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読んだ本の感想をつづったブログです。



タダで入れる美術館・博物館-お得で楽しいTOKYO散歩icon
新潮OH!文庫

東京散策倶楽部(著者)

新潮社
2000/10/10


タイトル通り、東京にあるタダで入れる美術館や博物館を紹介している本。
以前東京に住んでた頃に購入して転勤の際に手放したが、再度東京に住むようになり、絶版になっていたのでブックオフで105円で販売されていたものを購入した。

本書の編集方針として、タダで入れるだけでなく面白いということでも厳選していると書いている。
予約が必要だったり1年のうち限られた期間しか開館していなくて入りにくいところもしばしばあるが、この内容でタダ!というところも多い。

まず目に付いたのは目黒寄生虫館で、知人に聞いたことがあって少し引いていたが、行ってみたくなった。
次に、日本橋にある貨幣博物館は、先日三井記念美術館へホノルル美術館所蔵「北斎展」を観に行った際に近くまで来たものの、疲れていて結局行かなかったので、今度行ってみるつもりである。

また、早稲田大学や明治大学の中にある刑事博物館や考古博物館も面白そうだった。
大学の博物館というのはあまり意識することがないので、こうした博物館にもいくつか行ってみたくなった。

他にも警察博物館や大蔵省印刷局記念館(お札と切手の博物館)といった官公庁による博物館、区立や市立の美術館などが紹介されており、興味深いものがいくつもあった。

開館時期やアクセスを確認しつつ、少しずつ行ってみたくなる1冊だと思う。



[基本的に無料のところが多い、東京内にある大学の博物館を紹介している作品]
TOKYO大学博物館ガイド (P‐Vine BOOKs)TOKYO大学博物館ガイド (P‐Vine BOOKs)
大坪覚

ブルース・インターアクションズ 2009-08-28

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宇宙ヨットで太陽系を旅しよう――世界初! イカロスの挑戦 (岩波ジュニア新書)
宇宙ヨットで太陽系を旅しよう――世界初! イカロスの挑戦 (岩波ジュニア新書)
森 治
岩波書店 2011-10-21

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探査機はやぶささん
はやぶさ/HAYABUSA デラックスBOX〔初回生産限定〕 [Blu-ray]
はやぶさ君の冒険日誌
人工衛星の“なぜ”を科学する―だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える!
日本の宇宙探検


世界初となる宇宙ヨットのプロジェクトであるイカロスについて、その責任者が語っている作品。
これはソーラー電力セイルと呼ばれ、大きく張った帆に太陽光(あるいは太陽風)の力を受けて進み、なおかつ帆の一部に太陽電池を搭載して電力も自給するというものである。

当初は木星探査のために計画されたものの、予算縮小やロケットの度重なる失敗などのために計画が縮小され、近世探査機のあかつきの「ついで」のような形で打ち上げられる事情が書かれている。
期間が短いことや技術的なハードルが高いこと、失敗した場合はプロジェクト自体が廃止になる恐れがあったなど、関係者はかなりの苦心をしたことが伝わってくる。
これに関連して、小型プロジェクトの意義やリスクを許容することの重要性について力説している部分も多く、こうしたところも読み応えがある。

技術的にもマストを使用せずに遠心力で帆を広げるシステムや、折り紙を利用した帆の広げ方、宇宙における環境の変化に耐えられる材質の利用など、かなり高度なことをやっていることが分かる。
特に、回転して帆を広げる部分については、スケートリンクでカーリングのストーンを使用して実験を行うなど、可能な部分での検証をきちんと行っていることが書かれている。

結果としてこのイカロスプロジェクトは成功し、2010年代の終わりにははやぶさでも使用されたイオンエンジンも搭載したソーラー電力セイルを打ち上げ、木星やトロヤ群小惑星を探査する計画が進められているという。
とても魅力的な計画なので、楽しみにしている。

以前読んだ『最新宇宙プロジェクトがわかる本』でイカロスのことを知って関心があったので、興味深く読むことができた。
このような面白い技術が、さらに普及していけばいいなと思っている。



[太陽風を利用したマシンが登場するSF作品]
太陽からの風 (ハヤカワ文庫SF)太陽からの風 (ハヤカワ文庫SF)

アーサー・C. クラーク (著),
山高 昭 (翻訳), 伊藤 典夫 (翻訳)

早川書房 2006-04

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機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER- [DVD]機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER- [DVD]

