日付 | 記事タイトル |
2012/06/29 | 『図解ビジネス情報源 入門から業界動向までひと目でわかる 宇宙ビジネス』 |
2012/06/17 | 『地球日本史〈2〉鎖国は本当にあったのか』 |
2012/06/16 | 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』 |
2012/06/14 | 太田記念美術館「浮世絵猫百景」展 |
2012/06/10 | 『八大文明』 |
2012/06/06 | 『ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集』 |
2012/06/05 | 『朝バナナダイエット』 |
2012/06/03 | 『地球日本史〈1〉日本とヨーロッパの同時勃興』 |
2012/06/02 | 『マンガ バフェットの師匠と相棒』 |
2012/06/01 | 『2時間でわかる図解 「墨子」のパワーを身につける―中国・春秋戦国時代の組織論のプロに学ぶ』 |

現在宇宙開発で利用されていた技術が民生用に転用されたり、逆に民生用として使用されていた技術が宇宙開発に転用された事例、そして進められているビジネスプランなどを解説している作品。
小惑星イトカワの探査で知られる探査機「はやぶさ」に使用された民間企業の技術や、国際宇宙ステーションに増設された日本の実験棟「きぼう」の話、準天頂衛星「みちびき」によるGPS以上の精度がもたらすビジネスの可能性など、日本の宇宙技術の話が多く出てくる。
また、アメリカだけでなく北海道の大樹町などでも進められている宇宙港構想や、ロケットのコストダウン案のひとつとしての二段式スペースプレーンから、宇宙エレベーターや太陽光発電衛星などの構想についても触れられていて、楽しみになってくる。
華やかな話だけでなく、事故への対策やスペースデブリの問題、人工衛星への保険、日本の宇宙開発における課題などもきちんと書かれていて読み応えがある。
多くの事例がふんだんに書かれていて、興味深く読むことができた。
- 著者の作品について書いた記事
- 『「宇宙の謎」まるわかり』
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地球日本史〈2〉鎖国は本当にあったのか (扶桑社文庫) | |
![]() | 西尾 幹二 (編集) 産業新聞ニュースサービス 2001-02 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 地球日本史〈1〉日本とヨーロッパの同時勃興 (扶桑社文庫) 決定版 国民の歴史〈上〉 (文春文庫) 決定版 国民の歴史〈下〉 (文春文庫) 地球日本史〈3〉江戸時代が可能にした明治維新 (扶桑社文庫) GHQ焚書図書開封 |
産経新聞に連載されていた歴史論考をまとめたシリーズの第2作。
サブタイトルでは鎖国とあるが、それだけではなく江戸時代の政治、経済、社会、文化、環境など多くのトピックを扱っている。
本作では文学や芸術、数学、将棋など、日本史で扱うには少々マニアックなものも多いので、関心のあるところから読んでいくのがいいと思う。
そうした中では、東洲斎写楽の正体についての考察や、和算がどんどんマニアックになっていった末に衰退した経緯、二宮尊徳が進化論や社会発展論とおぼしき思想を書いていたことなどの話が面白かった。
読んでいくうちに、江戸時代がいかに独特で魅力ある時代だったかが分かってきて興味が増す。
他にも、江戸時代の魅力を扱った作品を読んでみたくなった。
- 本書の前作について書いた記事
- 『地球日本史〈1〉日本とヨーロッパの同時勃興』
- 関連記事
- 『奇跡の日本史―「花づな列島」の恵みを言祝ぐ』
- 『うめぼし博士の 逆(さかさ)・日本史〈武士の時代編〉』
- 『逆説の日本史 13 近世展開編 江戸文化と鎖国の謎』
- 『逆説の日本史 14 近世爛熟編 文治政治と忠臣蔵の謎』
- 『逆説の日本史 15 近世改革編 官僚政治と吉宗の謎』

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2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書) | |
![]() | 西村 博之 扶桑社 2007-06-29 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」 僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54) オンナは苦手。 「人生論」 (ロング新書) そこまで言うか! |
2ちゃんねる管理人・ひろゆき(西村博之)による、インタビューや対談をまとめている作品。
あとがきで本人が書いているように、自身が書いたように見える部分はインタビューでの発言をゴーストライターが書いているとあり、あけすけすぎて笑ってしまった。
以前読んだひろゆきとホリエモンの対談集である『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』でも見られたような、ITやインターネットなどに対し、あまり期待や恐怖をいだくべきでないという身も蓋もない発言が多くて面白い。
2ちゃんねるがらみの裁判に出なくて自動的に敗訴となりながら、支払命令に対し支払いをしなくても特に罰則がないことや、検索サーバをアメリカに置いていれば日本の法律が適用されないことなど、法律と現実のギャップとも言えることにも少し驚いた。
また、ITジャーナリストで以前読んだ『フラット革命』の著者でもある佐々木俊尚氏や、天才的プログラマーかつアルファブロガーの小飼弾氏との対談も収録されている。
佐々木氏との対談では、身も蓋もないひろゆきの発言に佐々木氏が辟易しつつも、公共性とは何かという話に発展しているのが面白いし、小飼氏との対談では、技術的でマニアックな話になりながらも、思考やデバイスの話が良かった。
Web2.0やセカンドライフなど少し古びたネタもあるが、本質的な部分を突いているようなところも多くて興味深く読むことができたと思う。
- 関連記事
- 『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』
- 『フラット革命』
- 『Web2.0が面白いほどわかる本』
- 『不道徳教育-擁護できないものを擁護する』
- 『クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった』
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先週末に初めて原宿へ行き、浮世絵専門の美術館である太田記念美術館で「浮世絵猫百景」展を観た。
猫好きとしても知られる歌川国芳をはじめとして、その弟子である月岡芳年など多くの浮世絵師の作品が1階、2階、地下1階に多く展示されて、猫がいかに画題として愛されてきたかが分かる。
まず目に付いたのは国芳の猫が集まった絵文字や、猫が集まって骸骨や化け猫を形作っている作品で、猫への愛と遊び心が強く感じられて好感が持てる。
また、血みどろバイオレンス系の絵の印象が強い芳年だが、実は面白い絵もけっこう描いていることが分かった。
例えば、猫軍とネズミ軍の兵士たちがちょっととぼけた感じで対決しているシリーズが展示されていて、トムとジェリーみたいで面白かった。
芳年の作品では師匠の国芳を描いた絵もあり、これもまた観て得した感じが強かった。
国芳は作品で自身を後ろ向きに描いたり、顔に紙を貼り付けたりするなどして顔を見せないが、芳年の絵では優しい感じのおじさん然として描かれている。
これは国芳の死後に描かれたもので、生きているうちに描いたら叱られたと思われる。
特に猫好きというわけでもないが、かなり楽しめる展示だったと思う。
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- 『もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品』
- 「生誕250周年 大北斎展」と「ハンブルク浮世絵コレクション展」を観に行った
- 国立博物館「ボストン美術館 日本美術の至宝」展
- 千葉市美術館「蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち」展
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