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読んだ本の感想をつづったブログです。


幻魔斬り 四十郎化け物始末3 (角川文庫)
幻魔斬り  四十郎化け物始末3 (角川文庫)
風野 真知雄
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-04-23

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風野真知雄による、「からす四十郎」と呼ばれる浪人が化け物がらみとされる事件を解決していく時代小説シリーズの第3巻。

数々の化け物がらみとされる事件を解決してそれなりに報酬をもらうが、結核で臥せっている妻の薬代や息子の学費、嫁いだ娘の失敗などで借金に悩まされつづける四十郎は、かわらず化け物退治の依頼をこなしていく。
今回は下記の4作が収録されている。
  • 「骸骨の過去」
  • 「枕もとの人」
  • 「海坊主」
  • 「のっぺらぼう」

ミステリーの要素もあるのであまり細かく書かないが、医者のところで手伝いをしている娘のお多恵が新たに出てきたり、行きつけの飲み屋のおかみが2人から3人に増えたりと、連作ものながら変化がつけられている。

また、遠山の金さんこと南町奉行の遠山金四郎も出てきて、偽者の遠山桜を名乗る悪人探しを頼まれたりもし、前作・前々作同様に楽しめる。

著者はあとがきで、しばらくこのシリーズはお休みするようなことを書いているのは少々残念だが、本シリーズをお休みして書いたという『姫は、三十一』シリーズや、本書の主人公である月村四十郎の子孫にあたる『月村弘平の事件簿』シリーズも読んでみたい。



姫は、三十一 (角川文庫)姫は、三十一 (角川文庫)

風野 真知雄
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-12-22

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東海道五十三次殺人事件 -歴史探偵・月村弘平の事件簿 (実業之日本社文庫)東海道五十三次殺人事件 -歴史探偵・月村弘平の事件簿 (実業之日本社文庫)

風野 真知雄
実業之日本社 2012-12-05

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陽炎 (ハルキ文庫―東京湾臨海署安積班 (こ3-16))
陽炎 (ハルキ文庫―東京湾臨海署安積班 (こ3-16))
今野 敏
角川春樹事務所 2006-01

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佐々木蔵之介主演のドラマ『ハンチョウ』の原作となった安積班シリーズの1作で、8作から構成される連作短編集。
『ハンチョウ』自体ほとんど見たことがないが、面白い作品の多い今野敏作品ということで読んでみた。

『ハンチョウ』では佐々木蔵之介が演じている安積が班長を務める安積班は、東京湾岸臨海署と呼ばれる小さな建物を活動拠点としていて、お台場などの湾岸地域を担当としている。

そして部下には村雨と須田、黒木、桜井の4人がいて、ほとんどの場合村雨と桜井、須田と黒木がコンビを組むことが多く、彼らの魅力も随所で描かれる。

これまで今野作品は『ST科学特捜班』や『宇宙海兵隊ギガース』、『特殊防諜班』など派手なアクションや特殊能力が多く使用されるものが多かったが、このシリーズは警察という仕事の大変さや人情話などの部分が多く描かれていて、また違った面白さがある。

また、ある作品では他の作品に登場した人物が出てきてテンションが上がった。
こういうサプライズは好きなので、飽きられない程度に入っているのは嬉しい。

なかなか楽しめる作品だったので、他のシリーズ作品も読んでみようと思う。



[シリーズが佐々木蔵之介主演でドラマ化された作品]
ハンチョウ~神南署安積班~ DVD-BOXハンチョウ~神南署安積班~ DVD-BOX

TCエンタテインメント 2009-11-04

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[安積班が活躍するシリーズ作品]



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都道府県別の各種統計を収録したデータブックの2013年版で、書評サイト「本が好き」で献本いただいた。
タイトルには「県勢」とあるが、都・道・府のデータも掲載されている。

普段はこうした本を読むことはないが、どのような情報が掲載されているのか関心があったので読んでみることにした。

まずはじめの方で、都道府県別のプロフィールのようなページとなっていて、各種経済指標や人口構成、地図で区や市町村の位置情報などが掲載されている。
地元の都道府県であればある程度の市町村は分かるつもりだが、あまり馴染みのない都道府県における市町村の名前や場所、そして平成の大合併によって名称が変更になった自治体なども多く、頭の中の情報の更新は定期的にやっておく必要があると感じた。

