fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。


我ニ救国ノ策アリ 佐久間象山向天記
我ニ救国ノ策アリ  佐久間象山向天記
仁木 英之
幻冬舎 2012-10-26

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)
海遊記―義浄西征伝
千里伝 武神の賽
黄泉坂案内人
くるすの残光 天草忍法伝


幕末に活躍した思想家である、佐久間象山の生涯を描いた歴史小説。
真田家が藩主を勤める松代藩の藩士に生まれた象山(啓之介)は、文武両道の才能とともに自信家でくせのある性格でも知られ、こうしたキャラクターがその後の人生に大きな影響を与えることになる。

具体的には剣術、儒学、砲術、蘭学と、多くの分野で一流の才能を見せ、なおかつ勝海舟、吉田松陰、河井継之助、小林虎三郎(「米百俵」で有名)といった人材を育ててもいる。

また、くせのある性格においても、松代藩の保守派の家老たちと対立した他、砲術家として教えを受けた江川太郎左衛門英竜と国防の方向性で確執があったり、河井のように象山から離れる弟子が出たりするなど、必ずしも起こさなくてもいいトラブルを起こしていたようでもある。

当時の鎖国から開国へという流れの中、日本の国防をいかにすべきかということで多くの活動をしていた象山だったが、弟子の吉田松陰がペリーの黒船に密航しようとした事件で責任を問われ、松代で謹慎させられることとなる。

そこで象山は欧米に先んじられている海ではなく、空という視点から国の守りを検討することになる。
この空という部分はあまり象山についての知識がないので史実なのかフィクションなのかよく分からないが、フィクションであればあまりふくらませる必要はなかったのではないかと思う。

あまり歴史小説の主役になることのない人物について多くを知ることができ、楽しんで読めたと思う。



[著者の他の作品]


にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト