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読んだ本の感想をつづったブログです。


日付記事タイトル
2013/04/25『名将名言録 一日一言』
2013/04/21『この涙を君に捧ぐ』
2013/04/20『中国怪奇物語 (神仙編)』
2013/04/18『曹操―矛を横たえて詩を賦す』
2013/04/17『韓非子に学ぶ ホンネで生きる知恵』
2013/04/14『天皇の暗号-明治維新140年の玉手箱』
2013/04/13『スキ! スキ! スキップ!』
2013/04/12九州へ戻りました。
2013/04/11『任侠学園』
2013/04/10『天体の回転について』
2013/04/09『AKB48の戦略! 秋元康の仕事術』
2013/04/08『なぜボランチはムダなパスを出すのか? ~1本のパスからサッカーの"3手先"が見えてくる~』
2013/04/07『天体戦士サンレッド 1』
2013/04/06『とせい』
2013/04/05『星の舞台からみてる』



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名将名言録 一日一言
名将名言録 一日一言
火坂 雅志
角川学芸出版 2009-11-11

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戦国武将の名言に学ぶ
逆境を打ち破った男たちの名言 武士の一言
愛蔵版 戦国名将一日一言
泣ける戦国ばなし



『天地人』や『軍師の門』などの著作で知られる歴史作家・火坂雅志による、歴史上の人物の名言を365個編集している作品。

できるだけその言葉が発された日を選んでいるようで、その原典となる資料も明記されている。(例えば本能寺の変や関ヶ原の合戦など)

ほとんどは日本史上の人物、そしてごくまれに孫武や劉備といった中国史上の人物の言葉が収録されている。

具体的には源頼朝、足利尊氏、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、北条早雲、武田信玄、毛利元就、小早川隆景といった有名な大名や武将から、やや知名度の低い人物まで広く網羅されている。

また、単に教訓的な言葉だけでなく、感情的になって発した言葉や暴言があったりするのも面白い。
例えば下記のようなものがあり、得意さや怒り、嘆きといった感情が伝わってくる。
  • 4歳くらいしか年の離れていない信長のことを御父と呼んだ足利義昭
  • 自らと源頼朝を引き比べ、自分の方が上だと自賛した秀吉
  • 天皇なんて木か金属で造ればいいと言い放った高師直
  • 上皇に対して意に介さない言動をした土岐頼遠

また、智将というより勇将のイメージが強い吉川元春(毛利元就の次男)や、敗者となったために評価がいまひとつとなりがちな今川義元など、やや意外な人物の名言が入っているのもいい。

他にも、これまであまり本で読んだことのない宮本武蔵、沢庵宗彭、柳生宗矩といった人物の言葉も多く、彼らの言葉が入っている作品を読んでみたい。




[宮本武蔵関連の作品]


[柳生宗矩および沢庵宗彭関連の作品]


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関連タグ : 火坂雅志,

この涙を君に捧ぐ(TYPE-A)(メーカー特典あり)この涙を君に捧ぐ(TYPE-A)(メーカー特典あり)

NO NAME
キングレコード 2013-04-10

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4月10日に発売された、AKB48グループの声優選抜ユニット・NO NAMEによる、セカンドシングル。
これは彼女たちが主要人物の声優を務めるアニメ『AKB0048 Next Stage』のエンディング曲ともなっていて、オープニング曲の『主なきその声』も収録されている。

本作はバラード調で、前作の『希望について』に引き続いて良曲だと思う。
また、タイプAには『少女たちよ』、タイプBには『大声ダイヤモンド』と、AKB48のシングル曲のNO NAMEバージョンが収録されている。
『大声ダイヤモンド』では石田晴香の歌い出しから佐藤亜美菜のパートになるなど、オリジナルとはかなり異なるメンバーによることで新鮮に感じた。
誰とは言わないがAKB48の普段の選抜のように歌唱力の怪しいメンバーがいないので、安心して聴ける。

付属のDVDにはMVおよびそのメイキングビデオの他にも特典映像として、2月17日に行われたアニメDVD購入者を対象としたライブ「AKB0048 NO NAME FIRST KILALIVE」の前編がタイプA、後編がタイプBに収録されている。

ここでは渡辺麻友を除くと普段AKB48の選抜に選ばれたりメディアで露出することが少ないメンバーが多いので、彼女たちが多く映るのはいい。

ライブの終盤では亜美菜や岩田華玲が感極まって泣き出すなど、思い入れの強い作品だったことが分かる。

先日亜美菜が出演しているラジオ番組を聴いたところ、NO NAMEのメンバーである仲谷明香、秦佐和子、矢神久美が卒業を決意した背景には、『AKB0048』での活動で自らの進む道をこれまで以上に真剣に考えるようになったことがあったのではないかと語っており、その意味でもこの声優選抜はメンバーたちにとって大きな転機になったのだろう。

この手のアニメは放送時よりも時間が経ってから評価される傾向にあるので、本作もけっこう売れ続けるのではないかと思う。








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関連タグ : AKB48,

中国怪奇物語 (神仙編) (講談社文庫)中国怪奇物語 (神仙編) (講談社文庫)

駒田 信二
講談社 1982-07

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以前読んだ『中国怪奇物語』にまとめられる前の作品の神仙編。

芥川龍之介の短編として知られる「杜子春」の他、神様や仙女に見初められる話や、不思議な妖術を使う道士の話など77編が収録されている。

下記に挙げる他の作品とも共通するところではあるが、神様が妙に義理堅いあたりが面白い。
また、本作ではただの石や木を祀り始めると実際に神様が宿ったりご利益が上がる話が印象に残った。

この手の話は好きなので、楽しんで読むことができた。



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曹操―矛を横たえて詩を賦す (ちくま文庫)
曹操―矛を横たえて詩を賦す (ちくま文庫)
川合 康三
筑摩書房 2009-07-08

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「三国志」漢詩紀行 (集英社新書)
三国志―演義から正史、そして史実へ (中公新書)
曹操〈下〉―魏の曹一族 (中公文庫)
曹操〈上〉―魏の曹一族 (中公文庫)
曹操残夢―魏の曹一族 (中公文庫)


中国の漢代末から三国時代にかけて活躍した魏の曹操を扱った作品。

『三国志演義』などでは蜀の劉備玄徳らが主人公である関係から悪役として扱われることの多い曹操だが、武将、政治家、詩人など多彩な才能を持っていることを改めて知らされる。

『三国志』は横山光輝の漫画とNHKの人形劇によるイメージが強いので、ひたすら覇権に向けて突き進んだ人物のように感じていたが、宦官の養子の家に生まれたことによるコンプレックスや左遷された際にしばらく官界から離れようとしたなど、曹操が書いた詩からその人柄がうかがい知れる。

ライバルだった袁紹や袁術が名門の家柄で領地や兵力も元々あったのに対し、曹操は宦官の家出身で財力はともかく兵力が不足しており、当初は少数精鋭主義を採り、その後黄巾賊を降伏させて青州兵として編成するなど、けっこう苦労していることが書かれている。

また、曹操が成功した一因には徹底した能力主義の人材登用と、屯田制度の採用があることが分かってくる。
当時は(後漢を始めた光武帝の方針もあって)儒教的な道徳や家柄を人材登用のファクターとされていたのに対し、曹操は自身の出自もあって素行が悪かったり身分が低くても有能な人物を熱心に採用してきたことが分かる。

古来食糧は自国から搬送するか敵の領地で略奪するかで解決してきた状態に対し、兵士に農業をさせながら進軍していくという屯田制度を推し進めたのも大きい。

結果として天下統一はできなかったが、こうした詰めの甘さもある種の魅力なのかもしれないと感じた。
史料や詩を丹念に読み解いて書かれている、興味深い一冊だと思う。




[曹操が主人公となっている漫画]
蒼天航路(1): 1 (モーニングKC (434))蒼天航路(1): 1 (モーニングKC (434))

王欣太 李學仁
講談社 1995-10-23

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[曹操関連の作品]



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