口に出る「微妙」な日本語 その言い方は他人にどう聞こえているか (ソフトバンク新書)

濱田 秀彦
ソフトバンククリエイティブ 2008-03-15

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先週末、10年ぶりくらいに上野の国立博物館へ特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(2012年3月20日~6月10日)を観に行った。
今回の展示は、収蔵に岡倉天心やフェノロサが関わったものということで、予備知識を持たずに来たのでなるほどと思った。

まず目に付いたのは絵巻物で、「吉備真備入唐絵巻」と平治の乱を描いた「平治物語絵巻」が展示されている。
「吉備真備入唐絵巻」は、吉備真備が遣唐使として唐を訪れた史実を元にしたSFもので、幽鬼となった阿倍仲麻呂の超能力に助けられて難題を解決していくのが面白い。

また、安土桃山時代から江戸時代にかけての狩野派の絵が多く展示されている。
探幽や元信など多すぎて覚えられないが、豪華な感じの屏風絵やシンプルな水墨画など多くの絵を楽しむことができる。

そして、パンフレットなどにも掲載されている「雲龍図」をはじめとする、曾我蕭白の作品の展示もコーナーとなっている。
実は行くまで「雲龍図」が蕭白作と気付いておらず、作品の迫力とともに蕭白の作風の広さに驚いた。
もちろん、イメージ通りのちょっと気持ち悪いタッチの人物画も面白い。

充実した展示だったので、行って良かったと思う。



もっと知りたい狩野派―探幽と江戸狩野派 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたい狩野派―探幽と江戸狩野派 (アート・ビギナーズ・コレクション)

安村 敏信
東京美術 2006-12

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狩野 博幸 横尾 忠則
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経済論争の核心はここだ―アダム・スミスに学べ
経済論争の核心はここだ―アダム・スミスに学べ
増田 悦佐
エヌティティ出版 2011-11-28

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「神の見えざる手」という言葉で有名な、自由競争と独占の排除を主張したアダム・スミスの論説が正しく、国家による需要の創出という手法を主張したケインズの方法はエリート主義で経済を衰退させると語っている作品。

経済の統制がさほどなされず、また企業による独占のやり方が比較的分かりやすかった20世紀はじめまでは、インフレとデフレの循環がゆるやかで、大衆が受ける不況のダメージもそれほどひどくなかったらしい。
それが、アメリカでFDR(連邦準備制度)ができてからは、1930年前後の大不況に代表されるように、不況が国民生活全体に大きくダメージを与えるようになったという。

これは、当面の不況を何とかするために打った経済政策で副作用の方が大きくなったり、企業の独占が甘くなったことでGMをはじめとするガリバー企業が思い切った生産削減をやったことで実体経済が大きくダメージを受けること、独占企業は企業努力を怠って腐敗していくこと、格差が拡大するなどの要因があることが書かれている。
そして、こうした統制型の経済政策が、欧米においてついに崩壊しつつあるという見立てとなっている。

一方、日本でも旧通産省などの官庁が企業の統合を推し進めようとしたが、それぞれの企業やその後ろにいる消費者としての大衆がそれを許さなかったために市場が機能しているとしている。
また、1935年に第13代日銀総裁に就任した深井英五の回顧録にも書かれているように、日銀が変な金融政策を実施せずに市場の動きに任せることが多いことを評価している。

これまでケインズ政策は、途上国が最初に使ったり非常事態に際して実施すれば効果があると考えていたが、どうやら一度実施しだしたらなかなかやめられないものらしい。

他にも、ケインズが戦後の会議でみっともない行動をしてしまったことや、池田勇人内閣でブレーンとして所得倍増計画の策定に関わった下村治が『日本経済成長論』で驚くほど的確な経済分析をしていることなどが書かれているのが興味深かった。

独占が野放しにした常態での自由競争がいかに問題があるか、グローバル経済だから国内では独占でもいいという論がいかに間違っているかなどの部分が分かり、けっこう驚いた。
また、アダム・スミスの『国富論』や下村治の『日本経済成長論』も読んでみたくなった。



国富論 (1) (中公文庫)国富論 (1) (中公文庫)

アダム・スミス (著), 大河内 一男 (翻訳)
中央公論新社 1978-04

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日本経済成長論 (中公クラシックス)日本経済成長論 (中公クラシックス)

下村 治
中央公論新社 2009-03

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いまこそアダム・スミスの話をしよう~目指すべき幸福と道徳と経済学~いまこそアダム・スミスの話をしよう~目指すべき幸福と道徳と経済学~

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関連タグ : 増田悦佐,

神々の遺品 (双葉文庫)
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今野 敏
双葉社 2002-12

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今野敏による、オーパーツやエイリアンなどが絡んだミステリー。

アメリカ国防総省で超常現象を担当する特殊部隊「セクションO」が組織され、その後日本でUFOやピラミッドなどを扱うライターの三島が殺害される事件が発生する。
また、そのライターと親交のあった大学生の東堂も失踪し、警察が行方を追うなど不自然なことも多く起こる。

この事件に対し、私立探偵の石神は東堂の友人という江梨子から東堂探しの依頼を受け、助手の明智とともに捜査に当たることになる。
その中で三島や東堂と知人に当たる外国人の神父や、石神が警察に務めていた頃の先輩に当たる中西など癖のある人物が次々と登場し事件が展開していく。

また、セクションOの設立に関わった国防総省のジョーンズ少将も、セクションOのあまりの秘密主義ぶりに不自然さを感じて独自に調査していくこととなる。

展開やネタについて苦しいところ、分かりにくいところもあるが、著者の『特殊防諜班』シリーズのようにあまり深く考えなければそこそこ面白い。
二つの場面が同時進行するところや時代劇っぽい展開など、著者らしい部分が出ていると思う。



[参考文献に挙げられていた作品]

創世の守護神 (小学館文庫)創世の守護神 (小学館文庫)

グラハム ハンコック (著), ロバート ボーヴァル (著),
大地 舜 (翻訳)

小学館 1999-11

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関連タグ : 今野敏,

エネルギーの未来 宇宙太陽光発電 宇宙の電気を家庭まで (アスキー新書)
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高野忠
アスキー・メディアワークス 2012-02-10

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NHKサイエンスZERO 宇宙太陽光発電に挑む (NHKサイエンスZERO)


宇宙太陽光発電の仕組みと意義について、JAXAの名誉教授を務める工学博士が語っている作品。

概略的なイメージとしてはNHKサイエンスZEROの放送を単行本化した『宇宙太陽光発電に挑む』以上に分かったものはあまりなく、細かな技術的なところもあまり理解できなかった。
また、愚痴やぼやきが多いなど関心のある記述が少ないこともあって、斜め読みになってしまった。

京大の総長が書いた『宇宙太陽光発電所-新太陽光エネルギー社会と宇宙生存学が明日をつくる』もそうだったのだが、これでは偉い学者の本は能書きが多くて読みにくいという印象を持ってしまいかねない。



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