その次に産業などの経済指標、人口データ、財政指標、市町村の統計という構成となっている。
また、単に統計データだけでなく、ところどころでコラムがあるのも読みやすい。

例えば人工のところでは「大都市特別区設置法」の話が入っていたり、労働のところで「高校新卒者の就職状況」、運輸のところで関西国際空港と伊丹空港が経営統合した話などが書かれ、興味を持つきっかけが用意されている。

これまで統計の本を読むことはなかったが、何らかの疑問や視点を持つとかなり有用な資料であることは確かなので、役立てられればと思う。



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福澤 諭吉 (著), 齋藤 孝 (翻訳)
筑摩書房 (2011/7/5)


一万円札に写真が使われていることで有名な福沢諭吉による自伝を、現代語で抄訳している作品。

慶應義塾大学の創始者という肩書きや『学問のすすめ』などの著作からは堅苦しいイメージを持ってしまいがちだが、そうでない面もそれなりに持っていることが分かる。

例えば酒が大好きで禁酒をしようとしたが失敗したり、緒方洪庵の適塾時代に学友たちと騒いだりした話、アメリカやヨーロッパへ幕府の使節団員として参加した際のエピソードなどが書かれていて面白い。

父親が厳格な儒学者だったこともあってか借金が嫌いでやったことがなかったり喧嘩もほとんどしないなどの話もあり、このあたりが常人と異なるところだと思った。

元々中津藩の下級藩士だったことで、中津藩の家老に嫌がらせを受けるなどの話が出てきて、「門閥は親の敵」や「天は人の上に人を作らず・・・」という言葉が出ているのがよく分かる。

また、幕末から明治維新という時代ということで、これまで蘭学を学んでいたのに英語を新たに学ぶ際の苦労や、攘夷派から暗殺される危険におびえていたこと、慶應義塾で初めて学生から授業料を徴収するようにした話などが出てくる。

明治政府に仕えなかった理由は幕府の役人をやっていたためと思っていたが、本書を読むと当初明治政府は攘夷政府と思っていたためでもあると知り、少し驚いた。

「だ、である」と「です、ます」の書き方が混在していて、元からそうなのか訳文でそうしたのかはよく分からないが、ちょっと画家・山下清の文章と通じるものがあったようにも感じておかしかった。

訳者が「はじめに」で、あまり読まれていないが面白い作品と書いているが、思っていた以上に読みやすくて面白かった。




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銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)
銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)
田中 芳樹
東京創元社 2007-02-21

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銀河英雄伝説〈4〉策謀篇 (創元SF文庫)
銀河英雄伝説〈6〉飛翔篇 (創元SF文庫)


田中芳樹による、『アルスラーン戦記』や『創竜伝』と並ぶ代表的なシリーズ作品である通称『銀英伝』を文庫化した作品の第1作。

人類が宇宙に進出した時代、多くの経緯を経て絶対君主制の銀河帝国と、それに対抗する自由惑星同盟に分かれ、戦闘が膠着状態となっていた。
その状況から、銀河帝国では皇妃の弟として将軍となったラインハルト、そして自由惑星同盟ではなりゆきで軍人にならざるを得なかったヤン・ウェンリーが頭角を現し、戦局に大きな影響を与えていくこととなる。

銀河帝国、そして自由惑星同盟のそれぞれの内部でも、権力争いや政治的な駆け引きがなされ、銀河帝国の自治領だが自由惑星同盟とも交易を行っているフェザーンの動向なども絡んで、かなり厚みのある構成となっている。

本書では1冊目ということもあってストーリーの進行はそれほど早くないが、それでもラインハルトが権力を徐々に掌握したり、ヤンが嫌がりながらも出世していくなど、今後への展開が期待できる話も多い。
かなり長い作品ではあるが、少しずつ読んでいくことになるかと思う。



[本書の続編]
銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)

田中 芳樹
東京創元社 2007-04

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