バンダイビジュアル 2006-11-24

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ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!
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日垣 隆
講談社 2010-05-28

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こう考えれば、うまくいく。
折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)
ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)
つながる読書術 (講談社現代新書)
楽しく稼ぐ本 (だいわ文庫)


日垣隆による、雑誌への連載コラムをまとめている作品。
メディアやITに関する話題が多いので、表記のようなタイトルと副題になっていると思うが、時間つぶしに気楽に読むためのエッセイとでも位置づけられる内容となっている。

率直に言って書かれている内容が雑然としている上に少々スベり気味で、これまで読んだ著者の作品の中で最もつまらなかった。

とはいえ、読書会(ブック・クラブとも表現)の効用や電子書籍と従来の紙の書籍の関係性、情報発信のしきいが低くなったことが社会にもたらす影響など、ところどころ著者らしい知見が書かれてもいる。

ブックオフで105円で販売されていたから購入して読んだが、定価で買うのは難しい。




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関連タグ : 日垣隆,

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)
最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社 2002-10

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旅のラゴス (新潮文庫)
すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。
笑うな (新潮文庫)
傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)
陰悩録―リビドー短篇集 (角川文庫)


筒井康隆による、ドタバタをメインに置いた作品を集めたアンソロジーの第1作で、9作が収められている。

第2作の『傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉』も含めたドタバタ傑作集には、私が中学時代に初めて読んだ筒井作品である『宇宙衛生博覧会』に収録されている作品が多い。
本書では「こぶ天才」「問題外科」「急流」などであり、少年が最初に読むには衝撃のありすぎる作品集だったことを懐かしく思い出した。

本書の中で最も皮肉が利いてそうなのは表題作であり、愛煙家でもある著者が別のエッセイ集でも書いていた、煙草を吸わない人に対しての偏見がここでも書かれていたり、喫煙者に対しての迫害が魔女狩りのようになっていく過程がリアルに書かれていたりする。

シュールな感じの作品も多く、異変が発生して何人もの”おれ”が同時に存在する世界でそれなりに平穏な暮らしをしている「平行世界」や、蜂須賀小六と秀吉が本能寺の変以降の歴史でちょっと(?)史実と異なる動きをしている「ヤマザキ」、桜田門外の変で殺害された井伊直弼の首をめぐるドタバタである「万延元年のラグビー」などが面白かった。
「万延元年のラグビー」は、読む前は大江健三郎著『万延元年のフットボール』のパロディなのかと思っていたが、どうやら違うようだった。
(大江健三郎の作品は1冊読みかけたが文章が難しかったので挫折し、その後手にしていない)

少し力の抜けた感じの最近の作品もいいが、本書に収録されているような70年代くらいの作品がインパクトがあって面白い。
こうした毒のある面白い作品は古びにくいことが分かる。



宇宙衛生博覧会 (新潮文庫)宇宙衛生博覧会 (新潮文庫)

筒井 康隆
新潮社 1982-08

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万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)

大江 健三郎 (著), 加藤 典洋 (解説)
講談社 1988-04-04

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関連タグ : 筒井康隆,

セキュリティはなぜ破られるのか―10年使える「セキュリティの考え方」 (ブルーバックス)
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岡嶋 裕史
講談社 2006-07-21

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暗証番号はなぜ4桁なのか? セキュリティを本質から理解する (光文社新書)
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セキュリティの考え方について、その種類や限界まで含めて基本的な部分を解説している作品。

読んでいくと基本情報処理技術者試験に出てくる、下記のような用語の解説が分かりやすく書かれていて、学習内容の確認にもなる。
  • 共通鍵方式と、公開鍵/秘密鍵方式
  • フォールトアボイダンスとフォールトトレランス
  • フォールトトレランスを実現する手法である、フェールセーフ/フェールソフト/フェールオーバ/フールプルーフ
  • リスク対応としての類型である、リスク保有/リスク移転/リスク最適化/リスク回避/
また、内部は安全という仮定に立つ考え方であるペリメータモデルの弱点や、識別と認証を分離した方がいい理由、セキュリティ対策を実施したことで別のリスクが発生しうることなど、各人がリテラシーを育むことが必要という話になり、納得できる。

各章の最後にまとめ部分がついていて、勘違いしやすいポイントが書かれているのもいい。
セキュリティの考え方を再認識できる良書だと思う。



[著者の他の作品]


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